フェデラーまさかの初戦敗退 2017 ATP250 メルセデスカップ 2回戦
6月14(水)の日本時間23;20頃より行われたフェデラー復帰戦での初戦、対ハース戦はまさかの初戦敗退となってしまいました。
1st | 2nd | 3rd | result | |
フェデラー | 6 | 6(8) | 4 | 1 |
ハース | 2 | 7 | 6 | 2 |
試合展開は押していたはずのフェデラー
1stセットは、いきなりブレークでスタートさせるフェデラー。
やや動きにもたつきを見せるものの、久しぶりの実戦でもあり仕方のない所か。サーブも好調で1stサーブがよく入り、センターワイドの揺さぶりもよく、ブレークポイントを握られてもサービスにより切り抜け、危なげなく試合を進めていき、更にブレークを奪い、1stセットを6-2で物にする。
2ndセットも早々にラブゲームブレークで1時間も経たずに試合が終わりそうな勢いを見せる。
所がそのリターンゲームで1stサーブが突然入らなくなり、リターンをイージーにネットに連続でかけるなどし、ハースにブレークバックを許す。
このセットはそのままタイブレークに入ると、フェデラーがやや劣勢の中推移するも、お互いに粘り、タイブレークカウント8-9からフェデラーがまさかのダブルフォルトを喫しセットオールとなる。
3rdセットに入ってもフェデラーはブレークポイントを何度も握るも決めきれないでいると、ハースに奪われた最初のブレークポイントでブレークを奪われるというまさかの展開に。
以後、ハースは元気を取り戻し、ドロップショットやサーブなどが決まっていき、フェデラーがチャンスポイントを作れない展開となり、そのままこのセット6-4でハースが取り、フェデラーを4歳上回る39歳のハースがフェデラーを破る番狂わせを演じました。
ドバイオープンのドンスコイ戦に近い展開
今年フェデラーが敗れた試合はこれが2試合目ですが、ドバイオープンでの2回戦でのドンスコイ戦で1stセットを取っていながら2ndセットをタイブレークで落とし、3rdセットも落として負けた試合に割と近い展開でした。これが今シーズンまだ2敗目というのも驚きな所ですが。
試合勘が戻っていない事につきる
勝敗としては、序盤有利な展開から試合を落とすという所を見る限りは試合勘の無さという他ないでしょう。
1stサーブがしっかり入ってる1stセットは何の問題もなかったのですが、2ndセット以降は1stサーブが入らなくなり、強いサーブを打つ事ができなくなりました。それでもサービスエース23本と威力は衰えておらず、早い攻めと試合勘を取り戻す事ができればさほど気にする敗戦ではないでしょう。
芝シーズンの大会は確かに少ないですが、今年の全豪オープンはぶっつけ本番で出場し、1,2回戦は手探りの状態で万全ではない試合運びから始まり、3回戦にベルディヒ相手に圧倒的なテニスを披露しました。フェデラー自身もそのように切り替えて臨むのではないでしょうか。芝シーズンは全豪の時とは違い、まだもう1大会出場する予定との事ですので、十分に時間はあります。
ハース選手は序盤は完全に押されていましたが、3度という多くはないブレークポイントのうち2回を取り、勝利に結びつけました。後半は動きもよくなっていました。39歳と引退が間近ではありますが、地元選手としてこの大会を一層盛り上げていきたい所でしょう。
しかし、大会側としてはまさかのトップシード選手の初戦敗退は運営的にも頭が痛い所でしょうか。
試合後フェデラー
「これがグラスコートの試合だよね。ラリーはそこまで長くならず、サーブやリターンでポイントを取る展開となった。自分に多くのブレークのチャンスがあった事はたしかだが、そのチャンスをものにできなければその代償を払うものだよ。
少しフラストレーションをためたのも事実だが、彼の方が上回っただけだよ。自分は負けたけど、そこまでショックという程でもないし、もし喜ばしいとすれば長年の親友のハースが良いプレイをしたという事だけだね。」