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2017年5月3週男子テニスランキング 錦織選手9位にランクダウン 全仏シード8維持状況はむしろ好転?その3

 5月15日(月)時点でのランキングです。

 *イタリアオープンでの失効分とマドリードの加算により順位が大きく変更しています。(以下選手敬称略)

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 ナダル選手が3大会連続の優勝により、ポイント変化のないフェデラーを抜き去りトップ4に返り咲きました。

 ティエム選手が2大会連続準優勝となり、マドリードの600ポイントを加算し、自己最高の7位に復帰と共に初のツアー4000ポイントを突破しました。

 錦織選手はマドリードでのポイントが180ポイント減り、3470ポイントとここ2か月程で1000ポイント以上大きくダウンし、2年9か月ぶりにトップ8を陥落し、9位にランクダウンしました。

 その他では、Aズべレフ選手が自己最高を更新する17位にランクアップし、全仏トップ16に向けて僅かのポイント差まで詰め寄りました。

2017年5月2週ATP男子テニスランキング 錦織選手8位にランクダウン 全仏までのシード8維持は可能か?その2

2017年4月24日現在ATP男子テニスランキング 錦織選手再び7位に下降 全仏までのシード8維持は可能か?

錦織全仏までにトプ8の確率

 ランキング9位に下がった事により錦織の全仏トップ8維持が一見苦しくなったように見えますが、失効ポイントの観点から言うと、状況はそれ程かわっていません

 最大のポイントの障害と思われてティエム選手が予想通りにマドリードでF進出の600ポイントを加えましたが、まだ失効ポイントが大きく、現時点ではリードしています。

2017 ATP1000 イタリア国際(ローマ)オープン ドロー表決定 ナダル中心の展望

 かつ、イタリアオープンでのドローが錦織のトップ8復帰を後押しします。ティエムは順当に行くとベスト8と早い段階でナダルと当たります。ここで敗れると180ポイント追加にとどまります。そうなると、錦織は最悪早期に棄権しても全仏をシード8で迎える可能性が高まります。ただし、ティエムがナダルを破るような事があると、一転絶望的となります。ティエム、ナダル共に連戦の疲れでどのように転ぶかがまだ何とも言えない状況ですが、ドロー的には錦織にチャンスのあるドローとなってます。

ゴファンの動向

 ティエムがナダルと激戦を繰り広げそうなボトムハーフと違い、トップハーフは調子のよい選手が少ないです。そんな中ゴファンだけが好調を維持しており、ベスト16でチリッチ、ベスト8でワウリンカと名前だけだとビックネームとの対戦がありそうですが、現状のゴファンだと勝ち上がる可能性の方が高いです。ラオニッチを寄せ付けない強さを見せたのは大きいです

 ゴファンがファイナルまで来る可能性を考えると、錦織は3回戦の相手のディミトロフorデルポトロを下す必要が出てきます。

ナダルの4位浮上によりシード8維持の意味が変化

 

 これまでの記事はシード8で全仏を迎えるという観点から書いてますが、シード5~8の選手はシード9~12の選手とベスト16で当るドローとなるため、実際はシード8に拘る必要はそこまではないのが現状です。ナダルが全仏をシード5で迎えた場合にナダルとの早期対決の可能性があり、シード8維持はそれなりの意味がありましたが、シード4で迎えそうな以上は体調管理を重視して調整してもよいものと思われます。ただし、シード9になった場合は休養十分のフェデラーとの早期対決の可能性も出てきます。

 

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