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ジョコビッチ2017残りシーズン欠場を発表 怪我の全容は不明・・・ マレーは・・・

 2017年7月26日。ジョコビッチ選手が自国のベオグラードにおいて、今シーズン残りの全試合を欠場する事を発表しました。

 

ジョコビッチによる欠場表明

 

英語でのスピーチ

 

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共同会見スピーチ

 

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ジョコビッチ欠場理由について

 やや髪が跳ねているお茶目な部分を見せつつもジョコビッチはゆっくりと壇上に上がり欠場理由を語っていきます。

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 会見は40分にも及ぶ長いものとなりましたが、ジョコビッチの欠場理由は右肘の怪我によるものとの事です。

 「残念ながらこの1、2か月で右肘の状態は悪化するばかりだった。この痛みは1年半余り前からあるものだ。何人もの医師の話を聞いたけど、その結果今シーズンはテニスのラケットを握らない事にしたよ。この怪我は直に治るものではないようなんだ。時間と休息が必要で、その後で様子を見る必要がある。ただ、手術の必要はない。」

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 「これから数か月はラケットを取らない生活となる、日々の生活や休息を楽しむことにするよ。大きな決断だが、今は前向きでいるよ。来年は最初の大会から出場する気ではいるよ。来年の全豪では早い段階で上位シード選手に当たるのを楽しみにしてるよ。」

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 固い表情の中に時折笑顔を見せるなど、リラックスした表情で会見は進み、終了するや否や満面の笑みを浮かべて関係者とハグをして会場を後にしました。

 

怪我の全容が不透明

 ツアー欠場理由として右肘の痛みがあるのは間違いないのですが、色々な薬を処方してもよくならなかったとも会見では話しており、来年にツアーに戻ってくるといいながらも、その怪我の全容がイマイチハッキリしない感を受けます。この怪我が時間で治る物かすら現時点では確定的なものはないでしょう。右肘の状態が今後どのように回復するかがあまり見えない会見でした。

 怪我の治癒期間が未知数でありながら、手術が必要ないと言い切る事と、試合中の棄権の仕方からも重症という感じには見られなかったため、右肘の怪我を理由にしてのメンタル面の整備の色合いが濃いと感じてしまいます。

 

長期休養のタイミングはベスト

 とは言え、怪我どうこうよりも最近のジョコビッチはやる気は見えるものの、それが空回りし、更にうまく行かなくなると気持ちも続かないという場面が散見されており、しばらくテニスから離れるという選択肢は悪くありません。

 怪我で出場できない以前にメンタルでの揺れ幅が大きく、著しく安定感を欠いていたのは事実です。これは怪我によるものとは思えませんでした。

 

コーチ陣は据え置きの予定

 臨時コーチの位置づけであったアガシコーチとは来年も同じようなスタンスでのコーチを依頼し、アンチッチコーチとの関係も続ける見通しとの事です。

 これに関してはジョコビッチが来年本当に序盤からテニスができる肘の状態やメンタルの状態になってるかによるでしょう。

 

フェデラーナダルの再現を期待されるジョコビッチ

 長期休暇後に復活したフェデラーやナダルのような姿をジョコビッチに求める声は大きいでしょう。彼らも少しテニスが下り坂にかかったタイミングで休養し、今年見事な成績を収めています。当然ながらここ1年間らしくないジョコビッチを見せられたファンにとっては彼らの再現を期待する事でしょう。

 ただし、その為にはフェデラーのようなテニスを楽しむような心、あるいはナダルのような不屈の闘争本能を研ぎ澄ますなど、メンタル面の準備が必要不可欠です。来年の復帰をめどにどのレベルでメンタル面が整備されるかに注目したい所です。

 

マレー選手の動向

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 ジョコビッチが長期離脱を発表した事により、次の注目は何といってもマレーに移るでしょう。

 ジョコビッチと同じような調子曲線をマレーもたどっています。全仏準決勝では素晴らしい試合をしましたがそれ以外の試合は安定性に欠ける試合が多く、昨年は見られなかった早期敗退を何度も繰り返しています。何よりどこまでも追い続ける諦めないマレーが影を潜めています。

 マレーもフィジカルやメンタルにはジョコビッチと似たような問題を抱えており、慢性化した怪我も持っています。

 

現在のマレー

 そのマレーですが、現在は故郷のスコットランドに戻って休暇中との事です。終始和やかなショットが収められており、危惧した腰の状態も悪くはなっていないとの事です。

 また、8月序盤の北米のモントリオール、シンシナティのマスターズ大会もスキップする予定がないとの事です。負けず嫌いな面は健在といった所でしょうか。

 私的な意見としては、マレーの方がジョコビッチよりもフィジカルコンディションが厳しそうに見えてましたので休養も悪くはないと感じる所ではありますが、この判断が今後どう影響してくるかを見ていきたいです。

 

 

 

 

 

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