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錦織、マレー、ワウリンカ登場 2017全仏オープン1回戦3日目

 5月30(火)2017全仏オープン1回戦3日目21試合が行われます。

 残りのシード選手、錦織、マレー、ワウリンカが登場しますが、この3選手は試合時間がかぶりそうな所が難点です。テレビ視聴にも非常に悩まされる事が必死です・・・。また、センターコートでの試合が組まれる程注目されるアレクサンダー・ズべレフ対ベルダスコの試合は放送されるのでしょうか

 

 ・マレー 対 クズネツォフ

 コート:フィリップシャトリエ 第3試合 日本時間21;00予定

 (同コート第2試合 Aズべレフ対ベルダスコの順延試合)

 

 ・ワウリンカ 対 コバルク

 コート:スザンヌコート 第2試合 日本時間20;00予定

 

 ・錦織 対 コキナキス

 コート:コート1 第2試合 日本時間20;00予定

 民放放送:テレビ東京系列 20;54録画放送予定

 *第1試合の女子シングルスの試合がフルセットに入ったばかりなため、錦織選手の試合は21;00開始予定と見積もられます。テレビ東京はどのような対応(生放送)をするかに注目です。

 

 ワウリンカと錦織が、女子シングルスの第1試合後の予定となっており、ほとんど被る上、マレーの試合は直前にサスペンデット延期になったアレクサンダー・ズべレフ対ベルダスコの試合を挟むとは言え、第3セットから開始となりますので、錦織、ワウリンカと被る可能性が非常に高いです。

 

 

錦織 対 コキナキス

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 過去の両者の対戦はなく、初対戦となります。

【コキナキス選手】 

 年齢 21歳

 国籍 オーストラリア

 現在ランキング ランク外

 最高ランキング 69位(2015年)

 シングルスタイトル 0

 

 対戦相手のコキナキスは恵まれた体躯から繰り出されるサーブが持ち味の選手です。

 今年の1月のブリスベンのダブルスで同国のトンプソン選手と組み優勝しています

 2013年にデビューすると、2015年には19歳でランキング69位まで上昇しましたが、そこから怪我やダブルスなどに主戦場を移したこともあり、今年はシングルスは直前のリヨンオープンに出場したのみで、チャレンジャー大会の参加もありません

 そして、精神的に未熟なのか、西岡選手との試合ではやや相手に敬意を欠く発言があったりと、プレイぶりとメンタル面に波があります。

 錦織選手は相手の挑発に乗るタイプではありませんが(そうでもないかも・・)、しっかりとプレイすれば問題なく突破できる相手ではないでしょうか。

 また、シングルスのトッププレイヤーとしてはこれほどまでにシングルスでの実践から遠のいてる選手には負けるわけにはいかないでしょう。

 

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
錦織 4  6  6  6    3 
コキナキス 6  1  4  4    1 

 (結果表示が逆になっておりました)

 

1stセット

 立ち上がりはお互いキープで迎えた第3ゲーム、錦織のサービスゲームで、ショットのコントロールがうまくいかず2つのブレークポイントを握らるもこれを凌ぐ。ここでアクシデント、錦織の空中への大きなリターンに、ボールボーイがアウトと勝手に判断し、錦織にサービスボールを渡してしまう。これに錦織が反応してしまい、ブレークポイントを握られる。錦織の抗議も認められず。更にブレークポイントを握られると、錦織がダブルフォルトを喫し、コキナキスに先行ブレークを許す

 第5ゲーム、錦織のサービス、錦織の1stサービスが入らない。コキナキスは錦織の2ndをリターンエースし、2つのブレークポイントを握られる。しかしこれを何とかしのぎキープ

 錦織はコキナキスのサービスゲームで度々ブレークポイントを握るものの、その度にサーブやフォアの逆クロスを決められ、ブレークを奪う事ができず、最後はバックハンドのダウンザラインショットを決められ、このセットを4-6でコキナキスにセットを奪われる

 

 実践から遠ざかっていたとは思えない程、コキナキスはストロークでもフォアの威力を発揮しており、またサービスも強烈で、錦織が苦戦するのも当然というパフォーマンスを見せる。

 錦織も特に酷いという出来ではなく、コキナキスの勢いに押された格好となった。ただ、大事な場面でダブルフォルトなど、要所をキッチリ抑えたい所ではあります。

 

2ndセット

 錦織はコキナキスのサーブ時は1st、2ndサーブ共に深く構えてサービスを返す事に集中する戦略にシフトする。

 すると、第2ゲームのブレークポイントを凌がれたものの、第4ゲームのブレークポイントではラリーで優位に立ち、深いショットをコキナキスがリターンしきれずにこの試合初めてのブレークを奪う

 更に第6ゲーム、サーブでポイントが取れなくなったコキナキスは焦りからリターンの精度を欠いて2つのブレークポイントを握ると、錦織の速いサーブリターンにコキナキスがコントロールを失いアウトショットとなり、錦織が2ブレークアップとなる

 第7ゲーム、錦織のSFS。逆を付くフォアクロスや左右に振るストロークでコキナキスを圧倒し、ゲームカウント6-1で錦織がセットを取り返し、1セットオールとなる

 

 さすがはトップ選手という所。試合中に相手のプレイ内容を分析し、深く構えてのリターンから徐々に前に出てストロークで攻め続けた事により、このセットの終盤はコキナキスの動きも鈍りました。このままセット先行したい所。

 

3rdセット

  第2ゲーム、錦織のサービスで、錦織はブレークポイントを握られると、前に出てプレッシャーをかけるもコキナキスにフォアクロスで豪快に抜かれて先行ブレークを許す

 第5ゲーム、コキナキスのサービス。デュース後、コキナキスの強打がアウトとなりブレークポイントを握ると、更にはダブルフォルトを喫し、錦織がブレークバックに成功する

 第6ゲーム、錦織のサービス。コキナキスもフォアやバックの逆クロスを多用し、錦織からブレークポイントを奪うも、錦織もバックハンドのストレートを決めるなどしてしのぐと、コキナキスの鋭い逆クロスがわずかにアウトになり、錦織が何とかこのゲームをキープする

 第9ゲーム、コキナキスのサービス。錦織がコキナキスのバック側にボールを集めるとコキナキスがリターンショットをコントロールできずに錦織がブレークポイントを握る。すると、コキナキスのバックハンドショットがアウトとなり、錦織がブレーク先行する

 第10ゲーム、錦織のSFS。前に出る攻めを見せボレーを決めるなどしてセットポイントを握ると、ラリーからコキナキスのフォアクロスがサイドアウトとなり、錦織がセットカウント2-1とリードする

 

4thセット 

  錦織が一気に試合を決めたい所。第1ゲーム、コキナキスのサービスでブレークポイントを握るも凌がれると、第2ゲーム、錦織のサービスで立て続けにショットがアウトになり3つのブレークポイントを握られる。しかし、これを凌ぎきり、お互いがキープの勝負が続く

 第5ゲーム、錦織のフォアクロスが決まり、ブレークポイントを握るも、逆サイドにショットを決められ凌がれる。しかし更に左右に振り再びブレークポイントを握ると、コキナキスの深いリターンがアウトになり、錦織が勝利に近づくブレークを奪取する

 ここからは錦織はテンポよくサーブでポイントを奪い、迎えた第10ゲーム、錦織のSFM。ミスしてもすぐさまサーブ態勢に入り、コキナキスに間を与えず、2つのマッチポイントを握ると、コキナキスのフォアの逆クロスがアウトになり、錦織選手がセットカウント3-1、ゲームカウント4-6,6-1,6-4,6-4で2回戦進出しました

 

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 予想以上に苦戦を強いられた試合ですが、コキナキスのプレイぶりが見事で苦しめられた印象でした。サーブもフォアも良い物をもっており、19歳でランキング69位に上がった事も納得の出来でした。しかもシングルスは復帰実戦がまだ2試合目でこのパフォーマンスでした。今後更なる成長がありそうな選手です。

 錦織選手のパフォーマンスは可もなく不可もなくという印象でした。1stサービスがジュネーブオープンの時から入っていない部分が気がかりなだけで、ストロークやショットの正確性はまずまずといった所でしょうか。

 セットが進むにつれて相手に対応するテニスができており、3セット目以降は逆に自分から主導権を握る場面も多く、コキナキスに十分なレッスンを施したという所でしょう。

錦織試合後インタビュー

 「最後まで危ない試合でした。第3セット0-3から戻せたのが良かったです。次の試合もサーブやフォアの威力ある選手なので頑張りたいです。」

錦織 2、3回戦の対戦相手 

 錦織の2回戦の相手は、1回戦でアルボット選手に3-0のストレート勝ちを収めたフランスのランキング74位シャルディー選手です。アウエーの声援の中での試合を迫られます。今日のように下がった位置でのリターン重視のテニスとなるでしょう。

 また、3回戦で対戦濃厚だったクエリー選手が韓国のチュン選手に敗れました。チュン選手は2回戦でイストミン選手との対戦です。全豪でジョコビッチを破った選手です。この両者の対戦の勝者が3回戦の相手となります。

 まずは1日おいての5日目の2回戦です。

 

マレー 対 クズネツォフ

 今シーズンここまで波に乗れないマレー。試合前には感染症の影響よりもモチベーションの持って行き方に苦労したと発言しています。ジョコビッチと似たような状況と言ってますが、現状はジョコビッチよりも深刻度が高そうな所が気がかりです。

 対するクズネツォフはロシア人の26歳のプレイヤーです。クレーコートシーズン試合数をかなりこなしており、ジュネーブオープンでもラモス・ビノラス選手を破って準決勝でワウリンカと対戦しています。

 マレーとしては簡単な試合にならないと予想します。

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
マレー 6  4  6  6    3 
クズネツォフ 4  6  2  0    1 

 序盤からショットに安定性を欠くマレーはいきなり3つのブレークポイントを与えるも、これを何とかしのいでキープする。

 マレーが先行ブレークするも、第9ゲーム、マレーのSFSで、立て続けにフォアショットを大きくアウトし土壇場でブレークバックされるも、第10ゲーム、今度はクズネツォフのダブルフォルトやショットミスなどでこのセット6-4でマレーが先取する。

 この日のマレーはサーブでも威力が全くなく、相変わらずショットの精度に掛けて、何度もブレークを許すものの、ブレークポイントを握った10度のうち9度を物にするなどここ一番では集中力の高さを見せ、結局セットカウント3-1でマレーが勝利します

 4thセットは3連続ブレークのベーグルで勝利を収めたマレーですが、予想されたような初戦の立ち上がりで2回戦以降も簡単に試合が運ぶとは思えない出来でした。

 

ワウリンカ 対 コバルク

 グランドスラムに向けて尻上がりに調整し、ジュネーブオープンではミーシャ・ズべレフとの熱戦の末勝利し、上機嫌で望んでくる今大会。

 対するコバルクはスロバキ出身の24歳のプレイヤーで、ランキングは152位に位置します。チャレンジャーの大会を主な主戦場としている選手です。

 本来の調子であればワウリンカが難なく突破すると思われますが、どうなるでしょうか。

  1st 2nd 3rd 4th 5th result
ワウリンカ 6  7  6      3 
コバルク 2  6(6)  3      0 

 この試合のワウリンカは、ジュネーブオープンの決勝の時よりも若干落とし気味な調子で、サービスのスピードは遅く、かつストロークでも強打をあまりうたずに待つテニスを展開しました。

 しかし、それでも実力差があり、再三のブレークピンチを迎えた際には力のあるショットを見せ、1つのブレークしか許さずにストレート勝ちしました。初戦の立ち上がりとしては無難な出来と判断します。

 

アレキサンダー・ズべレフ 対 ベルダスコ

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
Aズべレフ 3 6 4 2   1
ベルダスコ 6 3 6 6   3


 昨日ズべレフとしては、流れに乗り始めた所で水をさされた形でサスペンデットとなったこの試合は、第3セットから再開される。

 3rdセット、第3ゲームのベルダスコのサービスで互いのショットがアウトになり、長いデュースが続くも最後はベルダスコのフォアリターンがアウトになり、ズべレフが先行ブレークを握る展開に

 しかし第6ゲームのズべレフのサービスで、連続でフォアのミスが出てブレークバックを許すと、第10ゲーム、ズべレフのサービスで、バックハンドショットが大きくアウトし、ベルダスコにセットカウント2-1とリードされる

 

 4thセットに入ると、徐々にズべレフの苛立ちが表に出始める。

 第2ゲーム、ズべレフのサービスゲームで、ダブルフォルトで明らかにイラついた表情を見せると、フォアハンドショットやバックハンド共に明らかなアウトショットを繰り返し、このゲームをブレークされるイライラが頂点になったズべレフはラケットを振りかざしヘッドからへし折って破壊してしまう

 その後もサービスゲームでエラーを連発し、ラケットを投げたり独り言をつぶやいたりと、精神的に完全に追い込まれたズべレフ。

 第8ゲームのズべレフのサービスゲーム。ダブルフォルトや、苦手なネットに出るプレイでミスを犯し、2つのマッチポイントを握られると、最後もフォアハンドのショットがアウトとなり、期待の新星ズべレフが1回戦で姿を消してしまいました

 

 有利な状況ではそれこそスケールの大きさを見せる選手ですが、劣勢になった時に途端に自我を乱してしまう部分にまだ若さを感じます。負ける試合では大体が自分から崩れてラケットを破壊する行為にいとまがありません。

 ベルダスコ選手は凄くよかったというわけではなく、普通に対応して普通に勝利したという印象で、エラーは相変わらず多かったです。それ以上にズべレフが崩れてしまいました。

 

2017 全仏オープンに向けて トップ選手の状況 現地報道マレーに大きな懸念

 

その他選手

 キリオス、ベルディヒ、デルポトロ選手が登場します。

 マレーブロックはデルポトロとマレーが本命と言われていますが、マレーの状態、及びデルポトロの怪我の状態を考えると本命は事前展望で予想した通りベルティヒ選手ではないかと考えます。

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 上記3選手は問題なく1回戦を突破しました。

 デルポトロは怪我の影響を感じさせないフォアショットを見せております。しかし、彼の場合は試合中痛い素振りを見せずに我慢できる選手ですので、まだ安心はできません。

 キリオスもテンションが高いとは言えませんでしたが無難なスタートを切りました。

 ベルディヒはチャンスに決めきれず、割とミスの多い試合でしたが、セットカウント3-1で2回戦進出を決めています。

地元ツォンガ選手がサスペンデットの末1回戦敗退 

 ツォンガ選手が大苦戦し、4thゲームでサービンフォーザマッチゲームを迎えたものの、これを凌ぎ切り(ブレークバック)、セットカウント1-2、4thゲームカウント4-5という痺れる局面でサスペンデットとなりました。このゲームは既に視界がかなり悪い状態で運営が強引に試合を推し進めた模様で、試合後両者のコメントにも注目が集まるでしょう

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 サスペンデッド順延翌日、5月31(水)19;40頃に再開されたこの試合。

 ツォンガのサービスゲームから始まったこの試合は、ツォンガのフォアショットが3連続でアウトとなり、いきなりの3マッチポイントを握られる。このマッチポイントを凌ぎ切るも、フォアショットが相変わらず安定せず4度目のマッチポイントを握られると、オリボのフォアショットが決まり、地元の声援も空しくツォンガが1回戦敗退となってしまいました。延期後の試合時間はわずか7分の1ゲームで終了でした。

 

クエリーが韓国のチュン選手に敗戦

 シードダウンは錦織の3回戦の相手になるのではと予想されたクエリー選手です。

 チュン選手はバルセロナでアレキサンダー・ズべレフに完勝し、ナダルにも良いテニスを見せていました。その好調さを持ってクエリーを打ち負かしたようです。

 19本のエースを叩き込まれながらも2ndサーブ狙いに徹し、ストロークではミスを抑えながらリターンをしつこく返すテニスで対応した模様です。アンフォーストエラーはチュン選手が23に対してクエリーが54と自滅を誘った形です。

 こうなると、錦織選手と3回戦で当たる可能性が大分大きくなってきたのではないでしょうか。韓国応援団も大挙しているとの事から、対戦が実現した場合は精神的なコントロールも重要となってくるでしょう。

 

 明日5月31日からは2回戦に入ります。6月1日からWOWWOW加入を考えている視聴者も多いと思います。

 

 

 

 

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