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2018 ATPツアーファイナル 錦織 対 アンダーソン 屈辱的大敗を喫する

 ファイナルツアー2戦目、錦織は1戦目でフェデラーに勝利しており、この試合に勝つと自動的に勝ち上がりが決定する試合となります。

 しかし、そのテニス内容はそれほど良いものではなく、フェデラーのミスに助けられての勝利という印象で予断は許さないといっていいでしょう。

 コートサーフィスとあってないのか信じられないリターンミスも何度も喫しており、様子を見なければいけません。

 

 

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試合経過

 

1stセット

 第2ゲーム、錦織のサービス。錦織のサーブが入らず、ブレークポイントを3度握られると、フォアショットがアウトとなり、いきなりのブレーク先行を許す。

 その後も錦織はサーブが入らず、フォアのショットは一か八かの淡泊なショットを繰り返し、第4ゲームもブレークされる。

 第6ゲーム、錦織はネットの下を叩きつけるような信じられないミスなどもありセットポイントを握られると、アンダーソンのリターンがネットに当たりながら相手コートに落ちて、1stセットをベーグルで奪われる。

 

 錦織のプレイレベルは悪く、どこか集中力も途切れているように見受けられます。トイレットブレーク後のプレイで変化が見られなければこのまま押し切られるでしょう。

 

 

2ndセット

 第1ゲーム、アンダーソンはサーブで攻め難なくキープする。

 第2ゲーム、錦織のサーブ。錦織のリターンがよくならず、更には大きく外れるダブルフォルトでブレークポイントを奪われると、クロスショットについていけず、アンダーソンがこれで8ゲーム連取となる。

 第3ゲーム、アンダーソンが難なくキープし9ゲーム連取となる。

 第4ゲーム、錦織のサービス。簡単にストロークでラインを割る錦織のリターンで観客も静まり返る。更には力んだリターンをネットに掛けると、落胆のため息が会場に流れる。更にラリーからの錦織のリターンがネットにかかり、アンダーソンに3つのブレークポイントが来る。そしてセンターのリターンを錦織がネットに掛け、観客も静まり返るアンダーソンの10ゲーム連続奪取となる。

 第5ゲーム、アンダーソンがポイントを重ねる。錦織もよいショットは時折あるものの次のショットで簡単にエラーし、アンダーソンがキープし11ゲーム連続奪取される。

 第6ゲーム、このままではダブルベーグルという不名誉が見えてしまっている錦織。アンダーソンが鋭いアングルショットを見せて会場を沸かせる。ここから錦織が角度のないアングルショットをやり返し、この試合初のキープを果たす。

 第7ゲーム、アンダーソンのサービンフォーザマッチ。センターのサービスエースでスタートするアンダーソン。更には深いショットで錦織を攻め2つのマッチポイントを握ると、錦織のリターンは大きく浮き、この瞬間、アンダーソンが6-0、6-1の完勝で試合を終えます。

 

 

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 スタッツは嘘をつかない試合となりました。

 アンダーソンは強烈なサーブで錦織に満足なリターンを与えず、更にはダブルフォルトもありませんでした。その上で主にクロスリターンを用いて錦織をラリーでも圧倒しました。

 対する錦織は第4ゲームから早くも集中力が切れたようなネットにかけるリターンを連発すると、バックハンドの精度もどんんどん悪化し、頼れる武器を失って最後は一か八かのショットを連発してしまいました。冷静なアンダーソンはそれをあざ笑うかのように深く角度のあるリターンで返すと、錦織は踏ん張る事ができませんでした。

 フォア15本のエラーが盛んに報道されていますが、今年の錦織はフォアの安定性はイマイチでそこに変化があったわけではなく、むしろ正確なバックハンドで7本のエラーがあった方が錦織の不調ぶりを表しています。メンタルが崩れていたといってもいいでしょう。

 

 ここは切り替えて次の試合に挑むしかありません。

 現時点ではフェデラー戦も内容は良くなかっただけに、多くを期待できる状況ではありませんが、せっかく目標にしていたファイナルの部隊で、これまでのように厳しい試合程パフォーマンスを出せない部分を克服していきたい所です。

 

 

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