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2017 11月1週 男子テニスランキング ファイナル出場者決定

 通常のATPツアーはパリマスターズで終了し、後は上位8人によるファイナルだけを残すのみとなりました。

 

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 パリマスターズとファイナルの失効でかなりの順位変動がありました。

 

アレクサンダー・ズべレフ トップ3に

 アレクサンダー・ズべレフがついにランキング3位に上りました。まだ20歳6か月という若さを考えると、今後どのように成長していくのが恐ろしい・・・と、いいたい所ですが、全米以降はあまり良い内容のテニスができておらず下降線をたどっているにもかかわらず上位勢がポイントを伸ばせずの共倒れの末での3位に繰り上がったという印象しか持たれない状況です。

 ファイナルに向けて集中するため、NEXTGEN大会も辞退しているものの、果たして力を発揮できるのかはかなりの未知数です。来年は上位も復活してくるはずですので、その上でトップ10維持できれば実力がついてきたと証明する事ができるでしょう。

 

ティエムが トップ4に

 ティエムも自己最高を2つ更新するトップ4入りを果たしました。

 しかし、ズべレフと同じく周りがポイントを伸ばせなかった事による棚ぼた感が満載です。かつズべレフと違いティエムは全米ハードコートシーズンに入り全くいい所がありません。クレイコートのポイントからの上乗せがごくわずかにとどまっており、来年の課題と言えそうです。

 ファイナルは去年の経験があるだけに、初出場の多い今大会では精神的には楽かもしれません。

 

ディミトロフ 自己新を更新する6位に

 ディミトロフが自己最高の8位を2ランク更新する6位にランクアップしました。上記2名に比べれば、ハードシーズンはマスターズも優勝し、その他の大会もそれなりの成績を残しております。それでもジョコビッチ、マレーが健在であればここまで早くトップ6に入る事もなかったでしょう。真価を発揮するのは来年以降となります。

 

ゴファン 自己新更新の8位に

 ゴファンも自己新を更新し、ついに1桁の8位にランク上昇しました。

 アジアシーズンで好成績を収めてパリでは疲労から力を発揮できませんでしたが、ローランギャロスでの大怪我を考えればよく復活してファイナルに残ったと言えるでしょう。

 

ジャック・ソックが世紀の大逆転で一気に9位へ

 ソックがパリマスターズの優勝により多くの物を手にしました。

 自己新を大幅に更新する1桁の9位へのランクアップ、マスターズの優勝の栄冠、そしてファイナル出場の切符です。パリ開幕時には予想に名前が入るのも難しかったソックがまさかの大外捲りにより本人も棒立ちして唖然とする驚きを提供しています。

 パリ決勝のファイナルセットはスーパーパスショットを連発したように、勢いのままにファイナルでも旋風を巻き起こす事を期待したいです。

 

デルポトロ、トップ10返り咲きに後1歩

 パリではかなりファイナル進出に近づいたにもかかわらず後1歩届きませんでした。

 また、ランキングもトップ10にあと1つ届かずの11位ですが、それでも来年以降のトップ10返り咲きは目前です。

 テニスの内容はどんどんよくなり、全米や他の大会でも発揮されてるようにトップ選手と対等に渡り合える数少ない選手です。そのフォアをもって来年は今年以上の好成績を期待したい所です。

 

マレー 大失効でトップ10圏外に

 先週まで3位だったマレーがマスターズ優勝、ファイナル完全優勝の2500ポイントを失い、一気に13ランクダウンの16位に降格しました。来年以降の復活はあるのでしょうか・・。

 

錦織 22位にランクダウン

 怪我で離脱している錦織は22位にランクダウンです。現状で激しいトレーニングを出来る状態にはなっておらず、来シーズンも序盤は怪我の様子を見ながらの始動となりそうです。

 3月のアメリカシーズンまでに万全になっていれば御の字かもしれませんが、どうなるでしょうか。

 

クライノビッチ 超飛び級で一気に33位へ

 今シーズンATPツアーでわずか2戦しかしていなかったクライノビッチはパリマスターズの決勝進出で600ポイントを獲得し、77位から一気に44位ランクアップの33位まで上り詰めました。自身記録も更新し、来年ATPツアーでどの大会でもストレートイン可能な位置まで上がりました。本人にとっても来年が勝負となるでしょう。

 

杉田 40位でシーズン終了

 杉田選手はパリで旋風を巻き起こしたクライノビッチに初戦で完敗し、40位でシーズンを終了しました。

 後半の勢いを考えればもっと上に行く可能性もありましたが、やや落ち着いたという印象でしょうか。

 それでもシーズン開始時を考えればATPツアー常連プレイヤーとしての地位を確立し、日本人初のグラスコート優勝も果たしました。

 本人はまだまだ課題があると前を向いており、まだ上昇する気配はあります。

 来年は今年あげたポイントのディフェンドがかなり大変になりますが、40位台を常にキープできるかどうかにかかってくるでしょう。

 全豪シードはブリスベン当りで好成績が必要で難しいですが、全仏のシードを取れるかの挑戦になるでしょう。

 

 今年はトップ不動と言われた選手が相次いで怪我で長期離脱をし、ファイナルツアーの面子もそれがゆえに様変わりしました。

 来年はそれらの上位のうち何人が復活するか?あるいはズべレフが更に強さを盤石にするか、シャポバロフらの台頭が見られるかが注目されるシーズンとなるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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