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杉田フルセットの末敗退 ジョコビッチ、ナダル、ゴファン 2017全仏オープン1回戦2日目

 5月29(月)日本時間18;00より、1回戦40試合(サスペンデット試合は19;40予定)が行われています。

 ジョコビッチ、ナダル、ゴファン、チリッチ、ラオニッチなどの上位勢が登場します。

 また、昨日日没サスペンデットになった杉田選手の試合も行われています。

2017 グランドスラム 全仏オープン ドロー表 各グループ展望 試合結果

杉田 対 ジョンソン(サスペンデット以降)

ダニエル太郎緒戦突破! 2017全仏オープン1回戦(1)

 昨日、2セットを取られ、絶体絶命な状態からタイブレークを制し、4thセットに入るとフォアの精度が著しく落ちたジョンソンをせめてブレーク先行を勝ち取った矢先のサスペンデット。杉田としては水を差された格好のこの試合の行方が気になる所です。

4th サスペンデット以降

 1日開けての試合再開となったこの試合。ジョンソンの憤りは収まっており、丁寧なフォアショットを見せて杉田を再び追い込む。

 すると、第10ゲームの杉田のSFS。ジョンソンのフォアショットが襲いかかり3つのブレークポイントを握られると、杉田のバックハンドにリターンを集中され、そのバックハンドショットがアウトになり、土壇場でブレークバックを許す

 更に、第12ゲーム、追い込まれた焦りからかショットミスし、マッチポイントを握られるも、ジョンソンのミスにも助けられてキープし、タイブレークに持ち込む

 

 タイブレークに入ると杉田は常にポイント先行し、ジョンソンのダブルフォルトや、杉田のサービスエースなどもあり5つのセットポイントを迎え、そのままタイブレークを7-3で杉田が制して2セットオールとなる

 

ファイナルセット

 2セットを奪い返して勢いに乗りたい杉田。

 しかし第3ゲームの杉田のサービスゲームで、杉田のフォアショットがアウトになると、ジョンソンは前にきてのボレーを決め2つのブレークポイントを握られ、更には杉田のリターンのフォアショットがネットを捉えずにこのゲームをブレークされる

 第5ゲームの杉田のサービスもショットの精度を欠きデュースに持ち込まるも、ジョンソンのミスショットで何とかキープ。

 第9ゲーム、杉田のサービス。ゲームカウント5-3で迎えたこのゲーム、杉田は積極的に行くもののショットミスが重なりマッチポイントを握られてしまうと、尚も攻め、ライン際のショットを放つもこれがアウトとなりゲーム終了となりました

 

 セットカウント2-3、ゲームカウント3-6,3-6,7-6,7-6,3-6で杉田選手は初戦敗退となりました。

 

試合スコア・スタッツ
  1st 2nd 3rd 4th 5th result
杉田 3 3 7 7 3 2
ジョンソン 6 6 6(4) 6(3) 6 3

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 中盤はミスが増えたジョンソンに対して杉田もよく対応しましたが、終盤は逆にジョンソンにうまくバックハンドを狙われてミスを重ねてしまいました。

 お互いにフォアを得意としている事もあり、バックハンドでのショットが鍵となりましが、落ち着いた時のジョンソンはうまくスライスで杉田選手のショットを躱したりと、サーブ速度が210キロ以上を超え、且つうまさもあり、格上の相手ではありました。しかし、ストレート負け濃厚だっただけに粘りは見事でした。

 サスペンデットの延期によりジョンソンが落ち着いてプレイできた事が悔やまれますが、致し方ない所でしょうか。最後まで攻めてよいテニスを見せましたし、今後に期待できるでしょう。

 

 

ジョコビッチ 対 グラノリュエス

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
ジョコビッチ 6 6 6     3
グラノリュエス 3 4 2     0

 全仏からラコステの胸部に縦縞のウエアで試合に臨んだジョコビッチ。

 試合はストレートでジョコビッチが勝ちましたが、自身のサービスゲームで安定したキープが出来ず、第2セットではブレークされた瞬間に自分の出来にイラついた表情を見せる場面もありました。しかし、ブレークしたり、局面においては自分を鼓舞するように大きな声を出したりと必死さは感じます。

 万全の状態とは言えないですが、闘志で打開しようとしている様子が伺えます。上位と当たるまでに間に合うかどうかが鍵になりそうです。

 

ナダル 対 ペール

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
ナダル 6 6 6     3
ペール 1 4 1     0

 大本命ナダルに、地元の声援を受けるペールとの試合。

 序盤2ゲームはペールも持ち味を発揮し、強烈なバックハンドでナダルを攻めて好勝負を予感させましたが、そこからはナダルのショットに揺さ振られてペールがエラーを連発し、5ゲーム連取されて1stセットをナダルが取ります。

 2ndに入ると先にナダルがブレイクするものの、その後4連続フォアハンドのショットをミスするなどでブレーク合戦となる。しかし、ペールにもミスが目立つと、ナダルは終盤にギアを上げフォアショットウイナーを連発し、更にブレークを重ねて2ndセットもナダルが取る。

 3rdセットに入ると更にギアを挙げるとペールはリターンに窮するようになり、ナダルが次々とブレークし、最後はフォアのスマッシュを叩き込み、ストレートで勝利しました。

 2ndセットはやや荒れたものの、3rdセットでしっかり挽回する当りに盤石さを感じる試合でした。

 

ゴファン 対 マチュー

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
ゴファン 6 6 6     3
マチュー 2 2 2     0

 全仏で期待のかかるゴファン対地元フランスのマチューとの試合。

 この試合はゴファンが一方的な試合を見せました。サーブ速度は200キロに満たないものの、ワイドやサイドへのエースを決めてマチューに的を絞らせません。また、ストロークでも厳しいコースのショットを重ね、サービスゲームで無風状態を作り出し、省エネでストレート勝ちを収めました。

 イタリアオープンでの出来はやはり疲労からだったという事がわかる程、今日は動きがよく、むしろ照準を前に合わせ過ぎている印象もありますが、1時間50分で試合を終わらせて次戦にも十分な状態で挑めるのはプラス材料でしょう。

 

その他シード勢

ラオニッチ、チリッチ

 両者とも万全なストレート勝ちを収めています。スタッツから判断すると体力消費も抑えられていると見ます。

 

ミーシャ・ズべレフ

 ジュネーブ決勝から中1日での強行出場気味なミーシャ・ズべレフは、序盤からブレークをして、疲れを感じさせないプレイで1stセットを奪取しましたが、2セット目の息詰まるシーソーゲームを終盤にブレークされ落とすと、以降はジュネーブで7戦試合を行った疲労がありありと現れ、サーブで威圧を与えられない状態となり、2ndサーブをに叩かれる展開でセットカウント1-3でATPツアー2戦目のイタリアの若武者ナポリターノに敗退してしまいました。

 この結果は想定内ではありますが、やはり悲しいです。

 その後の弟アレクサンダー・ズべレフに少々プレッシャーがかかる可能性はあります。

 

アレクサンダー・ズべレフ

 相手は百戦錬磨でファイナル経験もあるスペインのフェルナンド・ベルダスコ。いわゆる迷惑ノーシードの部類に入る選手です。

 1stセット出だし好調のベルダスコにズべレフは深いショットがコートをとらえず、さらにはブレークポイントを握られてのダブルフォルトなどで1stセットを落とす。

 この状況では日没サスペンデットはほぼ確実な様相となる。

 2ndセットに入ってもズべレフの調子は上がらない。互いにブレークからスタートする。しかし、ここからベルダスコが大事な場面でダブルフォルトを犯すなどし、ズべレフがこのセットを取り、1セットオールとなる。

 3rdセットに入る前にまだ時間はあったもののサスペンデットとなる。

 

 

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