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2017 グランドスラム 全仏オープン ドロー表 グループ展望 試合結果

 5月26(金)の日本時間20;00全仏オープンドローが発表されました。予選通過者も当日未明に決定しました

 日本からは第8シードの錦織選手に加え、杉田選手、予選通過者としてダニエル太郎選手の計3名が参加します

 トップ選手で現在欠場を表明している選手はロジャー・フェデラー選手のみとなっています。(以下選手敬称略)

 

試合日程に関して

大会会場

 国名:フランス

 会場:スタッド・ローランギャロス(Roland Garros)

 サーフィス:クレー(赤土)

 センターコート:フィリップ・シャトリエ(収容1万5千人)

 コート数:20面

 

試合日程 

 男子、女子シングルスは5月28(日)から開始となっていますが、ダブルスや車椅子、ジュニアやレジェントクラスの試合もあります。

 また、屋根のあるコートが限られるため、雨天が続くと日程が変更になります。

 詳細は変更になる可能性がありますので、詳しくは公式での確認が必要です。

Tournament Schedule - Roland-Garros - The 2017 French Open - Official Site by IBM

 各日のシングルスの試合数が掲載されています。

 男子シングルス1回戦 5月28~30 の3日間

  5/28 16試合 ティエム、杉田、ダニエル太郎 試合予定

  5/29 40試合38試合に変更(+サスペンデット) ジョコ、ナダル

  5/30 18試合20試合に変更(+サスペンデット) 錦織、マレー

 2回戦以降は基本的に2日に分けてトップ、ボトムハーフ毎に試合が行われます。

  5/31 2回戦 ボトムハーフ 16試合

  6/ 1 2回戦 トップハーフ 16試合(サスペンデット試合含む)

  6/ 2 3回戦 ボトムハーフ 8試合(雨天順延含む)

  6/ 3 3回戦 トップハーフ 8試合(サスペンデット試合含む)

  6/ 4 4回戦 ボトムハーフ 4試合(雨天順延含む)

  6/ 5 4回戦 トップハーフ 4試合(サスペンデット試合含む)

  6/ 6 QF準々決勝 ボトムハーフ 2試合(雨天順延含む)

  6/ 7 QF準々決勝 トップハーフ 2試合(サスペンデット試合含む)

  6/ 9 SF準決勝 2試合

  6/11 F決勝

 運営としてはなるべく1日沖の試合間隔を崩したくないためボトムハーフの試合は若干詰め込み気味に運営します。試合数は同じでも開催時間に多少の変更があります。

 

 

トップハーフA 1位マレーは苦戦必至 錦織の前に大きな壁が

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マレー ブロック

マレー

 Aブロックはランキング1位マレー選手を擁するグループですが、かなりの激戦が予想されます。

 順当に行くとデルポトロとの対戦が待っています。デルポトロは現在背中や肩の痛みで様子を見てるとの事から棄権も考えられる状況ですが、怪我が癒え勝ち上がってくると厄介な存在です。

 また2回戦に当たる可能性のあるクリザンも厄介な存在です。

 しかし何よりも、万全の状態で全仏に挑める可能性が現時点で高くない所が懸念材料となるでしょう。

2017 全仏オープンに向けて トップ選手の状況 現地報道マレーに大きな懸念 

 

ベルティヒ

 この組み合わせですとベルディヒにも大きなチャンスがあります。クレー大会は積極的に参加しており、リヨンオープンでもラオニッチを破り決勝進出しています。身長の割には身のこなしが良く、体力や経験も十分で、何よりビック4全員から勝ち星を挙げる点は見逃せません。下位相手には圧巻のテニスをする一方、上位選手にあっさり負けるなど、ある意味安定性はあります

 

錦織 ブロック

錦織圭

 錦織側に目を向けるとイタリアオープンでティエムと激闘を演じたクエリーが曲者です。クエリーはサーブと強烈なフォアを駆使して相手を追い込みます。好調だとストロークも手が付けられないリターン速度を上げるため、簡単な試合にはならないでしょう。

 その錦織の緒戦の相手は21歳のオーストラリア人のコキナキス選手で初対戦となります。錦織陣営が正確な情報を把握してるかどうかですが、ランキング下位という事もあり、まずは自分のテニスができるかどうかに焦点を絞るでしょう。したがって、序盤の入りは要注意でしょう。下手に受けに回らず攻めに攻め早々に相手の精神力を折る試合を期待したい所です。

 

アレクサンダー・ズべレフ

 そして何といっても直近のイタリアオープンを20歳0カ月で制した若き気鋭のアレクサンダー・ズべレフが注目です。おそらくは錦織選手より本命視されています。

 ズべレフの前にはクレイコートの曲者クエバスが立ちはだかるでしょう。モンテカルロ、マドリードでは彼の力を遺憾なく発揮しマスターズ連続SF(準決勝)まで進出する猛者です。彼の老獪なプレイの前に集中力を保って3ゲームを取りきれるかどうか、簡単にはいかないでしょう。

 

 

トップハーフB グランドスラム男スタンザマン筆頭

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 このブロックは左のブロックと右のブロックで競争率が大分差があります。しかし、他にアップセットを起こしそうな選手が少なく、波乱が起きにくいグループになっている感じです。

 

ワウリンカ ブロック

ワウリンカ、フォニーニ

 ジュネーブオープンで劣勢から頭を使ってミーシャ・ズべレフを撃破しスタンザマンシャツを披露し上機嫌で全仏に挑むワウリンカ。

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【速報中→終了】ミーシャ・ズべレフは初タイトルを取れたのか? 対ワウリンカ 2017 ATP250ジュネーブオープン決勝戦 

 ジュネーブで4試合をこなした試合を見る限りでは、勝負所の力の入れ方や、相手を見て戦術を細かく組み立てたりと、本番に向けての調整をしっかり積んでこの大会に挑みます。

 立ちはだかるとすれば絶好調を維持する条件付きでフォニーニという事になるでしょうか。マレーを破ったテニスは走攻守圧巻でポテンシャルの高さを発揮しています。しかしズべレフ戦は集中力を切らして自ら自滅してしまった感がありました。ご子息誕生でスーパーフォーニーニが見せられるか。

 

モンフィス、ガスケ

 シード選手ではあるものの、モンフィスは今シーズンフィジカルに大きな問題をかかえ、すんなりと勝ちあってくる可能性自体が高くないでしょう。ガスケにしても好調とは言い難く、ワウリンカを脅かす選手が見当たりません。

 ただしこの両名は共に、自国開催の声援を受けホーム状態で試合ができます。ファンの声援を力に変える事が出来れば、復活の狼煙をあげる可能性もあるでしょう。

 

チリッチ ブロック

 ワウリンカの反対側は実力者が揃っていかにもキツイドローですが、何人かの選手が調子を落としている印象です

 

チリッチ

 順当に行けばチリッチワウリンカの対戦相手になりそうな所です。トルコイスタンブールでのクレーの大会で優勝し、イタリアオープンでもゴファンを破り健在ぶりを見せました。しかしイズナー戦で見られたように若干波があり、絶対的にワウリンカの対抗とも言い難い部分があります。

 

ツォンガ

 ツォンガは夫人の出産直後で練習が十分ではなく、成績が今一歩振るいませんでしたが、リヨンオープンで見事に今シーズン3勝目となる優勝を飾り、調子を取り戻して地元のグランドスラムに挑む準備が出来つつあります。チリッチとの対戦ではかなりの激戦が見込まれます。

 

キリオス

 春先でのインディアンウエールズやマイアミマスターズでは力強いテニスを披露し、3タイトルを獲得したフェデラーにオールタイブレークの痺れる激戦を演じたキリオスは、祖父が無くなってまだ日がそれほど経っていないのか、クレーのマスターズ大会でも追い込まれたらいきり立つような感情を見せる事もなく淡々と敗れる姿や、気分的に落ち込む場面を見せる事もあり、集中できていないように思います。

 試合中のリアクションに何かと話題を呼びますが、心優しい面が多く、好調だった西岡が靭帯手術で長期離脱を強いられた際にはいち早くコメントを発信していました。その心優しや故に肉親との別れは簡単に拭いされない事は理解できます。

 

 

 

ボトムハーフC 大本命には風通しのよいグループ

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 何といってもナダルが本命のこのグループ

 周りを見渡しても彼に肉薄するようなテニスを見せる選手が現れるかどうかが注目されます

 

ラオニッチ ブロック

ラオニッチ

 ランキング的には対抗とならなければいけないラオニッチは怪我明けも万全ではなく、またクレーコートとの相性がよくなく、リヨンオープンでも調整を重ねるために出場しましたが、ベルティヒの前に敢え無く敗れています。

 

ディミトロフ

 クレイコートではティエムやデルポトロと激戦を演じたディミトロフ。春先のハードコートでは今年の躍進を予感させる活躍でブリスベン、地元ブルガリアで2勝しましたが、アメリカのシーズンに入ってから緒戦で4連続敗戦を喫するなど今一つといった内容です。

 テニススタイルは全てにおいて高水準の性能を誇っており、気分や調子が乗れば上位進出は当然期待される選手です。

 

ダニエル太郎

 予選3回戦を勝ち上がり本選出場を果たしたダニエル太郎は緒戦ヤノビッツとの対戦です。ここを勝ち上がると2回戦はクレーコートで力を発揮しているカレーノブスタとの対戦が待っているでしょう。カレーノブスタはバルセロナで杉田選手相手に苦杯を舐めてますが、全仏では簡単には屈する相手ではありません。

 

ナダル ブロック

ラファエル・ナダル

 今シーズン春先は準優勝を3度飾るのもの、全盛期の運動量や粘りは失われ、衰えが見られたのももはや過去のもの。クレーシーズンに入ってからは序盤の入りこそ手探りなものの、徐々に相手の首に絡みつくような粘りのあるショットに大外から巻くスピンショットに常に自分を鼓舞する闘争心と魅力的なテニスを披露し3タイトル連続優勝に、クレーシーズン17勝1敗と圧倒的な強さを誇ります。

 事前のイタリア(ローマ)オープンではティエムに敗れたものの、ショックを引きずる表情はなく、万全の体調で挑んでくるでしょう。

 

ジャック・ソック

 春先の2大会で優勝し、インディアンウエールスでも錦織を破りSF進出のソック、クレーコートシーズンでは成績は今一歩なものの、イタリアオープンではナダルに気迫こもった勝負をするなど、全仏に向けて気鋭は高まってます。

 順当に行くとベスト16でナダル選手と対戦する事になるでしょう。

 

ブノワ・ペール

 波乱男と言えばこの男。地元の声援を受けて気性の激しいプレイを見せるペール選手は1回戦からナダルとの争いとなります。

 日本のファンにとっては錦織選手との相性が非常に悪いため嫌われている節もある選手ですが、ワウリンカとは親友の仲であり、強気で調子にのった時のショットは威力十分です。ナダルをどれ程驚かせる事ができるかに注目が集まります。

 

 

ボトムハーフD 好調選手のつぶし合いにジョコビッチは如何に

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 クレーコートで今年実績を上げているティエムとゴファンが早くもベスト16で激突する構図となっています。

 

ティエム ブロック

ティエム

 クレーコートで再三に渡りナダルに挑戦をしかけ、遂にイタリアではナダルを破ったティエムは、しかしジョコビッチに心を折られた後、不屈の精神力でこの大会を戦えるかどうか、つまりは緒戦の入りが注目されます。緒戦で躓くようですと、それまでの好調の勢いが消し飛び、厳しい戦いを強いられる可能性があります。

 

ゴファン

 今年のクレイコートではティエムと共に話題を攫ったゴファン選手。モンテカルロの疑惑の判定で一躍注目を浴びましたが、クレーコートシーズンでは非常に鋭いショットを使ってサーブの非力さを感じさせないプレイを披露しています。

2017 ATP1000 モンテカルロマスターズ ベスト4 ナダル戦結果 世紀の大誤審 

 イタリアオープンは明らかに疲れにより動きがいつものゴファンではありませんでした。こちらもしっかり養生し準備した結果の緒戦が鍵となりそうです。

 

杉田選手

 本選からの出場を果たした杉田選手は、今シーズンバルセロナでガスケ、カレーノブスタなどの強豪を破り、ティエムとの対戦、エストリルでもデルポトロとの対戦を経て一回り経験値を増しています。

 1回戦の相手はシード25位のスティーブ・ジョンソンです。サーブ、ストローク共に苦戦必至ですが、全力でぶつかり、再度ティエムとの対決の権利を得たい所です。

 

ジョコビッチ ブロック 

ジョコビッチ

 クレーコートで無敗のナダルを破ったティエムを完璧なテニスでねじ伏せて復活を印象付けたものの、決勝ではアレクサンダーズべレフの前に不甲斐ない面ばかりを露呈し、安定性を欠いてる事を脱ぐされないでいるジョコビッチ。どのようなテニスをするかが読めません。アガシコーチの指導力も完全に未知数です。

 今年の全豪でも予選通過者のイストミンにフルセットの末敗れるなど、大きな大会での自信が揺らいでる感もあり、緒戦からある程度の力を披露したい所です。

 

ミーシャ・ズべレフ

 ジュネーブオープンで決勝に進出したミーシャ・ズべレフは、悲願のシングル初優勝のため、ジュネーブに魂の全てを掛けて決勝を行う事が予想されるため全仏は早期敗退に終わると見ます。

ミーシャ・ズべレフは初タイトルを取れたのか? 対ワウリンカ 2017 ATP250ジュネーブオープン決勝戦 

 

ブイユ、ラモス・ビノラス

 モンテカルロの準決勝で対戦したこのカードが、ベスト32(3回戦)という早い段階で実現しそうです。

 ブイユはハンガリーで優勝し、ラモス・ビノラスもモンテカルロで決勝進出するなど、共に良好なクレーコートシーズンを送っており、好勝負が再び期待できそうです。

 

 

錦織 勝ち上がりの可能性

 全体を見渡した感じで、錦織選手はベスト16に一つのヤマがあります。

 アレクサンダーズべレフとの対戦はやや劣勢と見てしまいます。ミーシャ・ズべレフからも錦織の傾向をインプットされると予想されるため、更に厳しい戦いとなるでしょう。

 ジュネーブでは準決勝で敗れましたが、体のキレや動きの質、そして右手首の状態は問題なく感じ、現状のままですとベスト16までの勝ち上がりはそれほど難しくはないでしょう。ベスト16が大きな壁です。

 ベスト16を勝ち抜けると、グランドスラムで別人格に入れ替わるワウリンカが召喚されない限りは決勝までの道のりはそれ程難しい物にはならないのではないでしょうか。

 大本命のナダルとは決勝まで当たらず、好調のティエムやゴファンとの対決も避けられているだけに、ドローを見れば大チャンス到来と言えるでしょう

  

地上波放送予定

地上波放送

 テレビ東京 

 放送情報|全仏オープンテニス2017:テレビ東京

 テレビ東京系列で錦織選手の試合を中心に生放送の予定となっています。

 試合日程は前日に決まるために、放送時間は事前にチェックが必要です。

 また、日本人中心のハイライト番組も組まれています。

 日本人中心ですので、他の上位注目選手を放送する可能性は低いでしょう

 

CS(有料放送)

 WOWWOW、WOWWOWオンデマインド

 放送スケジュール | 全仏オープンテニス2017 

 1回戦無料で視聴が可能です。→男子シングルス大会1日目のみ無料視聴でした

 2回戦以降は契約が必要ですが、新規契約は1か月無料との事です。また、オンデマンド放送で最大3試合同時視聴が可能です。

 1,2回戦は試合数が多いため、目当ての試合が放送されるかはリアルタイムでのチェックが必要です

 

ネット配信

 ネット配信はスポーツナビ、DAZNなどの大手ネット配信はグランドスラムの大会は配信されないようです。

 

 グランドスラムは試合数が多いため、特に1~3回戦は注目選手以外は放送予定を事前に確認する必要があります。

 

試合結果

 

1回戦

1日目 5月28(日) ダニエル太郎 ティエム

ダニエル太郎緒戦突破! 2017全仏オープン1回戦(1)

2日目 5月29(月)

杉田フルセットの末惜しくも敗退 ジョコビッチ、ナダル、ゴファンの立ち上がりは? 2017全仏オープン1回戦2日目

3日目 5月30(火)

錦織、マレー、ワウリンカ登場 2017全仏オープン1回戦3日目

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2回戦

4日目 5月31(水)

ジョコビッチ、ナダル2回戦 2017全仏オープン4日目

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5日目 6月1(木)

錦織対シャルディ、ワウリンカ、マレーまたも被る2回戦 2017全仏オープン5日目

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3回戦

6日目 6月2(金)

ゴファン無念の棄権、ナダル、ジョコビッチ3回戦 2017全仏オープン6日目

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7日目 6月3(土)

Chung Hyeon(チョンヒョン選手) 錦織選手の全仏3回戦の対戦相手

錦織対チョンヒョン順延今日18;00より マレー対デルポトロ 3回戦 2017全仏オープン7日目

4回戦(ベスト16)

8、9日目 6月4(日)、5(月)

錦織対ベルダスコ戦 4回戦 2017全仏オープン8,9日目

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QF(ベスト8、準々決勝)

10日目 6月6(火)

ゴファンは全治2週間の軽傷 ナダル、ティエム対ジョコビッチ QFベスト8 2017全仏オープン10日目

11日目 6月7(水)

錦織対マレー QFベスト8 2017全仏オープン 11日目

ジョコビッチ対ティエム QFベスト8 ジョコビッチ完敗劇で敗れる 2017全仏オープン

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SF(ベスト4、準決勝)

13日目 6月9(金)

事実上の決勝戦 ナダル対ティエム SF準決勝 2017全仏オープン 13日目

F 決勝 6月11(日)

ナダル対ワウリンカ F決勝 2017全仏オープン 15日目 

 

 

 

 

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