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杉田選手、日本人3人目のATPツアー優勝!!!! 決勝速報 2017 ATP250 アンタルヤオープン

 ウインブルドンの前週大会としてトルコのアンタルヤで行われていたアンタルヤオープンで日本の杉田祐一選手がATPツアー初優勝を掛け、決勝、フランスのマナリナ選手と対戦しています。

2017 ATP250 アンタルヤオープン 杉田選手ATPツアー大会初の決勝進出 

 

決勝 スコア
  1st 2nd 3rd result
杉田 6 7    2 
マナリノ 1 6(4)    0


1stセット

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 杉田は先日の酷暑の中の疲れを見せず、積極的なラリーで主導権を握ると、2つのブレークを奪いゲームカウント5-1で迎えたサービンフォーザセット。

 やや力が入り0-30とされるもそこから強気のストロークでマナリノの足が止まり、最後はサーブから前に出るプレイでプレッシャーをかけるとマナリノのリターンがアウトになり、このセット6-1で杉田が先取し、杉田が初優勝に向けて大きなセットアップを果たす

 

2ndセット

 2ndセットに入るとマナリノは杉田の2ndサーブを積極的に叩きに来る。

 しかし積極的に前に出る杉田にマナリノは根負けする。すると、マナリノはあまりの暑さに主審にプレイの中断を要求するそぶりを見せる。

 すると第3ゲーム、マナリノのサービスゲームで、40-15から杉田が粘りを見せデュースに、そこからラリーで押してマナリノのネットを誘い2回のブレークポイントを掴むと、マナリノは杉田のラリーについていけず、杉田が優勝に向けて待望の先生ブレークを奪う

 しかし、リターンゲームで、杉田は力みすぎからサイドへショットを外し2つのブレークポイントを握られると、チャンスボールをスマッシュアウトしてしまい、ブレークバックを許す

 その後はそれまでミスが少なかった杉田のショットがネットにかかるなどし、マナリノは徐々に本来の調子を取り戻していく。

 お互いにかなりの暑さなのか冷凍食品を頬張りプレイに備える。

 第6ゲーム、杉田のサービス、杉田はストロークでも徐々に劣勢となり、ネットにかける場面が目立ち始める。すると、マナリノのリターンがラインギリギリを捉えてブレークポイントを握られると、杉田はダブルフォルトを喫してブレーク先行を許してしまう

 第7ゲーム、マナリノのサービス、ここで落ちてしまうわけにはいかない杉田は力を振り絞り、深いリターンを決め、3つのブレークポイントとチャンスを迎えるも、マナリノの粘りのストロークに最後はアウトし、凌がれてしまう。しかし、マナリノを左右に振り、4度目のブレークポイントを握ると、杉田の浅いリターンにマナリノが焦りリターンを大きくアウトし、杉田がブレークバックに成功する

 8ゲーム、杉田のサービス 杉田は1stサーブがほとんど入らず苦しい展開となるものの、マナリノも疲労からかリターンが淡泊になる。そしてセンターへのサービスエースを決め、マナリナに流れた流れを完全に引き戻すキープを見せる

 9ゲーム マナリノのサービス マナリノも初優勝がかかる試合で簡単にはあきらめない、センターへのサービスエースを決め返し、こちらもキープで応戦する。

 10ゲーム 杉田のサービス ここでマナリノは勝負にいかずしぶとくリターンを返しに行く。すると杉田がバックアウトをし15-30となる。しかし杉田は運動量で負けず、サイドへのショットを決め流れを渡さない。最後も鋭い角度でサイドラインに決めマナリノの疲労を更に蓄積されるキープを果たす

 11ゲーム マナリノのサービス 動きが鈍いマナリノはしかし、サイドやセンターのサーブでポイントを重ねる。杉田も回り込んでのフォアで応戦するもわずかにアウトになる、マナリノがこのセット6-5とし、タイブレークの権利を獲得するキープを果たす

 12ゲーム 杉田のサービス 体力を考えればキープからのタイブレーク勝負にいきたい杉田。マナリノの足を止めてのフォアスマッシュでを決め、更にスライスと強打を織り交ぜマナリノを翻弄し、ラブゲームキープでタイブレークを迎える

 

 タイブレーク 左 杉田  右 マナリノ (名前はサービス)

 1-0 マナリノ ダブルフォルトでいきなりのミニブレーク

 2-0 杉田 センターへのサービスをマナリノがバックアウト

 2-1 杉田 杉田のリターンがアウトになる、ミニブレークバック

 2-2 マナリノ 深いラリーからマナリノが前に出てのネット前に落とすショットを決める

 2-3 マナリノ マナリノのショットに杉田がリターンをネットに掛ける

 3-3 杉田 杉田が前に出てのスマッシュを決める

 3-4 杉田 杉田の2ndサーブをリターンエースで決められる。ミニブレーク

 4-4 マナリノ 長いラリーでマナリノがリターンをネットに掛ける。ミニブレークバック

 5-4 マナリノ ラリーからのマナリノのサイドリターンが大きくアウト!杉田がミニブレークを奪う

 6-4 杉田 杉田のサーブをマナリノがリターンを返せず、ついに2つのチャンピオンシップポイントを迎える

 

 C-4 杉田 杉田のセンターへのサービスをマナリノがネットにかけ、

遂に杉田選手がATPツアー初優勝を果たしました

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 ピッチに倒れ込むその様がナダルを彷彿とさせる歓喜の仕方でした。

 

最後まで折れなかった攻撃性能

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 夕刻からの試合となったものの、アンタルヤの高温状態は続き、この日もコート温度は39度を記録し、非常に暑い中での試合となりました。試合途中マナリノは何度か主審に中断を要求した程でした。

 杉田選手は前日にこれ以上の酷暑での試合をしており、暑さに冷静に対処できたのが最後は大きく響いた結果と言えるでしょう。

 

 2ndセットで先行ブレークした時にはマナリノは精神的に厳しい状況でしたが、焦りから杉田がショットアウトを繰り返すとそれがマナリノのパワーとなり、一気にブレーク先行されてしまいます。この当りの数個のミスでも試合の流れが変わる恐ろしさを杉田も感じながらのプレイだったでしょう。

 しかしそれでも杉田は強打を止めませんでした。左右に振り、ネットに出ての積極的なプレイでミスを恐れぬプレイがプレッシャーとなり、マナリノのダブルフォルトを誘う結果となります。

 タイブレークを迎えると杉田はチャンスでのミスもあり3-4とミニブレーク先行を許すも、そこから長いラリーでは安易なリターンを返さず、常にマナリノにプレッシャーを掛けました。その結果マナリノの体力が限界を迎え、リターンがままならなくなり、一気に押し切りました。

 過酷な環境での大会での実戦経験を積み、またバルセロナで列強と立て続けに対戦した自信もこの優勝の原動力となったでしょう。ゲリーウェバーオープンではフェデラー選手からブレークを奪ったのも自信になったでしょうか。

 これだけ疲弊してしまうとウインブルドンでは簡単には勝ち進めないでしょうが、勢いを持って、そしてあきらめず攻めのテニスをこれからもテニスファンに披露して欲しいです。

 とにかく、ATP初優勝!杉田選手おめでとうございます!

 

 

 

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