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2017全豪オープンテニス SF 準決勝 フェデラー対ワウリンカ戦

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共に余力を残しての準決勝進出となった、フェデラーとワウリンカですが、ここまでの勝ち上がりに関しまして見ていきましょう。

 

ワウリンカの勝ち上がり

大きな波もなく、かといって絶好調とは言い難い勝ち上がり方

 

1回戦 クリザン セット3-2 
スコア 4-6,6-4,7-5,4-6,6-4

初戦からほぼシード並の実力があるクリザンとの試合。

苦戦が予想されたが、その通りに波に乗り切れず、クリザンにも付け入る隙を与えていた。最後なんとか逃げ切った形。

ファーストサーブイン率が64%、セカンドサーブのWON率が47%と低く、ウイナーとエラーの数がほぼ同等で、どちらが勝ってもおかしくない接戦でした。

 

2回戦 S・ジョンソン セット3-0 
スコア 6-3,6-4,6-4

またもランキングが高いジョンソンとの対決。

この試合は本来の調子を取り戻し、楽な試合を見せてくれました。

 

3回戦 トロイツキ セット3-1 
スコア 3-6,6-2,6-2,7-6(7)

この試合はお互いパッとしない戦いでした。ミスが多く、せめぎあいというよりは譲り合いのような試合で消耗はあったと思います。

 

4回戦 セッピ セット3-0 
スコア 7-6(2),7-6(4),7-6(4)

この試合もストレートで勝っていますがピリッとした内容ではなかったですね。調子のよいバックハンドが決まったかと思いきやイージーなミスも再三見られ、全てタイブレークに持ち込まれての勝利でした。

 

5回戦 ツォンガ セット3-0 
スコア 7-6(2),6-4,6-3

この試合もワウリンカは特に調子が良くなく、ツォンガが低調でした。お互いに調子の入り乱れが激しく安定しない感じでした。

 

去年の全米の時はデルポトロ戦当りからどんどん調子がよくなってきて、準決勝錦織戦、決勝ジョコビッチ戦は終始よかったですが、この大会は尻上がりというわけでもないので、準決勝は厳しい戦いになるでしょう。

 

フェデラーの勝ち上がり

尻上がりに、そして徐々に盤石になりつつある

 

1回戦 メルザー セット3-1 
スコア 7-5,3-6,6-2,6-2

1セットは取られたものの、サーブやサイドを射抜くショットで終始攻めのテニスで危なげなくという印象の方が強かったですね。

 

2回戦 ルビン セット3-0 
スコア 7-5,6-3,7-6(3)

ルビンが結構頑張ってましたが、フェデラーが終始試合をリードして最後まで主導権を渡さない形でした。

 

3回戦 ベルディヒ セット3-0 
スコア 6-2,6-4,6-4

互いにサーブが良く、テンポの速い試合になると思ってましたが、ベルディヒが全く粘れず、結局90分で圧勝してしまいました。期待外れもいいとこの試合でしたね・・。

 

4回戦 錦織 セット3-2 
スコア 6(4)-7,6-4,6-1,4-6,6-3

序盤は錦織の攻勢に出鼻をくじかれる2連続ブレークを喫したものの、徐々に攻勢を強め、1セットが終わる頃にはセットは落としたものの形勢は逆転していました。

そこからは頭脳的かつ攻撃的な攻めで、相手をどんどんと消耗させて最後まで体力を使い切る事なく勝利、といった所でしょうか。

フルセットではありますが、ギリギリというわけでなく、83本のウイナーを叩き込み、しっかり勝利したという感じです。

フルセットでタイブレークもあったにもかかわらず、3時間23分とそれ程長くならない当りにフェデラーの攻めの速さが伺えます。

 

5回戦(セミファイナル) ミーシャ・ズべレフ セット3-0 
スコア 6-1,7-5,6-2

予想以上の圧勝でした。よく研究していたと思います。

ミーシャのネット&ボレーに対して、持ち前の速いショットでボレーにきた所を左右に鋭く抜くという予想通りの展開にはまり、1セット目からすでに勝負は見えた形でした。

終盤は自分の思うようにセイバーを試みたりエラーを増やしたりと、調整試合並にやりたい放題という印象。

ミーシャには気の毒でしたが、実力+プレースタイルの相乗効果で圧倒的な差となりました。

 

過去の対戦 フェデラー 18 対 3 ワウリンカ

過去の対戦は2年前に遡りますが、ワウリンカが勝ったのはその2年前のローランギャロスでの準決勝のストレート勝ちの時です。ステテコの縞模様のパンツを履いてる時のアレですね(笑)。

それ以外ではほとんどフェデラーが勝っております。ただ、去年はフェデラーの欠場もあり、試合をしておりませんでした。

共にシングルハンドプレイヤー、及び国籍も同一という事から面白い試合を期待したい所ですが、フェデラーの攻めの速さとの相性は確かに悪いと感じますね。

調子が相当よくない限りは、フェデラーの左右に振られる展開に運動能力が高いとは言えないワウリンカが疲弊するという展開になるでしょう。それ程にフェデラーは波の少ない選手なのです。

 

今大会のこれまでのテニスや調子を見る限りでは、フェデラーが有利なのは否めないでしょう。

 

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