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DAZNがCL(チャンピオンズリーグ),EL(ヨーロッパリーグ)の全試合独占放送権を獲得 スカパーどうなる

 6月15日(木)、DAZNが日本におけるCL,ELの今後3年間(2018-19シーズンより)の独占放映権を獲得したとの情報です。サッカーファンにとっては賛否両論にわかれるこの報道は今後どういう展開を迎えるのでしょうか。

 

DAZNが放送権獲得はあまり歓迎されない理由

1 民放での放送は絶望的

 今回の発表によると「独占放送権」という事から、日本では唯一の放送機関になるという事です。

 これまではスカパーが放送権を握っていましたが、独占というわけではなく、フジテレビなどにも決勝の放送権を譲渡していた兼ね合いから決勝のみは民放で見るという人もかなりいたと推測されますが、これが今後は期待できないという事になります。最も今後の交渉次第とはなりますが、DAZNの今までの強気の営業形態からは絶望的と考えてよいでしょう。

 

2 放送実績トラブル

 DAZNはこれまで度々ライブ視聴に関しては問題を抱えてきました。少々の遅延は日常茶飯事で、電波等の都合により全く放送されないなどのトラブルもありました。Jリーグ開幕戦などでもトラブル対応に追われました。しかし、それでも潤沢な資金を背景に様々なスポーツに触手を伸ばしており、ついにCL,ELの放送権まで範囲が拡大しました。

 放送遅延に関しては日本唯一の放送機関となるので気にはならなくなるでしょう。しかし、トラブルによる未放送等は今後もどうなるかはわかりません。

 

3 視聴解像度の問題

 現状のサッカーファンはテレビでの映像に慣れ親しんでるため、ネットでのカクツキのある動画に抵抗を覚えるファンも多いのではないでしょうか。少なくてもテレビ程の画質は望めません。変換器具を用いてのテレビ映像変換はできるでしょうが、どうしても抵抗がでてくるのではないでしょうか。

 

4 テレビ放映がなくなった時点での値上げ

 スポーツ関係を集約するにしては料金が安くお手頃で、画質さえ気にしなければよいサービスとなるでしょう。

 しかし、それはまだテレビ視聴者を取り込んでいる段階だからの価格設定で、競合がなくなった場合は今の価格帯を維持するでしょうか?本来ならもっとお金がかかる事ですらから、競合が少なくなった段階でどのネット配信サービスも値上げをするのは必然と考察します。この料金態勢は今のうちだけと思った方がよいでしょう。

 スポナビライブは一時期ソフトバンク契約者のみ500円でその他3000円と、ソフトバンクの取り込みを画策した価格形態でしたが、現在はソフトバンク契約者が980円、その他でも1480円と、スポナビライブとしての取り込み形態に変化しております。

 このように価格形態は常に変化するという事です。今安いから歓迎というのはちょっとどうかとは思います。

 

 

スカパーの対応は

 現在スカパーでは来季以降のCL,ELに関しては何も発表されておりません。しかし、このメガコンテンツを失うと、スカパーの解約は一気に進むでしょう。それを避けるためには一部放映権を獲得するという手段もあります。

 しかし、既に昨年プレミアリーグがスポーツナビに放映権を買われた際には、重要な試合(ビックマッチ)がライブ放送を制限(開幕当初は放送できていたが10月当りからスポーツナビが態度を硬化&BSフジに放映権を譲渡)されました。

 一部放映権を獲得したとしても、ビックマッチをライブ放送できないCS放送の魅力はほとんど無いに等しい物となるでしょう。そこまでしてスカパーがこの契約を勝ち取りにいくでしょうか?

 Jリーグの放映権もDAZNに奪われ、CLの放送権も奪われた今、本格的にサッカー放送の徹底を考えていてもおかしくはありません。そうなれば、欧州サッカーをライブで放送できる機関がJスポーツしかなくなってしまいます(Jスポーツもかなり厳しい状況ですがプレミア放映権は死守した模様です)。

 

テレビの時代が終わり、ネット配信の時代へ

 テレビでライブサッカーが見れなくなるのは往年の人からの抵抗があるかとは思いますが、これも時代の流れと考えてネット配信系の意向転換時期にはっきりと入って来たと認識します。

 尚、サッカーの本場スペインは今年の放映権の都合上ネット配信での視聴が9割になるとの予想です。世界的にもテレビでスポーツを見る時代は過ぎた感があります。

 

 

 

 

 

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