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【速報→結果】2017全豪オープンデニス SF 準決勝 ナダル対ディミトロフ

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フェデラー対ワウリンカが息をのむ戦いだったのに対して、この戦いはどうなっているのか?

はい。

物凄く痺れるいいテニスをしています。

 

ナダルの勝負勘が光る

序盤はディミトロフが良いショットを見せ、ナダルが若干受けに回るも、ディミトロフがミスを誘い、いつもながらの粘りのテニスでナダルが6-3でセットを取る

ディミトロフも決して悪くはないが

ディミトロフもバックハンドが好調で鋭いダウンザラインのショットやクロスが決まるものの、同じぐらいのミスがあり、ナダルは長いラリーで自分のペースを作っていく。

最後はディミトロフが差し切った形でゲームカウント7-5でイーブンに戻す。

 

接戦の様相を呈する

お互いにあきらめないテニス。ナダルは決めにかかるも、ディミトロフも全く折れない。

エラー覚悟の鋭いショットを繰り出し、互いにブレークを奪い合う。

そしてタイブレークに突入。

ナダルがこのタイブレークを制し、7-6(5)で制し、セットカウント2-1セットとする。

 

緊迫したキープし合いが続く展開

 

第4セットはお互いに持ち味を発揮して共に譲らない。

 

ディミトロフのバックハンドが強烈にダウンザラインに決まれば、ナダルも深いショットを早いリターンでノールックで返したりと、いいテニスが展開されています。

ひとたびラリーになればどこまでついていく両者。

 

ナダルが守備で粘れるのはわかってましたが、ディミトロフもここまで粘れるとは・・という印象ですね。

ナダルのリターンは緩いリターンでも強烈にスピンがかかりディミトロフのボディーを襲います。

対するディミトロフのサーブは逃げていくようなサーブでナダルのフィジカルに負担をかけます。

 

お互いが10ゲームまでキープしあう展開。

ミスはあるものの、決定的な所ではミスをせず、緊迫しています。

 

第11ゲーム。

ナダルのサーブがディミトロフに読まれ、ディミトロフに狙いすましたリターンをを決めようとするも連続ミス。

その後は激しいラリーでディミトロフが再びミスが出る。

このゲームをキープして、ナダルはタイブレークの権利を得て第12ゲームを迎える。

 

前のゲームエラーの連続で落としたディミトロフは、しかし、今後はナダルが立て続けにミスをし、ディミトロフはエースを決める事により再びよみがえり、最後は左右にナダルを振り回し、このゲームオールキープにより、タイブレークへ。

 

タイブレーク。

ナ 0-0 ファーストポイントは激しいラリーの末、ディミトロフのフォアのクロスが大きくアウトする。

ナ 1-0 ディミトロフにサーブがうつり、ディミトロフのフォアクロスが今度はライン上に決まる。ナダルのチャレンジも数センチかかっている。

ナ 1-1 ディミトロフの攻めが功を奏し、2つのサービスでポイントを落とさず

ナ 1-2 ナダルのサービスへ。ナダルのフォアハンドが厳しいコースに決まる

ナ 2-2 ナダルのリターンが大きくアウトになり、ミニブレークを奪われる。

ナ 2-3 ディミトロフサービスへ。ディミトロフのフォアクロスが決まる。

ナ 2-4 ディミトロフのサーブをナダルが返せず。

ナ 2-5 ナダルのサービス。ラリーの中でディミトロフのバックハンドがアウトする。

ナ 3-5 ナダルの苦しいリターンをディミトロフがネットに出て華麗に決める。ディミトロフが3つのセットポイントとなる。

ナ 3-6 ディミトロフのサーブ ディミトロフはサーブ&ボレーに出るが、ナダルが鋭くその上を抜く

ナ 4-6 ディミトロフのサーブが決まり、ゲームカウント7-6(4)セットカウント2-2のフルセットに持ち込む。

 

非常に見ごたえのある試合。

ラリーが多く、そのラリーで互いに深い所、クロス、ロブ、ネットプレイなどあらゆるプレイで魅せてくれてます。

このセットはお互いに苦しかったセットですが、ここをディミトロフが取った事によりディミトロフは更に元気になりそうです。

ナダルも精神的にタフなので、この勝負まだわかりません。

 

ディミトロフのサーブ対ナダルの粘りとなるか

1ゲーム

ディミトロフに勢いはあるが、ナダルがうまくディミトロフのボディーにボールを集め、ディミトロフはネットに立て続けに掛けて2つのブレークポイントを握る。

しかし、ディミトロフもラリーで左右に振られながらも鋭いカウンターでナダルを抜く。

更に、サーブでポイントを取りデュースに。

1stゲームから長いゲームとなる。

ナダルは深く構えディミトロフの攻撃を受けようとする。

13分にも及ぶ長いゲームは最後ディミトロフが決めこのゲームを取る

 

2ゲーム

ディミトロフが仕掛け、0-30に。

緊迫した長いラリーは最後ナダルがリスク覚悟で前に出ると、ディミトロフがそれに気を取られネットにかける。

次のポイントはディミトロフの逆をつく鋭いショットで30-30に。

更に長いラリーの応酬はディミトロフのバックハンドのダウンザラインが鋭く突き刺さりナダルが反応できず、ブレークポイントを握る。

ピンチを迎えたナダルは、次に、互いに深く左右に揺さ振る展開から最後はディミトロフが大きくアウトしてデュースに。

更に逆の取り合いの攻め合いから最後はナダルがディミトロフがバランスを崩してる間にドロップショットを放つ。

最後はナダルの角度のあるサーブをネットにかけてキープする。

 

互いにファーストサービスゲームでブレークポイントを握られるという精神的な強さが試される戦いでどちらも耐える。見ている方の心臓をこれでもかと刺激する戦いになっています。

 

3ゲーム

ディミトロフがよいプレイを見せ、このゲームをキープし、ナダルにプレッシャーをかける。

 

4ゲーム

ナダルがフォアで逆サイドを意識させながらうまくコントロールしキープする。

 

5ゲーム

ストローク線でお互いの運動量が増す。

互いにリターンが思うような所に帰らず、最初にナダルがブレークポイントを握るもデュースとなる。

左右の攻め合いからディミトロフのフォアハンドがダウンザラインに決まる。

そしてストロークでナダルの状態を崩し、スマッシュで決めてこのゲームをキープ。

 

6ゲーム

 ナダルがメンタルの強さを見せ、このゲームラブゲームでキープ。

この時点で試合が4時間30分を超えた。

 

7ゲーム

デュースまで持ち込まれたこのゲームはディミトロフが大事な所でしっかり決めてキープする。

 

8ゲーム

ナダルのリターンがアウトになりプレッシャーがかかる場面。

そして、フォアの逆クロスがまたアウトになり、0-30と厳しいスコアに。

ディミトロフがナダルのリターンをスマッシュで決め、2つのブレークポイントを握る。

この切迫した状況でナダルは強いリターンを返し続けて、ディミトロフが反応できない。

まだブレークポイントが続く状況で今度は前に出てボレーでディミトロフの逆を突きデュース。精神力の強さを見せつける。

デュースになった最初のゲームは、深い位置からネットに詰めてディミトロフをまたも抜く。

最後はナダルの深いリターンにディミトロフのリターンがネットを超えず、絶対絶命のピンチから帰還する。

このセットはナダルが今までいかに王者だったかを物語る精神力の強さを遺憾なく発揮した。

 

9ゲーム

ナダルの素晴らしいショットが決まり、先行。

更にプレッシャーがかかったのかディミトロフがダブルフォルト。

しかし、ディミトロフもラリーで左右に強いショットを打ち、ナダルに思うようなリターンをさせず30-30に。

次のラリーはディミトロフのフォアショットがネットに当り、アウトになり、ブレークポイントを握る。

そして、最後はナダルが素晴らしいショットを決めディミトロフが追いつけず、待望のブレークポイントを取る。

 

10ゲーム目。

ナダルの決勝へのサービンフォーザマッチ。

ディミトロフのリターンがアウトし、30-0と会場の歓声も大きくなる。

そこからナダルがリターンを天井に打ち上げる。

次のラリーはナダルの詰めが甘くティミトロフがおいつき左を抜き30-30と、楽にはさせない。

ここでナダルがサイドにサーブを決める。線審はアウトも主審がインの判定にディミトロフはチャレンジをするも、ラインに入って、マッチポイント。

 

このポイントでティミトロフはナダルの攻めに耐え、最後は素晴らしいショットを決めデュースに持ち込む。

次はナダルのサーブをディミトロフがアウトに外し、2度目のマッチポイントを迎える。

更にナダルのコードボールに反応したディミトロフは鋭く右にショットを放ち、再びデュースへ。

ディミトロフのリターンがまたもアウトになり、3度目の正直なるかのマッチポイントを迎える。

最後はラリーの応酬で、ディミトロフの深いリターンがわずかにアウトになり、ついにナダルがこの試合に勝利しました。

 

勝者 ナダル セット 3-2

スコア 6-3,5-7,7-6(5),6-7(4),6-4

試合時間 4時間58分

 

本当に凄まじい試合で見ててとても緊張しました。

それと同時に、試合が終わるのが名残惜しかったですね。

ディミトロフも十分に実力を発揮し、最後負けても清々しい表情で会場を後にした姿もとても見てて気持ちよくなるものでした。

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お互いに左右に振られてもあきらめないプレイ。

ナダルに比べてディミトロフがここまでやれるという驚きもありましたが、今月既にディミトロフはトップ10の選手4人を破ってるわけで、決してその実力が過少評価されるべきではなかったという事でしょうか。

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試合内容に関しましては、途中経過に書いた通りですので、振り返るまでもなく壮絶でしたね。

 

そして、決勝でフェデラー対ナダルがグランドスラムで当たるのは久しぶりな気もします。

2014年のローランギャロス(全仏)での準決勝が前にグランドスラムで当たった試合で、この時はストレートでナダルが勝利しています。

 

過去の対戦は ナダル 23 対 11 フェデラー

 

でナダルが大きくリードしています。

テニスプレイ的には攻めの速いフェデラーに対して、どんなボールでも食らいつくナダル。

フェデラーはそのプレイぶりから粘られるとミスをすることも多く、相性は悪いという印象があります。

 

しかし、それから3年がたち、彼らのテニスも少し変わっているように見えますし、何よりこの対決が純粋に楽しみですね。

 

 

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