2017 ATP500 バルセロナオープン SFベスト4 マレー ナダル 結果
4月29日(土)日本時間21時からSFベスト4が行われました。
マレー 対 ティエム
ここまで苦戦を強いられて調子が出ているとは言い難いマレーに、体力を温存しながら毎週のようにテニスをこなすティエム選手との対戦です。
1stセット
序盤からペースを握るのはティエム選手。振りかぶるようなショットと振りの速いショットを織り交ぜ、マレー選手に的を絞らせない。ブレークポイントを握られるとそのブレークポイントであっさりブレークを許すマレー選手、いつもの粘り気が薄く、そのまま3ブレークで6-2でティエム選手がセットを取る
2ndセット
2ndセットに入っても、マレー先取はキープに苦労し、ティエム選手は易々とキープをしていく、しかし、キープが続く第8ゲーム、マレー選手がネットに積極的に出てティエム選手からブレークポイントを握ると、2度目のブレークポイントでティエム選手のリターンがアウトになり、少ないチャンスを物にしてそのまま6-3でマレーがセットを返す。
3rdセット
1ゲーム目、ティエム選手がミスやダブルフォルトで3つのブレークポイントを握られると、マレー選手の強烈なクロスリターンでいきなりのブレークを取る。しかし、その直後、マレーのロブの揺さぶりにも負けずティエム選手が立て続けに強烈なスマッシュを決め、イーブンに戻す。
ティエム選手の運動量は落ちず、次々に攻め手を打ってくる。第6ゲーム、マレーのリターンに強烈なダウンザラインのショットで2つのブレークポイントを取ると、マレー選手がダブルフォルトを喫し、ティエム選手がブレーク先行する。しかし、直後のゲームでティエム選手のリターンがアウトになりマレー選手がブレークバック成功。
第10ゲーム、マレーのサービスで、ティエムのフォアハンドの強烈な逆クロスで攻める、マレー選手がチャンスボールを力が入りすぎアウトにすると、ティエム選手のマッチポイントが来る。マレー選手がネットに出るのを見て大きなロブを打つとマレー選手が返球できず、このままティエム選手がマレー選手に初勝利を収め、決勝進出を果たしました。
1st | 2nd | 3rd | 4th | 5th | Result | |
マレー | 2 | 6 | 4 | 1 | ||
ティエム | 6 | 3 | 6 | 2 |
フルセットとはなりましたが、チャンスの数やサービスゲームの安定感ではティエム選手が圧倒してました。現状の調子ではティエム選手の方に部があった中で勝機を探っていた感じです。しかし、3rdセットに入ると更に攻撃的にきたティエム選手の圧力にされた格好で、15-40のスコアからダブルフォルトでゲームを落とすなど、らしくない姿がそこにはありました。
対するティエム選手は若手らしい力強いショットでマレー選手に隙を付かれながらも押し切った格好となりました。実力と自信の付く勝利です。
ナダル 対 セバロス
ここまで順当に勝ち上がってきたナダル選手と、ベスト8で若手カチャノフに貫禄の勝利で上がってきたセバロス選手との対戦。
1stセット
1stセットはお互いのキープ後、第3ゲーム、ナダルが左右にきついコースに打ち分け3つのブレークポイントを奪うと、セバロスの強引なフォアショットがアウトとなりブレークを取る。第9ゲーム、ナダル選手のサービンフォーザセットで、セバロス選手が2つのブレークポイントのチャンスを迎えるも、ナダル選手のネットプレイで流れを引き戻すと、最後はナダルのサーブからのセバロスのリターンがアウトになり、ゲームカウント6-3でナダル選手が取る。
2ndセット
2ndセットで更に圧倒したいナダル選手、しかし、セバロス選手も粘り、お互いにサービスゲームを簡単にキープできない展開が続く。
そして第9ゲーム、ダブルフォルトでナダル選手にブレークポイントを握られると、ナダル選手のリターンをうまくとらえる事ができず、ブレークを許すと、そのままナダル選手がこのセット6-4、ストレート勝ちを収めて今大会10度目の決勝進出となりました。
セバロス選手は試合後ナダル選手と自撮り写真を撮り笑顔で会場を後にしました。
1st | 2nd | 3rd | 4th | 5th | Result | |
ナダル | 6 | 6 | 2 | |||
セバロス | 3 | 4 | 0 |
この試合も安定感は際立ち、5つのブレークポイントを握られても、厳しいコースを付くショットにセバロス選手はチャンスをものにできませんでした。
セバロス選手も2ndセットは粘りを見せてナダル選手のサービスゲームで食らいつきましたが、実力差があり、終盤に上げてきたナダル選手に翻弄された形でした。
決勝 ナダル 対 ティエム 23;00開始予定
決勝は、若さと勢いと力強さを付けてきたティエム選手と、万全盤石の態勢で挑むナダル選手との対戦です。
過去の成績は2勝1敗でナダル選手の勝ち越しです。
現状の調子を見た場合、ナダル選手が相手の様子を見ながら落ち着いてゆっくり立ち上がるようだと痛い目を見るかもしれません。しかし、ナダル選手がそれでも有利ではあります。