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錦織対ドナルド・ヤング戦 錦織フルセットの末勝利 2017シティーオープン 2回戦

 8月2日(水)、日本時間で8;00から予想されていた、シティーオープン2回戦、錦織対ヤング戦は悪天候により日本時間で13;00以降に順延となっております。

 

対戦成績は 錦織 5 対 0 ヤング

 過去の対戦成績は2013年の初対戦から数えても5戦全勝となっています。直近では、3月のインディアンウエールズのマスターズで対戦しており、危なげのないストレート勝ちを収めています。

 5連勝のサーフィスは全てハードコートでの試合であり、今回のシティーオープンでお錦織が本来の調子であれば無難に対応していきたい所でしょう。

 

ドナルド・ヤング プレイスタイル

 210キロ級のファーストサーブを持ち、またストロークでもアグレッシブにウイナーを狙う攻撃的なテニスを展開します。それだけに無理に叩いてのエラーや、チャンスボールを打ちそこなうなどの波が荒い選手とも言えます。

プレイ対応

 対応策としてはサーブをしっかりとリターンし、ストロークで粘り強く対処する事により相手のエラーを誘う形となるでしょう。

 また、横の揺さぶりに強くないので、ライン際に正確にショットを打ち込む事により相手の態勢を徐々に崩してストレート勝ちを狙いたい所です。

 ここ最近の錦織選手は1stサーブの入りがよくないですが、この試合は自身の攻撃性能よりも守備性能が発揮されるかの方が問題となるのではないでしょうか。

 

試合開始時間

 日本時間 8月2日(水) 13;00開始予定

 実際の時間は日本時間 12;20頃に開始されました。

 

試合経過

  1st 2nd 3rd result
錦織 6  4  7  2
ヤング 3  6  6(5)  1

 

 

1stセット

 立ち上がりからヤングの強打が決まらず、錦織がブレークを握るも、リターンゲームでヤングがひるまずせめてブレーク合戦の様相。

 錦織が更にブレークを奪うと、第9ゲーム。錦織が左右に揺さぶられながらもネットに出たヤングの横を突くショットで2つのセットポイントを握ると、このポイントを取り、錦織が6-3で1stセットを奪取する。

 この日の錦織もフォアのショットに精度を欠く場面が見られる。良いショットは決まるもののミスも多く、2ndセット以降まだ安心とはいかない調子を見せます。

 

2ndセット

 1stセットを取った錦織は最初のサーブゲームでイージーなミスを繰り返し、3つのブレークポイントを奪われると、フォアの逆クロスがアウトになりあっさりとブレークを許す

 ヤングは尚も良いプレイを見せ、錦織の2ndサーブをリターンエースで強烈に返すなど錦織を追い詰めるも、錦織も踏ん張る。

 その後両者キープが続くもややプレイぶりに互いにミスが目立つ。

 多少の休憩の後の第6ゲーム、錦織はヤングのサーブを攻め、立て続けにポイントを奪いブレークポイントを握ると、更にサーブを強打で返しブレークバックに成功する

 所が第7ゲーム、フォアショットに精度を欠きブレークポイントを握られると、左右に振られて、最後はフォアのライン際へのショットが大きく外れてヤングが再びブレーク先行となる

 第8ゲームがヤングが躍動し、ラブゲームでキープに成功すると、第9ゲーム、自信を持ってプレイするヤングに対し錦織はフォアのショットをまたもネットにかけセットポイントを握られる。ここで前に出るも弱いショットでヤングにチャンスを与えるもヤングの強打がラインを割り錦織は辛くもキープに成功する。

 第10ゲーム、ヤングのSFS。ヤングは2ndサーブでも前に出るプレイで錦織に圧力をかけると、錦織がサーブのリターンをアウトし、ヤングが6-4でセットを取り返す

 錦織のフォアショットの精度がシーズン続いてよくありません。特に決めに行った時のショットのミス率が大きく、またネットに出る事は出るものの強打を放てず、得意のロブショットもアウトになるなど、全体的に自信の無さが見て取れる出来です。

 

ファイナルセット

 第1ゲーム、錦織はフォアだけでなく、バックハンドショットもアウトを繰り返すようになる。しかしここから粘りのショットでヤングのミスを誘い、何とかキープに成功する。

 すると第2ゲーム、ダウンザラインのショットを決めるなど錦織が2つのブレークポイントを握る。しかしヤングもネットに出る積極性を見せ、錦織を左右に振りオープンコートを作るプレイでデュースに持ち込む。更に深いショットで4度のブレークポイントを握る錦織、ワイドサーブで対応するヤング。最後は前に出てのボレーショットでヤングが苦しいゲームを凌ぎ切るキープを果たす。

 第4ゲーム、ヤングのフォアショットがネットにかかり錦織がブレークポイントを握るもここでもヤングのワイドショットがまたも決まり、更には錦織のショットが浅くヤングに左右に振られてこのゲームも凌がれる。

 第5ゲーム、フォアに対して精度のあったバックハンドも徐々に制度に狂いが生じるも、浅いドロップショットを出す余裕が垣間見え比較的楽にキープする。

 第7ゲーム、フォアショットをイージーにネットに掛けあるも、ワイドに変化のあるサーブでしのぎ切るかに見えたものの、チャンスショットをネットに掛けデュースに。ここから深いショットを連続してヤングを崩し、キープに成功。

 第9ゲーム、錦織が不利なカウントになるも、際どいライン際のショットをアウト判定されるもチャレンジ成功でポイントをイーブンにするとサービスエースや鋭いリターンでキープ。その際ヤングが右足を捻り倒れてしまうアクシデントが。

 第10ゲーム、ゲームカウント5-4でのヤングのサービス。ラリーからロブショットでヤングを崩すと、ヤングが更にアウトショットを放ち、錦織が2つのマッチポイントを迎える。ここからヤングはワイドサーブを意識してのセンターサーブなどで錦織を崩しデュースに。更にヤングに粘られチャンスを錦織が逃してしまうキープを果たす。

 第11ゲーム。取れるゲームを逃して心配される錦織のサービスゲーム。しかし、プレイにぶれる事なくキープを果たす。

 第12ゲーム。錦織は2ndサーブ時に前に出てプレッシャーをかけるとヤングがリターンをネットにかけ3度目のマッチポイントを握るも、ヤングが粘りると錦織がバックハンドをネットに掛けデュースに。更にはワイドとセンターのサーブを使い分け錦織にリターンを許さずタイブレークに突入する

 タイブレーク 左 錦織 右ヤング

 1-0 錦織s 1stポイントは錦織

 2-0 ヤングs ヤングのフォアがバックアウト

 3-0 ヤングs 錦織の強烈なバックハンドクロスが決まる

 3-1 錦織s 錦織のバックハンドショットがアウト

 4-1 錦織s ヤングのフォア逆クロスがアウト

 4-2 ヤングs 錦織も粘るもフォアのカーブショットがライン外に

 5-2 ヤングs ヤングのフォアショットをネットに掛ける

 5-3 錦織s 強いショットの応酬もヤングのリターンをロングと判断して見送ったがイン判定

 6-3 錦織s ヤングのリターンをしっかり返し切り3つのマッチポイント

 6-4 ヤングs サーブリターンを錦織がバックアウト

 6-5 ヤングs ヤングのセンターのサーブをネットに掛けてしまう

 7-5 錦織s 錦織のセンターへの強いサーブをヤングが返し切れず錦織がタイブレークを取る

 

2時間24分の死闘を制する

 試合の流れが両者に傾く白熱した試合となりました。試合としては面白かったと思います。

 プレイぶりに関して言及すると、錦織選手のフォアショットの精度がまだ定まっていない所に不安を感じさせます。しかしそれでも気持ちを切らす事なく、ネットに出る積極性を見せ、3セット目の中盤当りからは錦織選手がいつブレークを奪うかどうかという展開に持ち込めました。しかし、ヤングもブレークポイントを奪われる都度にワイドのサービス、後半はセンターへのサービスで錦織にリターンの的を絞らせず、8連続でブレークポイントを凌ぐなどの見せ場を作りました。

 タイブレークでは攻めに行ったショットがアウトになるなど、ある意味ヤングらしいプレイに助けられた格好となりましたが、タイブレークカウント5-2からの互いのセンター中心の強打は見ごたえがありました。

 試合終了後、錦織選手は汗だくで疲労もありすぐさまコートを後にしました。次戦に向けて体力回復に努めたい所です。

 

3回戦の相手は 天敵デルポトロ

 3回戦の相手は危なげなく勝利を収めたマルティン・デルポトロ選手に決まりました。錦織選手との相性は非常悪く苦戦を強いられる戦いとなるでしょう。

 

 

 

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