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2017年6月2週 男子テニスランキング ナダル2位浮上 ジョコビッチ6年ぶり4位転落

 2017年6月12日(月)時点でのランキングです。

 *ジュネーブ、リヨンオープン、全仏オープンのポイント加算により、順位に変動が出ています(以下選手敬称略)

2017 グランドスラム 全仏オープン ドロー表 グループ展望 試合結果

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 ナダルが全仏10回目の優勝を飾ると共に一気にランキング2位に浮上しました。

 その一方で、ジョコビッチが6年ぶりにランキング4位まで順位を落としました。全英での失効ポイントはほぼないですが、マスターズでの失効がまだ続くため、更なるランキング下落の可能性も出てきています。

 クレーシーン躍進したティエムですが、全仏は昨年の同様のSF進出でポイントは伸びず、この時期ほとんどポイントを獲得していなかったチリッチがQFまで進出した事により、ランキング8位と後退しました。

 錦織は変わらずランキング9位となっていますが、10位以降とはかなりポイントが開いております。

 全仏QF進出のカレーノブスタが自己最高ランクの17位まで浮上しました。

 また、アレクサンダー・ズべレフを破り、錦織に苦戦を強いたフェルナンド・ベルダスコがシード権を得る32位に戻ってきました。

 

錦織選手付近の選手の推移

ミロシュ・ラオニッチ

 

 ラオニッチ選手はここから最も得意とする芝のシーズンに入りますが、得意なだけに失効ポイントも大きく、ロンドンオープンや全英オープンで合計1500もの失効ポイントがあり、昨年と同レベルの活躍ができないとランキング維持が非常に厳しくなっています。

 今年は怪我での離脱を繰り返しており、全仏ではまずまずの内容にまずまずの結果ではありましたが、今後怪我を再発させない調整が必要となるでしょう。

マリン・チリッチ

 チリッチ選手はクレーシーズンではあまり活躍できないシーズンが多かったですが、今年はイスタンブールでの優勝や全仏のQF進出など、春先に比べればかなりポイントを取り戻した印象です。芝での失効はそこそこですが、ラオニッチ程の大きさではありません。

 チリッチの失効は芝シーズンが終了し夏のハードシーズンからが大きくなります。

 全仏での調子を維持すれば芝シーズンはクレーコートよりはサーブが生きるため、ポイント獲得を狙っていけそうです。

ドミニク・ティエム

 クレーシーズン大活躍のティエム。最後はナダルに破壊されて尻すぼんだ印象も、ポイントは大きく稼ぎました。

 今後芝やハードコートでは去年あまり活躍できず失効もあまりないため、逆に飛躍のチャンスとなるでしょう。サーブやストロークに磨きがかかっており、芝やハードでも去年以上の成績を残すのは確実と見られます。

錦織 圭

 全仏前は怪我と調整不足が心配されましたが、本人は回りが思う以上の手ごたえを感じている様子です。ただ全仏では昨年を上回ったものの、クレーコートでのポイント的には失効分を取り返せないで終わりました。

 次の芝のコートはビックサーバーが有利でサーブが並レベルの錦織にとっては、失効ポイントは少ないものの、ポイントが稼ぎにくいと予想されます。サーブの更なる対策が必要となってくるでしょう。

アレクサンダー・ズべレフ

 全仏ではまさかの1回戦負けにネックレスを噛んで悔しがるズべレフ選手ですが、前途は明るいでしょう。芝、ハード共に失効ポイントが小さく、サーブとストロークどちらでも高性能を誇る彼ならば、平常心で挑めば上位進出は保証されているようなものです。しかし、その平常心の部分こそが一番の問題です。兄ミーシャのように、試合中ラケットを投げるのを持ち堪えるようなメンタルになれるかどうかにかかってます。

 

錦織選手のウインブルドンのシード順位

 錦織選手は「ランキングは余り気にしません、流石に10位を下回ったら焦りますが」と言うように、ランキング2桁は自尊心が許さない領域にきています。ランキング的には今その際にいますが、ズべレフとは大きなポイント差があり、ウインブルドンまでに抜かれる可能性はないです。

 ただ、シード8以内に滑り込もうとした場合はチリッチまでのポイント差は小さいながらも大会数も多くなく、出る大会は優勝するぐらいでないと難しいでしょう。恐らくはシード9でのウインブルドン大会開催となるでしょう。

 

 

 

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