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三国志 司馬懿 軍師連盟 第2部序盤48話まで

 第1部で司馬懿が甄姫に関わった事で罪を被ったものの、郭皇后即位の恩赦で平民として出所し難を逃れる所で幕を閉じました。

 

 

戦闘背景がない物語に終始した第1部

 三国志と聞くとその華々しい戦闘シーンが容易に想像が付きますが、この司馬懿軍司連盟はごくごく一部しか描画、、というかほとんど描画されません。

 190年後期から220年まで描かれた42話、時間にしておよそ1700分余りの時間で費やされた戦闘シーンは30分程でしょうか。

 歴史上この間には官途の戦い、赤壁の戦い、そして関羽の壮絶な死を迎える荊州争奪戦と三国志を彩る大戦が幾つもありましたがそれらは会話に出てくるのみです。唯一荊州争奪の際は司馬懿が建業に赴き孫権との和議を結ぶ姿があるぐらいです。

 

 

曹丕崩御

 第2部では初話の43話でいきなり曹丕の崩御を迎えます。禅譲での即位後は内政を整えた曹丕ですが、幼少の頃からの曹操の圧力や世継ぎ争いで疲弊し、郭夫人の腕の中で息絶えます。

 

曹叡の描写

 第2部冒頭の描写から、曹叡は相当大きなポジションへと移行します。

 幼少の頃は利発で機転が利き心優しい面を見せていた曹叡ですが、曹丕崩御時に登場する曹叡は心に闇を抱えたような明らかに腹に一物を抱えたような人物として描写されていくようです。

 そして馬謖からは男色に染まると描写されるように、どうも同性趣味がある設定です。

 この曹叡は即位時に母の遺形を描写させようと絵師を次々と召し出しますが、気に入る描写をする絵師が現れず悉く首を掛けます。それを諫める義母の郭夫人にも敵意をむき出しにします。

 やがで自分自身が女装して描かせるとそれを気に入り見つめるという風に、かなり偏った癖を持つ人物として描かれる事でしょう。

 

呉軍撃退に失敗(石亭の戦い)

 曹叡即位の情勢不安に付け込み呉が仕掛けてきます。周魴に偽りの投稿をさせて曹休率いる魏軍を撃退します。後軍として駐屯していた司馬懿がこれを食い止め大きな被害には至りませんでしたが、曹休は司馬懿が進軍しなかった事で自軍が大敗を喫したと憤慨し、曹叡に上奏するとまくし立てるも、曹叡の御前で周魴の投降が偽りの可能性を警戒せよと司馬懿が言及している事、副将の賈逵の進言を聞かなかった事を司馬懿に指摘され、曹休は赤面のあまりに卒倒してしまう。

 

諸葛孔明と馬謖の登場頻度が上がる

 これまで魏一辺倒に人物や話の流れが進んでいましたが、2部からは蜀の諸葛孔明の出番が増えます。そして馬謖を孔明が重用している様子です。

 

曹叡の二面性

 曹叡は心に闇を抱えた青年と描かれつつも、部下の扱いには大きな英明さを見せる。

 司馬懿、陳羣、曹真、曹休の意見をすべて汲み取り、互いの意見をうまく取り入れそして争わせる事により自分が一番の実権者だとするように動く。

 石亭の戦いでの敗北の際、曹休が血盤状で司馬懿を弾及し、曹真もこれに強く同意するも、司馬懿は呉軍の手ごわさ、そして警戒を曹叡に力説。すると、曹叡は司馬懿の意見は理が通っているが、大司馬曹休の軍令に背いた事で侍中を解任する処分を下す。

 曹真は司馬懿をより強く弾劾しなかった説明を曹叡に問うが、司馬懿の意見に賛同する者の名を上げ全員を処刑する事などできぬ、ましてや一族の夏侯玄も賛同しており、言及に理があると説明。今司馬懿を除く事より曹休を慰安する方が先決と曹真を窘める。

 

息子の昭を警戒する司馬懿

 兵権を失った司馬懿に納得がいかない鍾会が訪ねてくるが、意に介さない司馬懿。しかし帰り際に司馬昭に出会う鍾会。ここで昭が父が兵権を欲しがってないわけではなく風が吹くのを待ってると説き、蜀の地図が工面できればと鍾会に話す場面を司馬懿は聞き耳をたてて厳しい顔をしながら聞く。

 やがて司馬懿が孟達反乱の動きに際して出陣する際、弟司馬孚や息子司馬師を同行させるのに対して司馬昭には同行を許さない。

 

 

孟達の取捨選択

 蜀からの降将の孟達は曹丕から好待遇を得ていたものの、曹叡からは良い待遇を得ていない事で自分を叩く売ろうと互いからの好条件を引き出すように働きかけます。

 この流れでいくと、司馬懿が洛陽ではなく、宛城の兵を持って急襲した際、孟達は戦わずに降伏しそうな人物に見えますが、この部分がどう描かれるかが次回以降の見どころとなりそうです。

 

 

 

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