全豪オープンテニス2017 QF ミーシャ・ズべレフ 対 フェデラー
クオーターファイナルの第一試合。
ワウリンカ対ツォンガがあっさりワウリンカの勝ちで終わってしまいました。
本当にあっさりで、ワウリンカは体力温存できたでしょうが、調子もそこまでよいという感じでもないのが気がかりでした。あいかわらずバックの精度がよくなかったように思います。
貫禄の王者ロジャーフェデラー
立ち上がりはやや硬さの見られるミーシャ・ズべレフ(以下ミーシャ)。
この舞台での憧れの対決だけあって、その面持ちは察するに余る所。
フェデラーは予想通りに早いリターンで前に来たミーシャの横を鮮やかに抜いていく。
そして、立て続けにブレークする早いテンポ。
なんとかミーシャも少しずつではあるが冷静を取り戻すも、このセットの流れは変える事ができない。
結局、19分という短い時間で、6-2で第一セットフェデラーが奪取する
マレーに勝った冷静さを取り戻していくミーシャ
第2セットに入ると吹っ切れたのか、ミーシャの前に出ていくタイミングがよくなっていく。
お互いにキープが続くものの、フェデラーの攻めは少しも弱まらない。
左右に振ってもしっかり対応し、自分のプレイエリア内ではしっかりとリターンを返していくミーシャの攻防。
第10ゲーム、ミーシャのサーブをことごとく鋭いリターンで3つのブレークポイントを握り、ミーシャのリターンをパッシングショットで抜き、ラブゲームで終盤にブレークするとそのまま押し切る。
結局ここも30分余りの時間で、7-5でフェデラーの2セットアップとなり、ミーシャは後がなくなる。
勝負を待ってはくれないフェデラーの攻め
ミーシャも徐々にプレイエリアを広げ、深いサーブも返せるようになっていくが、フェデラーは容赦がない。
第5ゲーム。互いにうまいロブの打ち合いがあったりと見せ場はあったものの、フェデラーが見事なショットでブレークに成功。
そしてこのブレークがトリガーとなり、ミーシャは徐々に勢いをなくしていく。
余裕が出てきたが、この大会ここまで余り見せなかったセイバーを披露する。
ミーシャはじっくり拾いながら活路を見出す遅い展開にしたかったのだろうが、早いリターンで勝負するフェデラーとはプレーの相性が最上級に悪いと見て取れた試合。
第7ゲームは長いゲームで10度のデュースになるも、そのほとんどがフェデラーの攻撃とエラーによるポイントで正に独壇場となり、そのままブレークしてしまう。
そのままフェデラーが押し切り、トータル6-1,7-5,6-2でフェデラーがストレート勝ちとなりました。所要時間も90分余りという速さでした。
最後まで攻略の糸口も見つけられないままミーシャは敗れてしまいました。
しかし、プレイスタイルからこうなる事はある程度予想できましたし、むしろマレー戦までよく勝ち上がったと思います。
対するフェデラーは4回戦の錦織戦フルセット戦ったものの疲れは見られず、自分のペースでどの試合もプレーできてると感じ、充実感と貫禄の強さを感じます。
次戦は同国同士の対決ですが、ワウリンカが今日のようななんとなくの調子ではフェデラー相手では難しいのでは、と感じました。