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2017全豪オープンテニス SF ナダル 対 ディミトロフ

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ついにこの舞台まで戻ってきたディミトロフとナダル。

共に復活という言葉がふさわしいものの、ディミトロフは去年の後半からどんどん調子を上げてきて、年を跨いでもその好調が途切れていない。

一方、ナダルは昨年の最後を休養にあて、納得のいくテニスを模索し直した感があります。

それでは、双方の勝ち上がりを見ていきましょう。

 

ナダルの勝ち上がり

激しい戦いの中で気迫全面に押すらしいプレイで復活

 

1回戦 マイヤー  セット 3-0 

スコア 6-3,6-4,6-4

初戦はエラーは多いものの安泰の立ち回りで、相手に1度のブレークポイントも握らせない完璧な出だしでした。

2ndWON率が80%を超えて安定のストローク力を発揮します。

 

2回戦 バグダティス セット 3-0 

スコア 6-3,6-1,6-3

2回戦はお互いラリーの打ち合いとなりましたが、比較的容易にナダルが勝ち上がりました。ただ、それなりの消耗はあったように思います。

 

3回戦 アレクサンダー・ズべレフ セット 3-2 

スコア 4-6,6-3,6(5)-7,6-3,6-2

期待の若手サーシャとの対決は序盤は圧倒されるものの、しぶとく粘りのテニスを披露する。

後半になればなるほど動きが良くなるナダルに対し、ズべレフはどんどんと思うような動きができなくなり、終盤はフィジカルで圧倒される。

ナダル相手に58本のウイナーを叩き込んだのは立派ではあるが、74本のアンフォーストエラーを記録してしまった事でナダルは比較的後半は余裕をもって勝利できた印象。

その後のナダルのギアをいい意味で上げてくれた試合であったと今思うと感じます。

 

4回戦 モンフィス セット 3-1 

スコア 6-3,6-3,4-6,6-4

4回戦はランキング6位のモンフィスとの試合。

攻撃的でかつアクロバティックで読めないテニスをするモンフィスには、ズべレフ戦同様に慎重に守りから入る。

モンフィスのミスを誘うプレイとしぶとくショットを返す粘り強さで、スコア以上にナダルが余裕で勝利したイメージです。

 

5回戦 ラオニッチ セット 3-0 

スコア 6-4,7-6(7),6-4

5回戦は強烈なサーブをもつランキング3位のラオニッチ。

かなりの苦戦が予想されましたが、ナダルの守備力が凄かった。

ラオニッチの渾身のサーブをことごとく拾い、尚且つ今日のナダルは攻めも鋭かったです。

ネットプレイはほとんどがポイントになったと記憶してます。

ラオニッチも抵抗はしたのですが、ナダルがミスせず、しかもいつも以上にアグレッシブでした。強かったです。

 

ナダルのギアを上げたのはやはり3回戦のズべレフ戦でしょう。

その戦いを終えた後は動きが1ランク鋭くなったように感じます。

フィジカルを全面に押し出したプレイなので、5回戦あたりでフルセットになるときついと思いきや、割とあっさりと勝利しました。

フェデラーも勝ち上がっており、テニスファンにとっては、久しぶりのゴールデンカードが決勝で見られるかも、、と思わずにはいられないでしょう。

 

ディミトロフの勝ち上がり

調子の良さとドローの良さに恵まれた

 

1回戦 オクネル ゲーム 

スコア 7-6(2),6-3,6-3

2回戦 ヘヨン・チュン ゲーム 3-1 

スコア 1-6,6-4,6-4,6-4

1,2回戦は見てませんでしたので割愛しますが、韓国期待の選手ヘヨン・チュン相手に1セットのスコアは何があったのかが気になりますね。

スタッツもネットプレイをほぼ決められ、ウイナー、エラーの数もほぼ同等、ブレーク奪取率も5で同じでした。

これは、ヘヨン・チュンが相当頑張ってたという事でしょう。

 

3回戦 ガスケ セット 3-0 

スコア 6-3,6-2,6-4

苦手のガスケとの対戦でしたが、思わぬ大差がつきました。

ディミトロフはサーブよし、リターンよし、ネットプレイよしでガスケに隙を与えませんでした。

ファーストWON率83%にウイナーも48とガスケの倍の数を叩き込みました。完勝です。

 

4回戦 イストミン セット 3-1 

スコア 2-6,7-6(2),6-2,6-1

ジョコビッチを破ったイストミンの勢いは凄まじく、2ndWON率が脅威100%。

ディミトロフはショットにミスが多く、対抗できない感じで押し切られました。

しかし、2セット中盤当りから押し返し、イストミンが連戦のフルセットの疲れが見えてくる。

3セット目以降はイストミンの体が完全に根を上げてしまった。ディミトロフは冷静に対応し勝利といった感じ。

お互いが万全であれば接戦だったと思います。

 

5回戦(QF) ゴファン セット 3-0 

スコア 6-3,6-2,6-4

ランキング10位のゴファンであるが、過去1度も負けたことがないのが試合にも影響していたのか、お互いに運動量の多い試合となるのだが、大事な所でゴファンがことごとくショットが決まらない。

ディミトロフは相手の調子を見極め、うまくコントロールしていたイメージで、絶好調という程でもなかったが、安定したミスの少ないテニスで簡単に勝利してしまった印象。

 

昨年の後半からの好調、及びブリスベンでティエム、ラオニッチ、錦織と立て続けに1桁ランキングの選手をやぶって優勝したのも頷ける貫禄のある勝ち上がりではありました。

ただ、ドロー運には恵まれましたね。

本来であれば4回戦がジョコビッチとの対戦だったはずですからね。ただ、今の状態のジョコビッチがきたとしても勝っていた可能性はかなりあります。それぐらい良いですね。

 

過去の対戦 ナダル 7 対 1 ディミトロフ

過去の成績では7勝1敗で大きくナダルがリードしています。

しかし、昨年のチャイナオープンではナダルにストレート勝ちして、初勝利を挙げています。

ただし、この時のナダルはかなり疲れていて調子も悪く、以後はその年を休養にあてました。

ですので、今回はその勝利はあまりアテにはならないでしょう。

 

勝ち上がり方は両者共によく、いい試合が期待できそうです。

しかし、難敵を倒してきたナダルの方が部があるとみるべきでしょう。

 

テニスファンなら期待する、久しぶりの往年のライバル同士の決勝も現実味を帯びてきました。

 

 

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