16/17 プレミアリーグ 第25節 バーンリー 対 チェルシー コンテ監督コメント
バーンリーのホーム、ターフムーアで行われたこの試合は、雪が混じる肌寒いコンディションの中1-1で引き分けに終わりました。
最後まで勝ちに来ていたバーンリー
この試合のポイントは、バーンリーが7連勝中のホームでチェルシーがその連敗を止め、リーグタイトルの行方を「つまらなくする」事が出来るかという所でした。
開始早々はチェルシーがボールを持ち、左右に攻める。
すると、中盤でボールを奪いモーゼスが態勢を崩しながら駆け上がり中央のペドロに渡す。このボールが相手DFにかすりながらペドロに渡り、DFの間からゴール左済にうまい具合にボールを流し込んで先制する。
前半6分 ペドロ 0-1
その後はボールを持ちながらも決定的な場面を作れず、逆にバーンリーが守ってからのカウンターで度々ピンチを迎える。
そして、中央でマティッチがファールを与えたFKを、バーンリーで冬の移籍で歴代最高額で獲得したブレイディーが左ポストを巻く美しい軌道でゴール左上に吸い込まれた。
前半24分 ブレイディー 1-1
その後は中盤でボールを奪われる事が増え、バートンのパスからサイドバックのロートンにクルトワとの1対1の場面を作られるも、クルトワが右足を伸ばして辛くも弾く。
前半はこのまま終了。
後半開始早々、ケーヒルが逆を取られ相手が鋭いカウンターで左サイドにボールを流す。これをルイスが反応できた所を流してバーンリーのグレイの絶好のボールとなるものの、グレイの放ったシュートはクルトワの正面に飛び難を逃れる。
その後の中央にボールを入れられ幾度となくチャンスを作られる。
中々状況が好転しない所を見て、いつもになく早い動きをコンテは見せる。マティッチに変えセスクを後半21分の時点で投入し、続けてモーゼスに変えてウイリアンを投入し、アスピリクエタを右サイドバックにする4-4-2に布陣を変更させる。
そして終了3分目にペドロに変えバチュアイを投入する。
しかし、それでもバーンリーの良さが目立ち、チェルシーは攻撃で脅かす事もほとんどなくそのまま試合終了となる。
コンテは頑張ったというが・・・
チェルシーはパス本数が730本に上り、ポゼッションは71%を記録したものの、枠内シュートが2が示す通り、チャンスの数ではむしろバーンリーの方が多かった。ボールを横に揺さ振る回数が少なく、セスクが投入されてから縦の動きが出てきたものの、雪で肌寒い影響が前線に流動的な動きが少なかった。
途中投入されたバチュアイはアピール所にかかわらずDFの横に張り付いていて局面打開の役にすら立てなかった。正直今後出番が与えられないのではないかと言われるぐらい何もできていなかった。
対するバーンリーは主審フレンドがファールに寛容なのを見て球際は強くプレッシャーをかけた。同点においついてからは前線のグレイも試合終了まで激しくボールに寄せにいった。
結果チェルシーのボールタッチはバックラインで横につなぐパスが増え、エリア内に効果的なボールを供給する事ができず、イタズラにパス本数のみが増えた試合でした。
以下コンテ監督のコメントです。
コンテ「チームは勝とうとしていた。その姿勢は評価したい」「リーグ戦は残り13試合、タイトル争いには6チームが絡んでいる。まだ何も終わってなんかいない」 #CFCJapan
— チェルシーFC日本語版 (@ChelseaFC_Japan) 2017年2月12日
コンテの試合後のコメントは選手を鼓舞する意味では非常に妥当なコメントではあるが、内心を表してはいないだろう。むしろ「何も終わっていない」というのは本心であろうか。
月曜日にシティーがアウエーでのボーンマス戦に勝利すると勝ち点差は8に縮まる。まだ勝ち点差はあるとは言え、今日のパフォーマンスは勝ちに値しなかった出来だっただけに、今後の気の引き締め直しの必要性を強く感じた試合でした。