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錦織選手 右手首怪我でシンシナティーマスターズ欠場発表 全米オープンに不安

 8月14日の日本時間早朝。シンシナティーオープンを第5シードで出場予定だった錦織選手が、その当日の練習で右手首を負傷し、練習を切り上げたという情報がありましたが、そのまま大会の欠場を発表しました。

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全米オープンの活躍に大きな影

 この負傷はもちろん錦織選手にとっては大きな出来事でしょう。現在の錦織選手は試合に対する自信が揺らいでいる状況です。モンフィス戦の大逆転負けを早く払しょくしたという思いは強いでしょう。しかし、右手首の怪我により欠場となる事により、ぶっつけ本番で全米オープンに挑むことになります。むしろ、怪我の状態によっては全米出場も危ぶまれますが、去年のウインブルドンに見られるように、グランドスラムでは少々の怪我は無理して出るのが錦織選手です。

 現在の錦織選手の精神状態がどうなってるかは知る術もありませんが、これまで記述通り、有力選手を多く欠いている今回の全米は錦織選手にとっても最後といってもいいチャンスだったはずですが、錦織選手自身に色々な問題が降りかかっているという現状です。

 

諦めない気持ち

 モントリオールでのテニス。そして怪我。。こういう時は錦織自身だけでなく、回りのサポートは絶対的に不可欠です。錦織選手を批判するのではなく、逆に支えてあげるぐらいの気持ちで応援すべきではないかとは感じます。

 そして、やはり最後は自分自身が気持ちを盛り上げるしかないです。全米に出るのであれば1回戦がやはり大きなバロメーターとなるでしょう。まだ気が早いですが、その時のテニス内容によって今後の錦織選手のテニス選手としての位置づけが決定してしまう可能性はありそうです。

 

ATPファイナル最後のチャンス

 北米のマスターズ2連戦で錦織選手は10ポイントの獲得にとどまる事が確定しました。流石にここで稼げなかった事から全米での活躍がファイナル出場には絶対不可欠となってしまいました。

 幸い他のファイナルを争うライバルが総コケ(ベルディヒは怪我で回避)したため、まだ可能性は十分にあるポイントと言えますが、それは逆に言うならば大外から意外な選手に捲られる可能性も大きく残す事になります。

 現在上位にいる選手でワウリンカ、ジョコビッチが欠場を発表している事は10位までがファイナルに入るラインとなります。更にはマレー選手にも不安がある現状はかなりの選手にファイナルのチャンスがあります。

 確定及び当確といってもいい選手は、ナダル、フェデラー、ズべレフ、ティエム。この4人はほぼ確定と見てよいです。ティエムのみがハードコートでの対応が迫られますが、ズべレフはマスターズ連覇で既に争いから抜け出した位置にいます。

 その他の4人を考えた場合、マレーとチリッチが大会に出るフィジカルに回復した場合は有力となり、その他2枠は実力やハードコートの相性を考えると、ベルディヒ、クエリー、ツォンガ、ディミトロフ、錦織、ラオニッチと6人で争っている状況です。カレーノブスタやゴファンは怪我の回復が思わしくなく終盤までに万全に状態に戻るのは難しいと見ます

 

6人の調子は皆一様に不安定

 ベルディヒ 怪我の影響でモントリオールをスキップしたものの、ウインブルドンでは良いテニスでフェデラーにも対抗。シーズン序盤の不調を脱していれば大きくチャンス有。

 クエリー ここ最近は良いテニスを見せているものの、安定して良いテニスができるかに問題を抱える

 ツォンガ シーズン序盤に比べるとややフィジカルが不安定で調子不足感がある。他のライバルがパッとしない事によりまだレースに踏みとどまれている印象

 ディミトロフ ここぞでメンタルに不安があり。シーズン序盤の勢いを取り戻せるかが鍵

 ラオニッチ 慢性的な怪我に悩まされる。フィジカルの回復が絶対的に必要。

 錦織 ここにきて手首の怪我によりシンシナティーを欠場。フィジカル同様にメンタルにも大きな問題をかかえ、自信も失っている状況。

 

 このように誰をとっても勝ち上がれそうという選手がベルディヒぐらいで、そのベルディヒでさえ、彼自身のテニスというよりは、回りの競ってる選手が不調なだけという印象が強く決定打がありません。

 大外から捲る可能性としてはキリオス選手があげられます。モントリオールではズべレフに完敗しましたが試合自体は割と面白い試合となり、テニスをやる楽しみを少しずつ復活してきているという印象です。キリオスがその気になった時に再びズべレフとの対戦が楽しみとなるぐらいまで回復した場合は上記6人よりも可能性は高いと予想します。

 後はモントリオールで大活躍の18歳シャポバロフ選手が今後もパワフルな攻撃テニスができるかどうかも注目されます。今大会の躍進で一気に60位台までランキング上昇が確定しています。ファイナルには流石に届かないですが。

 

怪我や自信を全て払拭する錦織選手に期待

 他の選手のもたつきでまだまだATPファイナルのチャンスを残すというのは逆に錦織選手としては、モチベーションとして昇華しなければいけない部分でしょう。シンシナティーで他の選手がどのような活躍を見せるかは未知数ですが、対抗している5選手がSF以上の活躍を見せるという図はあまり想像できません。

 またSF進出してもポイントは360。全米でSF進出すれば720です。逆に言うならば錦織選手がファイナルに進むために必要な全米での成績はこのSF準決勝進出が一つの基準となるでしょう。

 とは言え、そういうポイント云々ではなく、錦織選手には怪我の回復及び自信の回復に努めて頑張っていただきたい所です。

 

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