ゴファン、カレーノブスタ 負傷選手復活も明暗が
クレーコートシーズンの活躍により今後の上位進出が期待されながら、怪我により芝シーズンをスキップせざるを得なかったゴファン、カレーノブスタ選手は復帰戦で明暗が分かれました。
ダヴィド・ゴファン選手
全仏オープンの3回戦のセバリョス戦でボールをコート深くに追いかけた際に防水カバーに右足をひっかけてあらぬ方向に折れ曲がり長期離脱が心配されたゴファン選手は、翌週月曜日の診断により2週間の軽傷と診断されファンを安心させました。それ程当初の映像は衝撃的で今シーズン復帰すら危ぶまれる程でした。
芝シーズンはスキップしたものの、早い段階で7月中旬のクレーツアーに参加を表明し、水泳やサッカーに興じるなどしフィジカルを順調に整えていました。
Today's practice with @Gael_Monfils at the @CroatiaOpenUmag 👊🏻🔥 pic.twitter.com/XCSyL8p0X0
— David Goffin (@David__Goffin) 2017年7月17日
その復帰戦となったクロアチアオープン(クレイコート)では第1シードとして登場し、初戦に予選勝ち上がりのバラージュ選手との対戦。まだまだ万全とは言い難いものの、体は動けており、フルセットの2時間20分の戦いの末に勝利しました。汗だくで観客に堪えるゴファン選手はその疲れよりも、ツアーに戻って来た事を喜んでいる様子でした。
パブロ・カレーノブスタ選手
全仏でラオニッチ選手を破りベスト8に進出するなど活躍を見せたカレーノブスタ選手。全仏ベスト8の対ナダル戦で腹部を痛めてそのまま棄権し、芝シーズンをスキップしました。カレーノブスタ選手の怪我は当初よりも深刻で1か月程の時間を要した模様でしかもまだ身体的に不安があるとの事でした。芝シーズンスキップも早い段階で発表されていました。
その復帰戦であるスウェーデンオープン(クレイコート)では、難敵ククシュキン選手と対戦しましたが、問題なく動けてはいたものの、2ndセットをタイブレークで落とすと、ファイナルセットで再び腹部を抑えての棄権となりました。
ある程度回復しても筋肉の動作によって突然の激痛に襲われるのが完治していない様子でまだ時間がかかりそうな予感で、非常に残念な限りです。
パブロ・クエバス選手
また、芝シーズンをスキップしていたクエバス選手も同スウェーデンオープンの第3シード選手として参加しておりましたが、ラークソネン選手にいい所なくストレート負けしています。クレーコート巧者としてあまりにもあっさりと負けてしまい、まだ怪我の影響がありそうです。
長期間休んでいるとランキングに影響
どの選手も怪我の具合に対して復帰が早すぎるという印象をうけますが、これは現行わずか1年しかポイントがランキングが影響しないため、1,2か月のツアー離脱が自身のランキングに与える影響は大きく、そのためにどの選手も復帰を焦ってしまう傾向にあると思います。
プロテクトランキングという公傷制度はあるとはいえ、どの選手もポイントを稼ぐのに必死という事が伺えます。誰しもがフェデラー選手のように休養後満足なテニスができると言うわけではありません。それ程にフェデラー選手は自己管理力が桁違いなのがわかります。
北米ハードコートツアー前のクレー、グラスの残り大会
現在はハードコートシーズンの前の最後のクレー、グラスコートの試合が行われています。クレイコートはATP500のドイツテニス選手権が大きなグレードの大会として残っています。
シュワルツマン、フェレール、ラモス・ビノラス選手などがクレイコート最後の踏ん張りを見せようと奮闘する所に注目が集まります。
そして、ゴファン選手の回復ぶりもどうなるか見守りたい所です。