2017年7月4週 ATP男子テニスランキング 錦織8位、杉田43位にアップ
ウインブルドン大会が終わり、男子テニスランキングが発表になりました。
優勝を飾ったフェデラーが3位に返り咲き、ランキング上位4人をビック4が独占する形となりました。
また、準優勝のチリッチは順位変わらずも下位との差を大きく引き離し、今後の活躍次第ではトップ4を目指せる目安の5000ポイントを初めて突破しました。
昨年のディフェンドポイントが大きかったラオニッチは順位を大きく下げ9位。錦織選手はその恩恵で3回戦敗退ながらも8位に浮上しました。
全仏で好調ながら怪我でグラスシーズンを全て見送ったカレーノブスタ選手は、近辺順位の選手が振るわなかったため、16位と試合に出ていないにもかかわらずに自己ベスト更新しました。
また、杉田選手はグランドスラム初勝利の45ポイントを獲得し、自己最高を更新する43位となりました。対戦相手のマナリノが4回戦に進んだ事を考えると、ツアーレベルで十分に力を発揮できており、今後も期待できそうです。
全米に向けての錦織選手近辺の失効ポイント
チリッチ選手以降の錦織選手近辺の選手の失効ポイントになります。全米オープンに向けての試算表となります。
中位集団から抜け出した感のあるチリッチは、マスターズの優勝ポイントが響きかなりの失効ポイントがありますが、それでもまだアドバンテージを持っています。
その他、概ね500ポイント程の失効ポイントの選手が多い中、ティエム、ズべレフの失効が少ないのが目に付きます。彼らが上位候補と言われるのはその点も大きいでしょう。かつ、この2人は年末のファイナルまでもそれほど大きな失効がありません。逆にモンフィスは一気に20位前後までランキングが落ちる可能性が高いです。
錦織選手もこの集団の中では3番目に失効が大きい選手です。ハードコートは得意とは言え、今年全体でのテニスを見る限りは自身を失っている感もあり、懸念材料は多いでしょう。今年の錦織選手はトップ10の選手と2回しか戦っておらず、トップ30以内の選手ではソック、バウティスタ、フォニーニ、ディミトロフなど、それまで相性が悪くない選手にも負け続けています。しかも、そのすべてが錦織の不調というよりは、力で負けている内容ばかりです。
しかし、逆に考えるとここまであまり良い印象のないテニスをしていながら年間ATPランキングが14位というのもやはりトップ選手と感じさせる所はあります。現在は日本に滞在し休暇中との事ですが、十分にリフレッシュして後半戦に挑んでいけばよいのではないでしょうか。