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2017 ATP1000 モンテカルロマスターズ 2回戦 苦戦するジョコビッチ、ナダル

 4月16日より開催されている、ATP1000、モナコ、モンテカルロマスターズ。錦織選手やフェデラー選手が欠場しているため、日本ではあまり注目されていないマスターズですが、その他上位勢が参加し、センターコートの眺めは一見の価値がある程に美しいコートです。

 

 元々欠場が発表されていたフェデラー、錦織、ラオニッチ選手に加え、当初出場が予定されていたモンフィス選手は怪我のため、キリオス選手は調整のため欠場が決定。しかし、その他の有力選手が一同に会しております。

 

 2回戦、上位シードが登場しましたが、概ね苦戦を強いられました。

 

ジョコビッチ 対 シモン

 

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
ジョコビッチ 6 3 7     2
シモン 3 6 5     1

 

 ジョコビッチの初戦はランキング32位で、粘り強い守備に定評があるシモン選手との対戦でした。

 試合を通じてシモン選手はストロークに粘りを見せており、ラリーが長引けば長引くほどシモン選手は劣勢を跳ねのける良いテニスを披露した事もあり、試合が進めば進むほどジョコビッチは苛立ちを増していったように見えました。

 シモン選手は1ゲームが終わる毎にベンチに座り、他の雑念を振り払うかのように下を向いて体力回復に努めました。実際1ゲーム毎に疲労はかなりあり、それほどにピッチを動き回り、ジョコビッチ選手を揺さぶっていました。

 そしてファイナルセットも先にブレークを奪い、あと1歩の所まで追い込みましたが、そこからジョコビッチが粘りを見せ、またシモン選手が勝負を焦って強打を繰り出すようになり、それまで少なかったエラーの数が増えていきました。

 ブレークバックに成功したジョコビッチはそのまま立て続けにシモンのサービスをブレークに成功し、結局フルセットの末、ジョコビッチ選手が勝利しました。

 

 シモン選手は試合後「また繰り返されてしまった、、ジョコビッチが良くなかったとは思わないよ・・。ただ、、最後の詰めが甘かった。メンタルが尽きてしまったんだ・・。こうならないように努めているんだが、、彼に善戦したから励みになるなんて、、そんな事はどうでもいい、そんな年齢ではないんだよ」

 明らかに勝てた勝負を落とした悔しさを隠していませんでしたし、実際そのままシモン選手が勝つと思う瞬間はかなりありました。最後勝負を焦ってしまったメンタルの部分も理解できなくもない所です。調子がイマイチでも相手がジョコビッチ選手ですから・・。

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 一方のジョコビッチ選手はファイナルセットブレークバックに成功した時に観客を煽り、苦しそうな姿を隠そうとはしませんでした。シングルスでは未だに世界最高の選手と見なされるため、試合に「勝たなければいけない」というプレッシャーを感じてるのか、苦しそうにプレイしている感じも見えます。

 この試合もシモン選手を圧倒的に上回るアンフォーストエラーを記録しており、プレイ精度の更なる向上もそうですが、シングルスを戦う上でのメンタルの立て直しも必要になりそうと感じました。

 

ナダル 対 エドモンド

 

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
ナダル 6 5 6     2
エドモンド 0 7 3     1

 

 ナダル選手の初戦はランキング45位のイングランド国籍の22歳エドモンド選手。

 試合開始早々、ナダル選の1stの入りが良くないものの、ナダル選手が落ち着いて対応し、サービスゲームでは危なげなく、リターンゲームでは相手のサーブによく対応し、6-0であっさりとゲームを取る。

 しかし、第2セットになると、ナダルのセカンドを強気のショットでクロス気味に強打を仕掛けてくるエドモンド選手。

 ブレーク合戦の末、ナダル選手のフォアショットがアウトとなり、第2セットを5-7で取り返す。

 第3セットになっても、第2セットの流れが続き、ブレークされたらブレークバックをする展開に。

 しかし、攻め急ぎが見られるようになったエドモンド選手に冷静に粘って対処したナダル選手が最後のゲームもブレークし、フルセットの末勝利しました。

 

 ナダル選手のテニスを見ると、純粋に身体能力が徐々に下がっている部分が見受けられます。今シーズン全豪の準優勝やマイアミでの準優勝と、結果は残してきているのですが、ドロー的に恵まれている部分があります。厳しい相手とのマッチアップを制してきたフェデラーとは少し違う気がします。

 そのため、今後も若手の勢いのある選手に苦戦が予想されます。3回戦の相手は早速といっていい若手気鋭のAズべレフ選手が相手です。ナダル選手がどのようなテニスを見せるかいい指標になる相手でしょう。

 

3回戦の注目カード

 モンテカルロ大会では参加資格人数が56人と少ない事もあり、3回戦でベスト16となります。従って、シード選手のぶつかり合いの場合はシード1~16選手が対戦することになるため、必然的に好カードの目白押し状態となります。

 中でも注目のカードは以下の通り。

 <センターコート>

 ・マレー 対 ラモス 日本時間18時予定

 ・ワウリンカ 対 クエバス 日本時間20時予定

 ・ナダル 対 Aズべレフ 日本時間22時予定

 ・ジョコビッチ 対 カレノブスタ 日本時間24時予定

 

 <セカンドコート>

 ・チリッチ 対 ベルディハ 日本時間18時予定

 ・ティエム 対 ゴファン 日本時間22時予定

 

 センターコートの4試合は全てシード選手同士のぶつかり合いとなっており、中でもナダル対Aズべレフ選手。全豪でのフルセットマッチの再来を期待する声は高いです。

 また、調子がイマイチ上がらないジョコビッチ選手に対して今シーズンクレーコートで好成績を収めてランキングを上げてきたカレノブスタ選手との対戦も興味深いです。

 セカンドコートでは、チリッチ対ベルディハという実力者同士の戦い。また、ティエム対ゴファンという若手中間世代の爽やかイケメン対決なども注目されます。 

 

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