錦織1回戦圧勝 錦織選手の大会側の注目度は 2017 ウインブルドン 1日目
7月3日(月)から本選が開催される2017ウインブルドン。
日本の錦織選手はいきなり1日目からの登場となります。初日からはマレーやナダル、チリッチなどの上位選手も登場します。(以下選手敬称略)
尚、ウインブルドン初日はWOWOWで無料で放送が見れるとの事です。
錦織選手の大会においての注目度を示す試合コート割は
大会側は注目選手はセンターコートやそれに準じるコートでの試合を組みます。自国選手でランキング1位のマレー選手は常にセンターコートでの試合がほぼ約束されています。また、ナダル、ジョコビッチ、フェデラーなどのビック4もそれに近いランクのコートでの試合が割り当てられます。そして、時間帯がかぶる場合はその注目度に応じてコート割も変化します。
錦織選手は初日の速い時間帯での試合が確定しています。それでは、そのコートはどこになるのか?
7月3(月) 日本時間 21;30開始予定
会場:ナンバー12コート 第二試合
なんと、、錦織選手はかなりランクが落ちるナンバー12コートでの第二試合での開催となります。
第一試合が女子シングルス 日比野(日本)対 マディソン・キーズ(米国・シード17)
上記の試合後に行われます。実力的に上位ランクのキーズ選手はサーブが強烈で芝コートではかなり強力な選手ですので日比野選手はかなり厳しい戦いになるでしょう。
脱線しましたが、女子シングルスの試合後ですので、早ければ21;00前に試合が始まる可能性もあります。時間帯には注意したい所です。
しかし、それにしてもナンバー12とはシード9位の選手にしてはかなり低いグレードのコートでの試合割となりました。これがいかに低いかは、他の上位シード選手の本日のコート割を見ると一目瞭然です。
アンディ・マレー シード1位
センターコート 第一試合 21時開始予定
スタン・ワウリンカ シード5位
センターコート 第三試合 25;30時開始予定
ラファエル・ナダル シード4位
ナンバー1 第二試合 23時開始予定
ツォンガ シード12位
ナンバー2 第一試合 19;30開始予定
マリン・チリッチ シード7位
ナンバー2 第三試合 24;00開始予定
ニック・キリオス シード20位
ナンバー3 第一試合 19;30開始予定
ブノワ・ペール ノーシード
ナンバー4 第一試合 19;30開始予定
(試合時間は第二試合以降は平均した時間を取って予定としております、日本の報道での試合開始予定はほとんどがストレート勝ち想定で記載されており、大きくずれ込む場合がほとんどです)
シード20以内選手でナンバー11以降のコートでの試合が組まれている選手は、
シード14 ルーカス・プイユ(フランス)
シード18 ロベルト・バウティスタ・アグート(スペイン)
上記2名のみです。シード1桁順位の選手では錦織選手のみとなります。
コートのグレードは注目度のバロメーターの1つではある
上記のコードのグレードを見てもわかる通り、注目選手はコート3以内で試合が組まれます。シードランキング20位と錦織よりかなり低いキリオス選手ですが、注目度はあり、このようなシード配分になっているものと思われます。更にはノーシードのブノワ・ペール選手もコアな人気のある選手でノーシード同士の対決がナンバー4コートの1stゲームに選ばれているのも見逃せません。同国のシード14プイユ選手がナンバー14コートに追いやられたのを見ても異例でしょう。
錦織選手はフェデラーも注目選手に上げていると報道されてはいるものの、大会側運営から見ると初日に試合をする選手の中で注目度は高くなかったという事は少なくても言えるでしょう。
それは、ゲリーウェバーオープンでの早期棄権敗退も絡んでいるでしょう。またウインブルドンでは2大会連続で怪我による棄権をしており、上位コートに試合を持ってくるのはリスキーと運営側は考えたのかもしれません。
しかし、このナンバー12コートは実はそこまでグレードが低いコートではありません。ナンバーだけを見れば下位コートでも、ウインブルドンはチャレンジシステムを入れているコートが限られております。センターコート、ナンバー1,2,3,8,12,14,18コートでのみチャレンジシステムが機能します。つまりは、ナンバー4コートは収容人数は多いもののチャレンジシステムがない事から、選手にとってはそれほどありがたくないコートという事になります。
その意味ではナンバー12コートは特別錦織選手に期待していないというわけではないでしょう。かつ、練習用としても使われるコートで芝が大分剥げており、むしろ滑らないコートとなっている事から割かし錦織選手には部がある可能性もあります。
錦織の初戦の対戦相手 チェッキナート
錦織選手の対戦相手はランキング102位のチェッキナート選手、25歳になったばかりのイタリアの選手です。
ATPツアーレベルでは今シーズン2試合をこなし、まだ白星がありません。チャレンジャーの試合を転戦しており、なかなかランキングが上昇せずにくっすぶってる印象が強い選手です。
サーブ、ストローク共にそれ程錦織選手を脅かすものはもっておらず、錦織選手は冷静に対処し、本人が言うように「早めのブレーク」を取り試合を優位に進めたい所でしょう。
錦織選手 1回戦 対 チェッキナート戦 結果
1st | 2nd | 3rd | 4th | 5th | result | |
錦織 | 6 | 6 | 6 | 3 | ||
チェッキナート | 2 | 2 | 0 | 0 |
試合は、3連続共に錦織選手がブレークから入り、危なげなくストレート勝ちで初戦を突破しました。
テニスの内容が良いかどうかを判断するような試合ではなかったと思います。それ程、チェッキナート選手は錦織選手に対するレベルに達していませんでした。
また、錦織選手は102位の選手相手といえども相手が「クレーコーターなので後ろでプレイしたがるので早めのプレイを心がけた」とよく研究しており、結果危なげない結果を手にしました。この傾向は非常によく、今後にも生きます。
試合時間は5セットマッチにかかわらずわずか72分で終了と、3セットマッチのストレート並の速さで終了し、試合後も余裕の表情といった所でしょうか。
更に良かったのは、この後数分で各コートに雨が降り始めて中断するコートが続出しました。当日は雨の予想はなかったとの事ですが、上空は厚い雲に覆われており、雨が降る予感はあっただけに、錦織選手はそれを気にせずに次の試合に備える事ができるのは大きな+材料となるでしょう。それも、早いテニスで勝負を付けた事による恩恵と言えます。(マレー選手は再三のサスペンデットでイライラを募らせております・・、ウインブルドンのセンターコートは開閉式屋根があるものの費用の関係から開閉はかなり慎重な様子です)
2回戦以降はさすがに上位コートに戻るとは思いますが、何よりまずは怪我をせず乗り切れているのは良い兆候でしょう。