週末はスポーツ観戦

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2017 ATP1000 マドリードマスターズ 2回戦 錦織選手対戦相手はシュワルツマン選手

 マドリードマスターズ2回戦、錦織選手の対戦相手はラモス・ビノラス選手を6-1,6-3のストレートで下したシュワルツマン選手に決定しました。

対 シュワルツマン選手の成績と傾向

 体制成績 錦織 1 対 0 シュワルツマン

 過去の対戦は、今年の2月アルゼンチンオープンでのクレー2回戦(錦織選手は初戦)で当たったのが初めてで、この時はフルセットの激戦を演じました。

シュワルツマン

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 デビュー 2010年

 タイトル 1

 身長 170cm 体重 64kg

 特徴 身体的には非常に小兵でサーブに関しては錦織選手以上に非力な面がある一方、横や縦の俊敏性に優れ、ストロークでの粘り強さに定評があり、左右に力強いフォアの強打を持つクレーコート向きのプレイスタイルです。

 

ラモス選手をストレートで下す程のクレーコーター

 初戦のラモス戦では粘りのあるテニスというよりは、攻撃的にライン際を鋭くついて相手の態勢を崩し、1stセットをあっさり奪取、2ndセットでも軽快に裁き、粘りを見せるラモス選手を振り切った格好。

 ランク的にはアップセットとなるのですが、ラモス選手とのプレイスタイルの相性はよく、対戦成績も1勝0敗とシュワルツマン選手がリードしていたため、想定内だったとも言えます。ラモス選手もモンテカルロマスターズでマレー選手を下し準優勝しているレベルの選手ですが、この試合は全く寄せ付けませんでした。

 

全仏を睨む戦略

 錦織選手はインタビューでも思った事をありのままに話すタイプです。現在の状況を「あまりリスクは犯したくない」という言葉は今の錦織選手の状態をよく表しており、怪我も完治はしていないでしょう。

 従って、ハードな試合展開にならないような工夫が必要となります。ストロークに粘りがあり簡単にミスをしてこない相手です。左右に振って相手の逆を突くショットを何本も必要とするでしょう。逆に錦織選手がそれをやられると苦しくなります。どのような戦略をチームは立ててくるでしょうか。

 

試合時間

 5月10日 19;00開始予定

 視聴に関してはGAORAスポーツが同時間帯にプロ野球中継があるため、錦織選手の放送は録画になります。

 地上波放送では、NHKBS1での生放送が予定されています。

 

その他選手の動向

 マレー選手は本来の出来とは言えないものの、相手のミスを誘う待ちのテニスでストレート勝ちを収めました。

 ティエム選手やゴファン選手は好調を維持してよいテニスをしています。

 モンフィス選手はやはり万全ではないのか出入りの激しいテニスの末に敗れています。また、同郷のブイユ選手もミスを連発しフルセットの末に敗れました。

 残りのトップ8シード選手のうち、ジョコビッチ、ワウリンカ、ナダル、チリッチ、ラオニッチ各選手は本日初戦を迎えます。

 

試合日程の調整

ATP大会の日程の規定に関して ナダル選手は延期でなくルール上認められる権利

 昨日記事としました、試合日程に関しての上位ランキング選手の優遇制に関してですが、マドリードオープンの日程上、3回戦からは連戦となります。従って、連戦を避けるために、10日の本日の試合より9日の昨日の試合の方が人気がある事は一目瞭然で、マレー選手が昨日登場したのもそこに理由があります。

 今回のマドリード大会が、9日にシード選手2名、10日にシード選手6名の構成が決まっていたとすれば、9日にマレー、ナダル選手の試合要望が通ったのはランキングの他にも地元開催という部分も考慮されていると見るのが自然です。ただし、今回はナダル選手都合で試合日程発表前にティエム選手と交換したという事になります。

 また、2日目(5月7日)と早い段階で第9シードのゴファン選手が登場しました。これもゴファン選手の意思が優遇されております第9~16シードはシードではあるものの今回のマドリードマスターズでは1回戦から試合をしなければなりません。ゴファン選手は2日目に試合を行う事で、4日目、6日目と間隔を開けて試合に挑む事ができ、体力面で他の1回戦登場の選手よりも調整が効く事になります。そしてゴファン選手の2回戦のテニスを見ると、調整がうまく行ってる事を裏付けます。

2017 ATP1000 モンテカルロマスターズ ベスト4 ナダル戦結果 世紀の大誤審

 錦織選手で言えば、楽天オープンなどは錦織選手の意向が最大限反映されるという事になると思います。

 テニスの試合はシード選手が色々と優遇されておりますが、だからこそランキングの維持やアップには価値があり、バランスはそれなりに取れているのではと見ます。

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