2017年9月2週 男子テニスランキング ズべレフ4位、カレーノブスタトップ10入り
2017年グランドスラムが全て終了し、現時点での男子シングルスのランキングです。今回は上位勢が総崩れしたのもあって大きな変動がありました。
テニス男子プレイヤーランキング | ||||
2017/9/11 | ||||
RANK | NAME | ポイント | 変動 | |
アップ | ダウン | |||
1 | ナダル | 9465 | ||
2 | フェデラー | 7505 | 1 | |
3 | マレー | 6790 | 1 | |
4 | A・ズべレフ | 4470 | 2 | |
5 | チリッチ | 4155 | 2 | |
6 | ジョコビッチ | 4125 | 1 | |
7 | ティエム | 4030 | 1 | |
8 | ワウリンカ | 3690 | 4 | |
9 | ディミトロフ | 3575 | ||
10 | カレーノブスタ | 2855 | 9 | |
11 | ラオニッチ | 2825 | ||
12 | ゴファン | 2695 | 2 | |
13 | バウティスタ | 2525 | ||
14 | 錦織 圭 | 2475 | 4 | |
15 | アンダーソン | 2470 | 17 | |
16 | クエリー | 2445 | 5 | |
17 | イズナー | 2425 | 2 | |
18 | ツォンガ | 2375 | 6 | |
19 | ベルディヒ | 2355 | 1 | |
20 | キリオス | 2245 | 3 | |
21 | ソック | 2175 | 5 | |
22 | ブイユ | 2030 | 2 | |
23 | ミュラー | 1920 | ||
24 | デルポトロ | 1820 | 4 | |
25 | ラモスビノラス | 1815 | 1 | |
26 | フェレール | 1615 | 1 | |
27 | M・ズべレフ | 1594 | ||
28 | シュワルツマン | 1585 | 5 | |
29 | フォニーニ | 1545 | 3 | |
30 | ガスケ | 1390 | ||
31 | マナリノ | 1335 | 3 | |
32 | カチャノフ | 1330 | 3 | |
42 | 杉田 | 1082 | 2 |
ズべレフ4位躍進、チリッチ自己最高位の5位、カレーノブスタトップ10入り
上位8位までは獲得ポイントというよりは失効ポイントによる変動が大きい結果となりました。
QF進出にとどまったフェデラーはマレーが欠場による失効のため2位に返り咲きました。ナダル、フェデラーの1、2位という成績を2017年にお目に掛けると思った人はまずいなかった事でしょう。
またズべレフは全米で2回戦敗退にもかかわらず、ワウリンカ、ジョコビッチの不参加により自動的に自己最高の4位を更新しました。この更新の仕方に本人はさほどの喜びも感じていない様子です。
チリッチは怪我開けて苦しみましたがズべレフ同様、上位の失効によりこちらも自己最高を1ランク更新する5位となり、トップ5の仲間入りを果たしています。
欠場したジョコビッチは6位へ、優勝のディフェンドを失ったワウリンカは8位に後退しました。
そしてトップ10では何といっても、カレーノブスタの初トップ10入りでしょう。グラスシーズンを怪我の休養に当て、ハードコート開始数大会は体調も上がっていませんでしたが、全米オープンではドロー運と冷静な試合運びで初のSF進出し720ポイントを加点させて一気にトップ10に入りいました。ATPファイナルツアーも現実的に狙える位置まで持ってきています。
アンダーソンがトップ15に復活。デルポトロもシードの足掛かりを確保
トップ30を見ると、F進出のアンダーソンが1200ポイントを加えて錦織選手とわずか5ポイント差の15位まで浮上してきました。ハードコートシーズンは好調なだけに一気にファイナル進出も見えてきています。
その錦織選手はディフェンドポイント720が減算され、14位までランクを下げました。
グランドスラム2大会連続で好成績を収めたクエリー選手が自己最高を更新する16位となり、マスターズのシード権確保の位置まで上がってきました。アンダーソン選手同様ファイナルを争う選手となります。
SF進出のデルポトロ選手は昨年もQFまで進出しているため、4ランクアップに留まっています。
同じアルゼンチン出身選手のシュワルツマンは得意とは言えない全米ハードコートで結果を残し、初のトップ30入りの28位までランクを上昇させました。
また、日本人では杉田選手は全米2回戦進出のポイントにより自己最高を更新する42位までランクを上昇させました。後半に向けてチャレンジャーの失効をATPツアーでどのように挽回、及び上乗せができるか正念場となります。
トップ30圏外では、QFに進出したルブレフ選手が自己最高を更新する37位までランクアップし、予選から4回戦まで勝ち上がったカナダのシャポバロフ選手も51位までアップしました。1か月前までは200位近くの選手が大躍進しています。
ATPファイナルレースに異変
ATPファイナルレース | ||
RANK | NAME | 現在 |
5 | ディミトロフ | 3105 |
6 | チリッチ | 2995 |
7 | カレーノブスタ | 2595 |
8 | クエリー | 2435 |
9 | アンダーソン | 2335 |
10 | マレー | 2290 |
11 | ゴファン | 2080 |
12 | ベルディヒ | 2005 |
13 | バウティスタ | 1915 |
ハードコートシーズンも全米が終わり、残り大会はマスターズ2大会と残り数大会と大分絞られてきました。
全米オープンでもトップランク外からの優勝者が出ませんでしたので、今年のATPファイナルは純粋に上位8位までに出場権が与えられる事が決定しました。
カレーノブスタが一気にファイナル争いの渦中になだれ込み、大外からアンダーソンが一気にボーダー付近まで上がってきました。怪我明けのゴファンも4回戦進出の180ポイントを加えて争いに踏みとどまりました。
現在のボーダーラインの2435ポイントを考えると、3000ポイントあればファイナル進出の権利がありそうな様相です。
マスターズ2大会連続で結果を残せば今回のアンダーソン選手同様に大外からのまくりも十分考えられるボーダーラインとなりそうです。
今後も全く余談を許しませんが、大外からまくりそうな選手も見当たらないため、可能性があるのはバウティスタ選手までの選手となりそうです。
この中でカレーノブスタは本当に今後も成績を残せるかにまだ不安があり、クエリーやアンダーソンが争いの本命に躍り出た感があります。
現時点ではゴファン選手の調子が戻るには時間を要する気配を見せており、この中で一番低いポイントのバウティスタ選手もあるいはという所を見せます。