2017 ATP1000マスターズ マイアミオープン 錦織4回戦 デルボニス戦
マスターズマイアミオープン、第2シードの錦織選手。4回戦ランキング53位のデルボニス選手と対戦し、勝利を収めました。
悪くない滑り出し
1stセットは割と危なげない立ち上がり。この日はフォアのショットが立ち上がりから良く決まり、1stサーブが入った時のポイント獲得率が88%と非常に高く安定していた。結局1度もブレークポイントを握られる事なく、逆に2つのブレークを奪いこのセットを取る
強打で押し返される
2ndセットに入っても、錦織の1stのポイント率は高く推移したものの、1stセット同様に2ndを狙われて、そのポイント率は38%とかなり低くなってしまう。デルボニスもサーブの調子が良いわけではないが、錦織も苦しむ。
結局唯一のブレークポイントでブレークを許し、そのままこのセットを落としてしまう。
気分の急激な落ち込み
3thセットに入ると錦織は更に安定感を失っていく。フォアを度々ネットにかけ、かつサービスでも、サーブ自体が入らずダブルフォルトを連発し、先行ブレークを奪われる。しかし、ここから粘りを見せた錦織に対してデルボニスの調子が急に落ち始めた。
ブレークバックに成功してから一方的な錦織ペースとなり、そのまま立て続けにブレークを奪い、最後はデルボニスのショットがアウトになり錦織が辛くも勝ちを物にする。
内容はよくなかった
勝利はしたものの、3rdセットの突然の落ち込みと突然の復活と出入りが激しいテニスとなった。この試合のダブルフォルトは41対35とデルボニスを上回る。
錦織本人も痛みが再発したが開き直ってやったらうまくいったとのコメントを残している。
マイアミのマスターズではこの試合に限らず1試合中に安定感を欠く場面が多くみられた。早期に改善できないような感じなので、このまま進んでいくしかなさそうではあります。
QF 対戦相手 フォニーニ(イタリア)
QFの対戦相手はヤングをストレートで下したフォニーニ選手となりました。常時30位台をキープする実力のある選手です。
この試合を勝利すると、SFではナダル選手、決勝はワウリンカ、フェデラー、キリオス選手と当たる可能性が高くなります。
トップハーフは有望株や強豪がしっかり勝ち上がってきてますが、ボトムハーフはナダル、ソック以外は総崩れで間違いなくチャンスなはずですが、錦織選手は安定感を取り戻せるかが鍵になりそうです。