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2017後半戦 錦織の今後の失効ポイント

 2017年シーズン思うような試合が出来ていない錦織選手。今後の失効ポイントに関して見ていきましょう。

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 8月3週  90 ATP1000シンシナティー 3回戦

 8月4週 720 ATP2000全米オープン SF準決勝

10月3週 300 ATP500バーゼル F決勝

10月4週  90 ATP1000パリ 3回戦

11月2週 200 ATPツアーファイナル ラウンド1勝

(10月1週の楽天オープンはアウトオブカウントです)

 

 錦織選手はツアーファイナルまでに上記のようにまだまだ多くの失効ポイントを残しています。計1400ポイントの失効は、マレー、ワウリンカ、チリッチに次いで多い失効ポイントです。

 

 春先の頃はまだ若手の活躍には時間がかかるというのが大方の見方であったにもかかわらず状況は大きく変化しました。ズべレフがマスターズを連勝し、春先には錦織選手と3000ポイント近く離されていたポイントを一気に抜き去って届かない位置まで到達してしまいました。

 

 また、その春先には4500ポイント程あった錦織選手のポイントは現在3280ポイントと大きく下落しており、その上で上記の失効ポイントがまだ残されています。非常に厳しいシーズンを象徴しています。

 

前半戦の振り返り

 前半戦開始の時点での錦織選手の失効は以下の通りでした。

 前半戦はマスターズで特に大きな失効ポイントがありましたが、それらの大会でSFまでの進出が1度も果たせず、結果大きくポイントを減らしました。

 前半戦は右手首の怪我に悩まされ、出場したかと思えば棄権や辞退を繰り返しました。

 

チャンコーチの神通力も限界か・・・

 

 ハードコートシーズンでこれからの巻き返しに期待した矢先、シティーオープンでは下位選手の奮闘に苦戦し、同格と思われていたアレクサンダー・ズべレフには完膚なきまでに叩かれてしまいました。

 また、モントリオールではモンフィスに何度も勝利寸前まで追い込みながらも捨て身の攻撃を受けてしまい大逆転負けを喫しています。

 その精神的なムシャクシャを払拭する意味でもある程度の戦いが望まれたシンシナティーマスターズでは、ディミトロフ選手との練習の際に右手首に激しい痛みを覚え、ボッティーニコーチとの話し合いの結果、シンシナティー欠場を発表しました。

 

 既に勝利をあげつつあったアレクサンダー・スべレフは、ウインブルドンの後、新コーチとしてフェレーロをコーチとして迎えてシティーオープンとモントリオールで連勝しました。彼は全てのツアーに帯同し、今後もズべレフの成長を助けるでしょう。

 これに対して錦織陣営は2013年から体制がかわっておりません。それが悪い事とは思わないですが、チャンコーチは限られた大会にのみ帯同で、マスターズ大会も半分は帯同しません。ボッティーニコーチが常時コーチとして帯同はしているものの、錦織選手に強く要求するようなコーチではなく、現状の錦織選手を常時コントロールできるコーチが今こそ不可欠ではないかとは感じてしまう所です。

 チャンコーチも錦織選手に強く言えるコーチなはずですが、最近は互いの方向性がズレてきているのか、前程鬼気迫るような表情を見せなくなったのは非常に気がかりです。

 今年に限って言えば今まで改善してきた部分にすら綻びが出ている事が言えます。モンフィス戦のように重要な局面で自信を無くしたような受けの姿勢は今後の錦織選手を考えると危険なサインなように思います。彼を力強くささえつつ、突き放したり、あるいはやる気にさせるような剛腕の力が今の錦織選手には必要になってきたと感じます。

 

 

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