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ゴファンは全治2週間の軽傷 ナダル、ティエム対ジョコビッチ QFベスト8 2017全仏オープン10(11)日目

 6月6(火)よりローランギャロスで行われている全仏オープンはQFベスト8の試合を残すのみになりました。(以下選手敬称略)

*10日目男子シングルスは2試合共に雨天による順延と決定しました。

 

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 ラオニッチがカレーノブスタにフルセットで敗れた以外ではトップ8までの選手が順当に残っており、結局の所は波乱がほとんどない大会として進行していくことになりました。

 

ゴファン選手の怪我の状態は

 3回戦のセバリョス戦で防水カーペットに足を取られて棄権を余儀なくされたゴファン選手。左足が外に曲がり、右足もカーペットに取られて逆方向に曲がる画像などが出回り、靭帯断裂の第一報でファンを心配させたものの、その後のMRI検査では骨や靭帯に異常がなく、腫れが収まるのを待っての再検査との報道がありました。

 その後月曜日に追加の情報が発表され、全治2週間で捻挫系の怪我との事でした。まずはほっと一息という所ではないでしょうか。ただし、ウインブルドンには運が良ければ間に合う程度で出場は難しいのではないでしょうか。2週間の怪我の後に筋力を戻すなどのトレーニングも考えると1か月以上はかかる怪我と考えられるためです

 

 

ナダル 対 カレーノブスタ

 今シーズンクレーコートでは21勝1敗と圧倒的強さを誇るナダル。今大会の全仏オープンでも4試合すべてがストレート勝利でしかも1試合平均1時間45分と圧倒的な省エネでの勝ち上がりです。

 対するは2回戦でダニエル太郎に貫禄の勝利を収めた後は、ディミトロフにストレート勝利、激戦となったラオニッチ戦はフルセットのサドンデスの末の勝利と、ランキング上位を立て続けに破ってのQF進出を果たしたカレーノブスタ。

 ナダルにとっては2戦連続の母国選手との対決ですが、バウティスタ戦で見せたように慈悲の心のない完璧な内容でカレーノブスタの心の折りに掛かるテニスをしてくるでしょう。

 カレーノブスタとしては辛抱強く、しかし些細なミスショットを逃さず完璧に突いて数少ないチャンスを生かせるかにかかっています。

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
ナダル 6  2         
カレーノブスタ 2  0        棄権 

 

1stセット

 第1ゲーム ナダルのサービス ナダルが前に出てのボレーなどで崩し、ナダルのキープでゲームが始まる。

 第2ゲーム カレーノブスタのサービス カレーノブスタのライン際のリターンが僅かに外れてブレークポイントを握られると、クロスの打ち合いで最後はナダルのクロスに反応できず、ナダルがいきなりのブレークを奪取する

 第3ゲーム ナダルのサービス カレーノブスタの深いショットやドロップショットが決まり2つのブレークポイントを握ると、カレーノブスタの左右振りにナダルがリターンをネットにかけ、ナダルのミスではなく自身のプレイの良さでブレークバックを果たす

 第4ゲーム カレーノブスタのサービス 先ほどのブレークに好印象の予感が高まる中、サーブで崩しての強打でポイントを取るものの、ナダルの深いショットにミスが連続しブレークポイントを握られると、最後までナダルの厳しい攻めにカレーノブスタのフォアショットが僅かにアウトとなり、ナダルが再びブレーク先行させる

 第6ゲーム カレーノブスタのサービス ナダルの大外から巻くフォアリターンが炸裂し、深いショットでカレーノブスタが苦しむようになり、2つのブレークポイントを握ると、カレーノブスタがリターンをネットに掛け、ナダルが2ブレークアップとなる。カレーノブスタはまだキープができない苦しい状況

 第7ゲーム サービンフォーザセット ナダルの決めにいったショットにミスが続き、カレーノブスタが3つのブレークポイントを握ると、ナダルがイージーなリターンをネットに掛け、カレーノブスターがほぼ何もせず1ブレークを返す

 第8ゲーム カレーノブスタのサービス ナダルのドロップに対応するカレーノブスタはしかし、ナダルはそれにも反応する。カレーノブスタもバックボレーで対応するなど良いプレイを見せるも、ダブルフォルトでセットポイントを握られると、連続のダブルフォルトでこのセットナダルが6-2で先取する

 

 ここでカレーノブスタは腹部に痛みがあるとの事からテクニカルタイムアウトを取る。

 2ndセットを行うも、3ゲーム目にカレーノブスタがスマッシュを打った際大きな悲鳴を上げ、ゲーム続行不可能と判断し、そのままカレーノブスタの棄権となり、ナダルの勝ち上がりとなりました。

 

 カレーノブスタは随所によいプレイを見せていましたが、厳しいコースを狙うとアウトになり、徐々にナダルペースとなっていきました。この威圧感があるのが王者の風格という所でしょう。

 

 

ジョコビッチ 対 ティエム

 長くなりましたので別記事にしました。

 

 

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