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2017 ATP250 アンタルヤオープン 杉田選手ATPツアー大会初の決勝進出

 ウインブルドンの直前週に当たる6月26日~7月1日にかけてトルコで行われているアンタルヤオープンにて、日本の杉田選手がATPツアー初の決勝進出を果たしました。

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これまでのATPツアーでの最高成績はQFベスト8

 杉田選手はこれまでのATPツアーでの最高成績はバルセロナオープンでのQF進出が最高成績でした。

 この時はロブレド、リシャール・ガスケ、パブロ・カレーノブスタなどの有力選手を次々と破り、クレーコートで破竹の勢いを見せていたドミニク・ティエム選手との対戦で敗れました。

 今回のアンタルヤオープンでもティエム選手は参戦しておりましたが1回戦で敗れています。杉田選手は第3シードのフェレール選手を破り、準決勝SFではバグダティス選手との対戦でフルセットの末、バグダティス選手の体調不良により決勝への扉を開きました。これまでのQF進出が最高だった成績から一気にF決勝への進出と自身のキャリアを大幅に動かしてきています。

過酷な環境でのプレイ

 アンタルヤオープンは今年から新たに新設された大会で、トルコのアンタルヤで行われている大会です。同週に行われるイーストボーン大会の受け皿的な大会であり、イングランドとの距離もある事から有力選手の参加は望めない大会と思われていましたが、ドミニク・ティエム選手が目玉選手として大会参戦を表明し、大会側も大きな期待を寄せていたはずですが、そのティエム選手が初戦で覇気なく敗退しました。

 その原因としましては、欧州の中でもこの時期最も高温な地域の一つであるためか、昼の試合ではコート温度が30度を優に超える事にあります。

 芝コートの実戦大会を行うにしては余りにも過酷な状況で、各選手は体調管理にかなり苦労しているとの情報があります。

 SF準決勝の杉田対バグダティス選手との試合では、フルセットに持ち込まれた試合で、当時は試合の日程上朝の10時の試合開始となっており、気温がグングン上昇し、コート温度が40度を超え42度に達していたとの事です。

 フルセットに突入した両選手は明らかに疲労の色が濃く、杉田選手がブレークに成功して試合を続けている最中、バグダティス選手が顔色を失い、コートに危険な倒れ方をしてしまいました。長い治療の後、バグダティス選手は棄権となり、杉田選手の決勝進出が決まるわけですが、待っている間の杉田選手の顔も赤く、また運営側で日除け対策が万全ではなく、かなりの疲労の色を見せて杉田選手はコートを後にしました

 このように大会を運営するに当たる暑さ対策も万全でなく、今後のATPツアーに異議が出るような大会となっています。

 しかし、それでもATPツアー優勝という目の前の大きな金字塔がそこまで迫っています。ウインブルドンでの1回戦よりも杉田選手にとって重要なのは間違いのない事でしょう。

 

対戦相手はマナリノ選手、共にATPツアー優勝未経験

 対戦相手は現地時間の夕方に行われた試合で、イタリアのセッピ選手をストレートで破ったマナリノ選手となりました。杉田選手ほどの消耗は見られずに勝利したとの事です。

 

マナリノ選手

 国籍 フランス

 年齢 29歳

 現在ランキング 62位

 過去最高ラキング 27位 (2015年7月)

 ATP大会優勝回数 0

 

 年齢は杉田選手より1歳上ですが、生まれは1988年の同学年となります。またATPツアー未優勝という点でも共通します。

 ただし、ATPツアーの獲得賞金に関しては杉田選手の4倍の開きがあり、ATPツアー大会で多くの実戦経験があります。

 

対戦成績

 杉田 0 対 0 マナリノ

 お互いに初の顔合わせとなります。共にATPツアー未優勝、年齢も同学年という事、更には現在のランキングが杉田選手が66位、マナリノ選手が62位と近い位置という事もあり、何かと共通点があります。

 どちらが勝ってもATP初優勝というキャリアに置いて大きな意味を持つ戦いになるこの試合は、双方にとっては目前に控えているウインブルドン以上に大きな意味の戦いとなるでしょう。

 

決勝試合日程

 7月1日 日本時間23;30(現地時間17;30)

 トルコと日本の時差は6時間ですので、上記時間に開催されます。

 夕方開催という事で昨日のような酷暑は和らいだ段階での試合開始が予想されます。

 また、同日に行われるイーストボーン大会の決勝ジョコビッチ対モンフィス戦は日本時間の22;00開始と時間的にかぶらない事から、テニスファンにとっては決勝の試合を十分に楽しめる時間帯構成となっています

 

 互いにATPツアー初優勝のかかる決勝、全身全霊を捧げ、悔いのない試合をして欲しいと切に願います。

 

 

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