ジョコビッチ、ナダル2回戦 2017全仏オープン4日目
5月31(水)フランス、ローランギャロスで行われている全仏2回戦のボトムハーフの試合が行われています。(以下選手敬称略)
ナダルがセンターコートでの試合に対して、ジョコビッチはランキング2位ながらもセンターコートでの試合は組まれず、シード上位のバウティスタがコート14に追いやられるなどのコート割です。
日本人選手は、ダニエル太郎がコート6でシード20位のカレーノブスタ選手に挑む試合が日本時間24時前後に予定されています。
2017 グランドスラム 全仏オープン ドロー表 グループ展望 試合結果
ジョコビッチ 対 J・ソウザ
1st | 2nd | 3rd | 4th | 5th | result | |
ジョコビッチ | 6 | 6 | 6 | 3 | ||
J・ソウザ | 1 | 4 | 3 | 0 |
1回戦を無難なテニスで勝ち上がったジョコビッチ。今日の相手はポルトガルのランキング59位のジュアン・ソウザ選手です。
1回戦はやや不安定だったショットの精度は戻ったのかが注目されるこの試合は1stセットではジョコビッチがテンポよくショットやネットに出てのボレーを決め、次々にブレークを奪い、6-1で1stセットを奪取する。
2ndセット、ジョコビッチは先行ブレークするも、ダブルフォルトやフォアショットのミスなどでブレークされる展開。しかし、ジョコビッチが攻めに転じるとソウザはショットを返すのに手一杯となりミスを連発し再びジョコビッチがブレーク先行し、そのまま6-4で2ndセットも奪取する。
3rdセットはジョコビッチがリターン強度を強めて決めに来る。
ソウザも必死に食らいつくものの第5ゲームをジョコビッチがブレークすると、第9ゲーム、ソウザのサービスゲームで、左右のストロークにソウザが翻弄されマッチポイントを握られる。最後はソウザのフォアショットがアウトとなり、セットカウント3-0のストレートでジョコビッチが勝利しました。
今日のジョコビッチは1回戦同様サーブがやや不安定でしたが、ストロークは1回戦よりもよくなっており、ライン際に鋭いショットを放っていました。また、ネットプレイなどを織り交ぜて2セット目はコントロールしながら3セット目に前にでる形で体力消費にも気を配った余裕のある勝利でした。
試合後はボールボーイを集めて例のラブ&ピースポーズを子供たちと披露するジョコビッチでありました。
ナダル 対 ハーセ
1回戦は地元ペールを相手にほぼ順当な完勝を収めたこの試合は序盤から走る。
粘りのあるストロークを見せると、フォア、バック共に強烈なスピンサーブでハーセのショットを狂わせる。ハーセも決して悪くなく、よくナダルのショットに対応して行くものの、ナダルがミスをしない。結局1stセットは2ブレークしたナダルがゲームカウント6-1で先取する。
2ndセットに入っても抵抗するハーセにナダルはスマッシュをリターンしたり、前に出てのボレーやロブショットを織り交ぜて優位に進めると、第3ゲームにブレークを奪うと、このセットを6-4で取り、セットカウント2-0と早くも勝利に近づく。
3rdセットはハーセが攻めるしかなくなりやや空回りが見られ、第5ゲームナダルの強烈なフォアショットでブレークを奪われると、第9ゲーム、最後はダブルフォルトでナダルがセットカウント3-0、ゲームカウント6-1,6-4,6-3で盤石の勝利を飾りました。
対戦相手のハーセは全く悪くなかったですが、ナダルが盤石すぎました。序盤からペースを上げて押切り、3セット目では軽く流していた節すらありました。
3セット通じて1度もブレークポイントを握られる事なく、アンフォーストエラーも13に抑えるなど、隙がありません。しかももっとプレイ精度が強靭になると考えられる程充実している今のナダルはどの選手にとっても脅威となります。
ダニエル太郎 対 カレーノブスタ(シード20)
1回戦見事な勝利を収めたダニエル太郎に対するのはシード20のスペインの25歳カレーノブスタ。クレーコートを主戦場とする強敵です。
1st | 2nd | 3rd | 4th | 5th | Result | |
ダニエル太郎 | 5 | 4 | 6 | 0 | 1 | |
カレーノブスタ | 7 | 6 | 4 | 6 | 3 |
1stセット
第3ゲーム、ダニエルのバックハンドリターンが決まりブレークポイントを握るも、その後長いデュースの争いに。そして4度目のブレークポイントを握ると、ネットに出てのボレーを決め、先行ブレークに成功する。
第8ゲーム、ダニエルのサービス。40-0と楽々キプするかと思われたこのゲームは、カレーノブスタの強打の連続でデュースに持ち込まれると、デュースの末、ダニエルが連続でフォアハンドをアウトしてしまい、ブレークバックを許す。
第12ゲーム、ダニエルのサービス。カレーノブスタがギアを上げ猛攻をしかけるとダニエルはリターンを狂わされ2つのセットポイントを握られる。最後はカレーノブスタのバックハンドリターンが決まりこのセットを5-7でダニエルは落としてしまう。
2ndセット
諦めないダニエルは第5ゲーム目、ボレーやフォアショットを決めブレークポイントを握ると、カレーのブスタのリターンが大きくアウトしダニセルがこのセットもブレーク先行する。
しかし第8ゲームのダニエルのサービス。カレーノブスタのバックハンドが連続で決まり3つのブレークポイントを握られるとカレーノブスタのフォアショットを叩き込まれてラブゲームでブレークバックを許す。
第10ゲーム、ダニエルのサービス。ダニエルはダブルフォルトなどで2つのセットポイントを奪われると、カレーノブスタのショットに反応できず、2セットアップを喫し後がなくなる。
3rdセット
後がないダニエルは第3ゲーム、カレーノブスタの攻めのショットがアウトになり2つのブレークポイントを握ると、緩くなったリターンをスマッシュで叩き込み3セット連続の先行ブレークを掴む。
ここからは1,2セット同様にダニエルはサービスゲームでカレーノブスタの猛攻を受け、計8度のブレークポイントを握られるもこれを全て凌ぎ切り、このセットを6-4で取り、セットカウント1-2と巻き返しの機運を見せる。
4thセット
ここから一気に巻き返したいダニエル。しかしカレーノブスタが休まず襲い掛かる。
第2ゲーム、ダニエルのリターン、カレーノブスタが強いリターンを繰り出すとダニエルがフォアショットを連続ミスし、ブレークポイントを握られと、カレーノブスタの華麗なバックハンドショットがコートに収まりブレークを許す。
するとここからはダニエルの運動量が落ち、カレーノブスタがフォアショットやサービスエースを決めまくる展開に。
そして第6ゲーム、ダニエルのサービス。ダニエルのリターンが立て続けにアウトになり3つのマッチポイントを握られると、カレーノブスタのバックハンドショットを叩き込まれ、セットカウント1-3、ゲームカウント5-7,4-6,6-4,0-6で2回戦敗退となりました。
3rdセットは執念で取り意地を見せましたが、全体を通してカレーノブスタの方が押しており、ウイナー66本を叩き込むなど、攻撃性能で押し切られました。21度もブレークポイントを握られると流石に凌ぎ切れないという所でしょうか。しかし、2試合共に死力を尽くしての戦いで今後につながるのではないでしょうか。
一方のカレーノブスタはエラーをしても返せるという自信からか次々と強打を放ちました。対戦相手に合わせた戦術だったのでしょう。今後上位との争いではもっと凌ぐテニスをするはずです。
その他シード選手の動向
ラオニッチ、ティエム、ゴファン等、シード選手は軒並み勝利しました。
その中でビックサーバーのカルロビッチがストレート負けとなりました。