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2017 ATP500 楽天ジャパンオープン ドロー発表 試合結果 ゴファン選手昨年の雪辱を果たす

 9月30日、日本時間の夕刻に楽天japanオープンのドローが決定しました。

・ゴファン、マナリノ下し2週連続優勝!!

・杉田3回戦は因縁の相手マナリノに熱戦の末敗退

・ラオニッチ棄権で、杉田選手2回戦突破

・杉田選手1回戦突破、難敵ペールに勝利

・内山選手ATPツアー2勝目を飾る初戦突破でチリッチに挑戦!

 

 

 予定されていた選手のうち、本選エントリーしていたシャポバロフ選手はランキング都合上本選ストレートインにならず、予選WCとして出場予定でしたが、労働ビザ取得の関係で欠場となりました。ヨネックス繋がりがあるので来年以降の出場を期待したい所です。

 その他シード選手は、同時期に行われる中国オープンに比べても遜色ない顔ぶれになっています。賞金総額にかなりの開きがあり、かつマスターズ大会が行われる上海との時差(わずかですが)があるにもかかわらずです。

 

シード選手

 今大会はATP500の大会ながら32選手参加の大会となり、シード選手の1回戦免除はありません。

 シード1 マリン・チリッチ

 シード2 ドミニク・ティエム

 シード3 ミロシュ・ラオニッチ

 シード4 ダヴィド・ゴファン

 シード5 ケヴィン・アンダーソン

 シード6 サム・クエリー

 シード7 アルベルト・ラモス・ビノラス

 シード8 ディエゴ・シュワルツマン

 

注目選手

①マリン・チリッチ

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 決勝に進出したものの失意の準優勝に終わったウインブルドンからぶっつけ本番で挑んだ全米オープンでは3回戦シュワルツマン戦でアンフォーストエラー80を叩き自滅してしまったチリッチ。

 毎年参加し、本人も日本が気に入ってるとの事から今大会も落ち着いた雰囲気で復調を期して挑んでくるものと思われます。

 

②ドミニク・ティエム

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 パワフルなテニスが決まるかから回るかが読めないプレイヤー。ハードコートに入り好不調が入り乱れており、全大会の成都オープンでも良い所なく初戦敗退しております。日本ではどの顔を覗かせるでしょうか。

 

③ミロシュ・ラオニッチ

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 240キロ級の強烈な刃を諸刃の剣として持つガラスのエース。全米で欠場したトップ5選手のうち今シーズンの復活に掛ける唯一の選手です。調子が良ければキープの山を築くエースをどれだけ見せてくれるでしょうか。

 

④ケヴィン・アンダーソン

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 全米ではキャリア初のグランドスラム決勝進出で準優勝を飾り、一気にファイナルツアー進出圏内になだれ込んできたビックサーバー。メンタルの弱さを指摘されながらも1球毎に気迫を漲らせて今シーズンのハードではアレクサンダー・ズべレフと再三に渡り好勝負を演出し、実力は折り紙付きで実力通りのランキングに戻ってきた印象です。

 日本では更にポイントを重ねファイナルツアー進出の夢を実現させる足掛かりとしたい所でしょう。

 

⑤杉田 祐一

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 今シーズンは自信に裏付けた勝ち上がりで多くの自信を勝ち取った杉田選手。前大会の成都オープンではキャリア2度目のSF準決勝進出でイストミン選手にフルセットの末敗れたものの90ポイントを獲得し、キャリアハイ更新が確定しています。

 楽天では強豪揃いで勝ち抜けも厳しいですが、錦織選手がいない楽天オープンを盛り上げる存在になれるでしょうか。

 

 

 

ドロー表

 

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 SE:スペシャルイングザンプト

 トーナメントストレートインできない選手が前大会で好成績を残し予選に参加できない(出場が被る)場合に発生します。

 今回は深センオープンでドルゴポロフ選手が決勝進出(準決勝進出の時点でSE確定)しているために発生しました。

 

 予選では高橋選手がホッシュビル選手を下して本選出場が確定しました。

 

チリッチブロック

 予選出場者が多い中で、内山選手が2回戦でチリッチ選手へ挑戦できるかどうかに注目が集まります。

 その他、アンダーソン対シモン、ラオニッチ対トロイツキなどグランドスラムシードレベルの試合が1回戦から早くも見られます。

 杉田選手は初戦は錦織選手との因縁が多いブノワ・ペール選手との対戦です。全米で敗れたレオナルド・メイヤー選手の上位互換的な選手でかなりの苦戦が予想されますが、切り抜ける事はできるでしょうか。

 

ティエムブロック

 こちらのブロックも1回戦から熾烈です。シード選手はいずれもグランドスラムシード級選手との対戦です。

 この事から見てもシード外選手のうち30~50位の多くの選手が参加しており、シードがいつ落ちても不思議ではないレベルの高い試合が期待できるでしょう。

 名前の上ではやはり同時期に行われる中国オープンの方が豪華に見えますが、負けない試合展開を期待したい所です。

 

放送予定

WOWOW、WOWOWオンデマンド

 楽天オープンの試合はWOWOWが放映権を握っており、日本人選手を中心に注目試合を放送する予定です。

 また、パソコンやタブレットなどでの3チャンネルのオンデマンド放送にも対応しています。

 

民放放送

 テレビ東京 

 民放ではテレビ東京が準決勝と決勝を放送予定となっています。

 

試合開始時間

 国籍:日本

 開催都市:東京 江東区 有明の森テニスコート

 コート:ハードコート

 試合開始時間:12;00開始予定、日没サスペンデット無し

 

試合トピックス


1日目 1回戦

添田 対 マナリノ 12;00開始

 オープニングマッチは添田選手がマナリノ選手に挑戦します。杉田選手に縁があるマナリノですがハードコートシーズンは好調を維持しており、厳しい戦いとなるでしょう。

  1st 2nd 3rd result
添田 5 6(3)   0
マナリノ 7 7   2

 添田選手はいきなりブレークを許すものの即ブレークバックし抵抗を見せるもマナリノに粘られてミスを引き出されてのストレート負けとなりました。


高橋 対 ハリソン 16;00開始予定

 19歳の若手で予選を通過し、シーズンATPツアー本選出場を果たした高橋はアメリカのATPツアー常連選手のハリソン選手に挑戦します。

  1st 2nd 3rd result
高橋 4 6 4 1
ハリソン 6 4 6 2

 試合は高橋選手が恐れるもののない思い切りのよいプレイでブレークをするなど気迫を見せるもハリソンの落ち着いたプレイにミスを引き出されて1stセットを落とす。

 しかし、それでも攻め続ける高橋は果敢にスマッシュを見せるなどしセットオールとする。

 ファイナルセットも互いに譲らぬ攻防を見せる中、第10ゲーム高橋が度重なるチャンスボールをスマッシュミスを連発し、惜しくも初戦敗退となりました。

 負けはしたものの強気の攻めを見せ小柄ながらも善戦しました。モデルケースとなるシュワルツマンのような強靭な選手になる事を期待して見守りたい選手です。


                                        

内山 対 シュクゴール

 25歳の内山選手は今シーズンツアー1勝のシュクゴールとの対戦です。

  1st 2nd 3rd result
内山 6 3 6 2
シュクゴール 3 6 1 1

 いつ雨が降ってもおかしくない中試合が開始される。

 序盤から丁寧なテニスで相手のミスを誘い3-0とリードするも雨で40分程の中段となるも、集中力を切らさずに1stセットを取りきる。

 2ndセットは内山の攻めのミスが目立ちセットオールとされるも、ファイナルセットはコーナーの揺さぶりを使ったストロークでシュクゴールを動かしブレークを重ねてゲームカウント5-1とリードすると、マッチポイントから冷静に対応し、今シーズンツアー初勝利をあげました。

 

 2回戦ではランキング5位のチリッチに思い切り挑戦して欲しい所です。 


 


2日目 1回戦

                                      

ペール 対 杉田 16;00開始予定

 自己最高を更新し40位と波に乗る杉田選手は錦織選手と因縁深いペール選手とのツアー初対戦となります。

 バックハンドとパワーショットを持つペールに、「成都の高所からの移動でコンディションが整わない」と発言していた杉田選手を考えるとかなり厳しい試合になると予想されます。

  1st 2nd 3rd result
ペール 4     棄権
杉田 6     1

 15;30頃にスタートしたこの試合。立ち上がりからやや動きが重そうな杉田に対してペールもガスケ選手を観戦してた程のリラックスした表情は見られず得意のバックハンドも精度を欠くと、杉田が先行ブレークを握る。

 すると、ペール選手が腹部を抑えて悶えた格好でテクニカルタイムアウト。粉状の薬を飲んで試合を再開すると、ペールもやや動きを持ち直し、杉田のペースが上がらないのもあり、ブレークバックに成功する。

 しかし、杉田はややおちついた表情ながらも前に出る攻めも増やし始めるとペールが再び動きが鈍くなり、杉田が再度ブレークに成功すると、1stセットをゲームカウント6-4で取る。

 すると、ペールがそのまま主審に棄権を告げて、杉田選手が労せずして1回戦を突破しました。

 杉田選手も高所から低所に来てのコンディションがまだ整ってないのもあり恵みの1回戦突破となりました。

 2回戦は同世代選手のラオニッチに挑戦します。体調さえ整えれば勝負になると思いますが、どうなるでしょうか。 


 1回戦から第2シードのティエムや第6シードのクエリーが敗退し、早くも注目選手が絞られてきた感があります。

 更にティエムの試合では、チャレンジシステムがインのボールにOUT判定をするという前代未聞の珍事まで起きてしまいました。


3日目 1、2回戦

チリッチ 対 内山 16;00開始予定

  1st 2nd 3rd result
チリッチ 6 6   2
内山 3 4   0

 今シーズンATPツアー初勝利を飾った内山はトップシードのチリッチに挑戦します。チリッチも連続で日本ツアーに参加しており、マスターズに向けて調子を上げています。

 

 試合は序盤から内山がチリッチに負けずに強いストロークでキープ合戦になるも、1度のブレークチャンスを物にされ、チリッチがセットを先取する。トータルポイントが26対22と内山としては肉薄した展開。

 第2セットに入ると、内山は更に攻めるも、左右に鋭く振り前に出たリターンをチリッチに態勢を崩した強烈なクロスカウンターで抜かれてブレークポイントを握られるとそのままブレークされる。

 最後はサービスエースでマッチポイントを握られて、そのままチリッチがストレート勝利となりました。

 内山選手はかなりの実力差を見せつけられたとは言え、抵抗する構えも見せていました。悪い試合ではなかったでしょう。今後に期待です。

 


4日目 2回戦

ゴファン 対 エブデン 16;00開始予定

  1st 2nd 3rd result
ゴファン 2 7 7  2
エブデン 6 5 6(1)  1

 深センオープンで優勝し、昨年準優勝の楽天オープンでも好成績を望むゴファンが登場。

 しかし、1stセットはショット精度が悪くイージーなリターンもネットにかかるなどし、立て続けにブレークされ、1stセットを落とす。

 2ndセットもゴファンは左足を気にする仕草をみせ、このセットもブレークを奪い合う展開となるも、ゴファンが何とかセットオールに持ち込む。

 3rdセットはゴファンが左足を気にしながらも要所要所で力の入ったショットを決め2ブレークアップし、そのまま勝利するかと思われたものの、2度のサービンフォーザマッチをブレークされ、タイブレークとなる。

 しかし、このタイブレークで最後の力を振り絞ると、エブデンのショット精度が狂い、一気に決着を付けました。

 

 勝ちはしたものの全米オープン時からテーピングが施される左足の状態はあまり良いとは言えず次戦以降も不安材料ではあります。

 


                      

ラオニッチ 対 杉田 19;00開始予定

  1st 2nd 3rd result
ラオニッチ 0     棄権
杉田 1      

 復帰戦の1回戦をストレート勝ちし、しっかり調整してきてると思われたラオニッチに、杉田が挑戦する構図です。

 1stセット、ラオニッチのサーブ。1stサーブでは230キロ近くのパワーサーブを披露するもほとんどコートを捉えない。2ndサーブでもいつもなら200キロ近いサーブをするラオニッチは今日は160キロ程度とらしくない立ち上がり。

 杉田がラオニッチが前に出てきた所を体をくねらせながらの鋭いパッシングショットを決めて2つのブレークポイントを決めるも、ラオニッチにボレーなどでしのがれデュースに、そこからラオニッチのリターンがネットを超えず、杉田に3度目のブレークチャンスが来る。

 するとラオニッチは主審にタイムを要求し、テクニカルタイムアウトとなる。痛めた手首ではなく右足下部に炎症が出た模様か1stセットの第1ゲームのこの時点で既に額に大粒の汗が滴る。

 ゲームは再開されるも、ラオニッチの足首は踏ん張れず、杉田がブレークに成功する。すると、ラオニッチが自ら首を横に振って主審に詰め寄り棄権となり、杉田が2戦連続でウオークオーバーでの勝ち上がりとなりました。

 

 杉田選手のQFの対戦相手は今年重要な試合で何度も対戦したフランスのマナリノ選手となります。ATP500のSF進出という、今回もまた重要な局面での対戦となり、好勝負が期待できるでしょう。

 


 


5日目 3回戦

ゴファン 対 ガスケ 14;00開始予定 第2試合

 


                      

杉田 対 マナリノ 18;00開始予定 第4試合

 今シーズンこれが4度目の対戦となる両者。

 1度目はクレーシーズンのモントリオールで対戦し、その予選2回戦での対戦で、マナリノが勝利です。つまりこの頃はまだ互いに予選を戦うようなランキングにいました

 2度目は互いにATPツアー初優勝を掛けたアンタルヤオープンの決勝で対戦し、40度の炎天下の中、杉田選手が粘りのストレート勝ちで凱歌を上げる。

 しかし3戦目はわずか4日後にウインブルドン2回戦で対戦。フルセットまで持ち込まれた熱戦となり、最後は体力と経験に勝るマナリノに老獪に往なされて敗退しました。

 両者共にアンタルヤオープン後は好調を維持し、マナリノはマスターズQF進出やウインブルドンも4回戦進出、全米3回戦進出と大きな大会で活躍し一気に来年のコミットプレイヤー(30位以内プレイヤー)獲得に向けて邁進しています。

 しかし、杉田選手も同じく今後の大会で大きな成果を収めてコミットプレイヤー入りを目指せる位置にいます。

 コミットプレイヤーは指定された18大会に予選なしにストレートで参加できる権利であり、より上位に進出するためには予選突破の浪費を回避できるため重要になってくるでしょう。

 そのような事情の2人の対戦となり、熱戦となるでしょう。

 

1stセット

 開始から積極的に攻める杉田はあっさりとブレーク先行と絶好の立ち上がりを見せる。

 しかし、マナリノは杉田の攻めもうまく往なし、厳しいリターンもよく食らいつきすぎたの攻めを封じにかかると、バックハンドのスライスが絶妙に決まり連続でブレークを奪い、逆にマナリノがブレーク先行となる。

 その後はマナリノが杉田のショットをよく拾い、かつマナリノの機を見た攻めに翻弄されブレークを重ね、結局ゲームカウント2-6で杉田は1stセットを落としてしまう。

 

2ndセット

 杉田のサーブからスタートするもデュースに追いつかれ、激しいデュースの末ネットプレイの粘りで辛くもキープする。

 第3ゲームも杉田は苦しい。マナリノのベースラインからの安定したストロークに杉田の攻めがネットにかかるなどし、ブレークポイントを握られるとも、フォアの逆クロスが決まりこのゲームも辛くもキープする。

 第4ゲームは杉田がブレークポイントを逃げるも、マナリノはストロークで全く崩れず32本ラリーもマナリノが制するなどし、激しいデュース合戦となるも、杉田が5度のブレークポイントの末、杉田が先行ブレークを果たす。

 第5ゲーム、キープしたい杉田はしかし、またしてもデュースに。するとマナリノがラインギリギリのボールに連続で追いつき、杉田がそのリターンをネットにかけてしまい、ブレークバックを許す。

 すると、ここで杉田陣営がトレーナーを呼ぶ。

 第6ゲームをラブゲームキープされると、第7ゲーム、杉田は3つのブレークポイントを握られるも粘りデュースに。すると杉田がダブルフォルトでブレーク先行を許す展開に。

 第8ゲーム、苦しくなった杉田は、しかしマナリノのサイドライン際のリターンがアウトとなり3つのブレークポイントを握る大チャンス。すると、マナリノがこの試合初めてのダブルフォルトで杉田がブレークバックし、イーブンとなる。

 第9ゲーム、杉田のサービス。40-0と楽にキープが見えた矢先、マナリノのリターンエースを連続で決められてデュースに。長いラリーの末に杉田のドロップがわずかにアウトとなるなどし、3度のブレークポイントを握られると、杉田のライン際のリターンがアウトになり、マナリノが終盤での先行ブレークとなる。

 第10ゲーム、マナリノのサービンフォーザマッチ。杉田はあきらめずリターンエースでブレークポイントを握る。しかし、マナリノの粘りに凌がれると再三の激しいデュース合戦。杉田はリターンエースで何度もブレークポイントを握るもマナリノがサーブやドロップショットなででこれを凌ぐ。更には杉田の強打がアウトになり、マナリノにマッチポイントが来ると、マナリノの逆をついたクロスリターンに杉田のリターンがネットを超えず、熱戦をマナリノが制しました。

 

 ストレートでの勝負とは言えかなりの熱戦で見ごたえ十分な試合でした。

 敗れた杉田選手も持ち味は十分に発揮しており、今シーズン因縁深い相手ながら好勝負で後腐れのない素晴らしい試合だったかと思います。

 杉田選手はATP500でのベスト8であり、来週発表のランキングでも30位台進出が確定しており、今後の両者の活躍が期待されます。

 


6日目 SF準決勝

 土曜日に行われたセミファイナルの2戦は、雨天でインドアの中行われました。

 ゴファンがシュワルツマンに粘られながらもストレート勝利を収め、チリッチはマナリノにセット先行するも、マナリノのリターンエースを度々食らいセットオールとなると、ファイナルセットはチリッチのゲーム先行からまたもやマナリノのリターンエースで流れを引き戻されると最後はミスを連発し、しぶとくマナリノが決勝へ勝ち上がりました。

 厳しい強度の試合を勝ち上がって来たマナリノに、怪我明けから尻上がりに調子を整えてきたゴファンとの面白い決勝戦が期待できそうです。


    

7日目 F決勝

 

 日曜日、天候にも恵まれたこの試合。先駆けて行われたダブルの試合で内山&勉選手のダブルスがATP500シリーズ優勝の快挙を成し遂げたこともあり、多くの観客が見守る中行われる。

  1st 2nd 3rd result
ゴファン 6 7   2
マナリノ 3 5  

0

1stセット

 開始から互いに連戦を思わせぬ長いラリーの応酬となる。

 ゴファンは序盤戦で見せていた左の膝部分の痛みもなく左右へ揺さぶられても強烈なリターンで対応すると、ゴファンがブレークする。

 今日のゴファンはサーブにも強度があり、ラリーでも左右だけでなく、浅いボールの後に深いDTLを炸裂させるなどマナリノ相手に有利に試合を進め、そのまま1stセットを取る。

2ndセット

 2ndセットはマナリノも抵抗し、自分のサービスゲームを簡単にキープしていく。

 するとゴファンを左右に振るショットが決まりマナリノが先行ブレークを果たす。

 しかし、ゴファンはマナリノのサーブに強烈なリターンを炸裂させるなどし、即座にブレークバックする。

 迎えた第11ゲーム。ゴファンが素早い動きでマナリノに隙を与えずブレークポイントを握るとそのままブレークし、迎える第12ゲーム、ゴファンのサーびんふぉーざチャンピオンシップ。次々にショットを決め3つのチャンピオンシップポイントを握ると、そのままゴファンが物にし、昨年の悔しい準優勝から歓喜の優勝を果たしました。

 

 試合後も股関節を気にする仕草を見せ、体調は万全とは言えない部分がありながらも試合中はそれを感じさせないプレイを見せました。ATP500の決勝であり、それだけ強度を高めて試合をしていたという事でしょう。

 2週連続優勝となり750ポイントを計上したゴファン選手は一気にツアーファイナル候補に躍り出ました。今後もマスターズ2大会でどのような成果を収めるのかが楽しみな所です。

 


 

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