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【哀愁漂う結果】 チェルシー 対 アーセナル プレミアリーグ第24節 

 

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  スタンフォードブリッジで行われた結果は、前半戦3-0で完敗したエミレーツの借りを返す形で3-1でチェルシーが勝利しました。

 

チェルシーのリスク管理能力の高さ

 試合内容に関しましては前記事で語った通りですが、全体の補完をするとすれば、決してチェルシーも本調子ではなかったという事です。特に守備陣はかなりほころびがありました。

 攻撃参加するアロンソは調子の良さも相まって守備でもキッチリ仕事ができる反面、モーゼスは疲れが見られ勢いの良い攻め上がりを見せてはいたものの、DFの戻りが遅く度々ピンチを招いていた。

 そして、実は・・・これはアスピリクエタの運動量の低下が見逃されがちな所です。

 最近のアスピリクエタはカップ戦も出ずっぱりであり、明らかに判断が鈍っています。それでもある程度の質を保証しますし、DF陣に足りないスピード、及び右も左も中盤もできるユーティリティー性は監督にとっては非常に貴重なオプションです。

 ただそれでも右サイドに置くと今度はセンターDF陣が手薄です。ズマにまだ信頼がおけないのが理由です。ですので、今のチェルシーは間違いなく右サイドが弱点です。

 アーセナルはそこはしっかりリサーチしており、再三にわたってチャンスをつかみました。しかし、この日はDF陣の対応が遅れた所をクルトワが悉くカバーしました。

 去年までのクルトワはどこか集中力に欠け、また簡単なシュートでも正面にパンチグした結果、相手FWにダイレクトで打ち込まれたりと目を覆う場面も度々目撃されました。

 今年はキーパーコーチも変わり、その影響及び監督のコーチングもあったのでしょう。見違えるような集中力を見せています。

 このように、今のチェルシーはどこかにほころびがあってもそれをカバーする力はあります。それにより大きな破たんにはなりません。

 従って、今後は複数の綻びが生じそうになった場合の対応が必要と思います。それがレンタルバックしたアケであったり、今後の成長が見込まれるズマであったり、前半戦から積極的に途中交代で使ってるチャロバであったりだと思います。

 そういう意味ではチェルシーはリスク管理はキッチリできています。最終的にうまくいかなければ布陣も3バックに拘らずにいくでしょう。

 トッテナム戦でも試合が敗色濃厚になると4バックを試したりしていました。試合の中で色々な事を考えてゲームに落とし込む能力はコンテは本当に優れていると思います。ただ・・・・・

 なぜか交代が遅いのは治らないですが・・・。

 

完勝の中に哀愁漂う寂しさ・・・

 試合に関していえば、アザールの規格外の個人技が決まって2-0。

 このまま勝利していれば完勝で気分のよいゲーム!となったはずです。

 しかし・・・・

 チェフのキックミスからのセスクのループシュート・・・。

 これでチェルシーが3-0になったわけですが、、このループシュートが決まった瞬間、チェルシーファンは素直に喜べたでしょうか?

 チェフは長年に渡ってチェルシーの黄金期を支えたゴールキーパーです。たとえアーセナルに行ったとしてもチェルシーファンであれば敬意を払い続ける存在です。

 そのチェフがあんな形でしかも、元アーセナルのセスクにゴールを決められる・・・。

 奇妙な感覚と、試合が終わったと確信する安堵と、、、そしてチェフが衰えているという疑問が確信に変わりました。第21節のレビューの際にチェフの衰えは指摘していましたが、ここまでハッキリとした形で見たくはなかったです。明らかに判断力が鈍っています。

 

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  チェルシーファンとしは3-1になるジルーのゴールを決められた時よりも、3-0になったセスクのループシュートを決められた時の方が微妙な心境になったのではないか?と思います。少なくても私はそう感じました。

 

 アーセナルはこのチェフのミスも含めて、大黒柱のサンチェスに縦横無尽な運動量が見られず、エジルは時折糸を引くようなパスを見せるも、大部分で消えてしましました。

先発ジルーであったなら違う結果があったのか?

 アーセナルファンの声を聴くと、得点を挙げたからなのか、ジルーが先発でよかったのではないかという意見が多くみられます。そう考えるのも仕方ありませんね。

 しかし、ジルーが前線にいたら、チェルシーDF及びMF陣はサイドからクロスを容易に上げさせる守備はしないでしょう。それぐらいの柔軟性は持ってるはずです。

 それとチェルシーは3-0とした時点で明らかに気を緩めていました。コンテは嫌いそうですが、勝負が決まった後では多少の気のゆるみは仕方ない事ではないでしょうか。

 より厳しいプレッシャーがある中であれだけフリーで打たせてもらえるかと言えば、対人に強さがあるケーヒルやルイス相手では簡単ではないでしょう。

 とはいえ、、ウオルコットの出来が前回対戦時とは程遠い存在感だった事、及びサンチェスが縦横無尽に動けていなかった事もあり、そもそもの攻撃の質の手詰まり感がありました。

 

 結果的に、ジルーがいた方が得点を奪う可能性がほんの少しましたかもしれない程度で、引き分け、及び勝ちにもっていけたのではないか?という意見には同意しかねる部分があります。

 

 全体のコンディションで見ればアーセナルは負けるべくして負けた。これに尽きるんではないでしょうか。

 

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