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2018 錦織選手 復帰戦は初戦敗退 今後の復活にかかる期間

 錦織選手が昨年のロジャースカップのモンフィス戦以来、実に5か月ぶりに実戦復帰しました。

 全豪での復帰を避け、ニュービーチでのチャレンジャーカップに出場した錦織選手は、初戦238位のノビコフと対戦し、フルセットの末、3-6,6-3,4-6のスコアで初戦敗退しました。

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錦織選手の試合後のコメント

 復帰1試合目なので想像はしていたものの難しい感じだった。ラリーを続ける事も強度が要ると感じた。

 ただ試合が進むにつれて少しずつ自信がついていって打てるようになっていったと思う。とはいえまだちょっと時間はかかると見ている。

 手首の痛みはないがまだ恐怖心はある。ただこれは練習と実戦によって時間をかけて克服していくしかない。

 この試合ではいい面もあったが、悪い面も沢山あったので、、時間をかけて練習しないと。出来は30点ぐらい。気持ちはもっとできると思っても体がまだ動かない部分が多いです。

 

錦織選手の状態

サーブの質

 サーブに関しては速度は1st170キロ前後が最速で150キロ台のサーブとなるなど、まだ思い切り振れる様子ではない事がわかりました。

 スピード以上にスピンをかけれずフラットなサービスを打つ感じでした。スピードが並以下の錦織にとってはスピンサーブをある程度打てるようになるのが復活のバロメーターになると感じました。

 

ストローク

 ストロークではまだまだ運動量やリターンの位置、踏ん張りなどは調整段階という印象でした。リターンは浅めでとにかく相手コートに返すという段階に見えました。

 リターン位置は深めで、チャンスボールと見ても前に出てのプレイはほとんど見られませんでした。

 また、スマッシュミスを何度かしているのを見てもまだ自分の思うタイミングでラケットにボールを捉えられていないと感じます。

 

試合勘

 上記スマッシュミスも含めて、ボールを捉える感覚であったり、相手のリターンに対する対応のミスの多さも含めて実戦を多く積むことが必要という事は本人もいっている通りです。来週もチャレンジャー大会に登録していますが、ATPツアー復帰は少なくても3月まではないでしょう。

 

コーチングスタッフ

 本来であれば大きな大会しか帯同しないマイケル・チャンもこの大会に足を運びましたが、いつもと同じように終始厳しい表情が抜かれていました。

 

本格復帰時期とその時のランキング

 現状を勘案しますと、ATPツアー復帰は早くても3月。メキシコオープンは難しく、インディアンウエールズマスターズが本人が望む復帰位置という事でした。

 

インディアンウエールズマスターズ 錦織ランキング

 年初にあった1885ポイントから、既にブリスベン150ポイント、全豪の180ポイントが減算されています。

 現在 1555ポイント 現在28位相当

 ここにアルゼンチンオープンでの決勝進出の150ポイント、インディアンウエールズの180ポイントが減算されます

 3月復帰 1225ポイント 現在40位相当

 ほぼ杉田選手と同じ位置までランキングを落とす事になります。

 復帰が予想より遅れ、クレイシーズンにずれ込んだ場合、、、

 4月復帰 1045ポイント 現在46位相当

 となります。3月復帰も4月復帰も位置的にはさほどかわりません。また、復帰がマスターズの場合、相手はいきなりシード選手の可能性も高く強度の高い試合がいきなり要求されるのを考えると、、、4月まで復帰を焦る必要はないとも感じます。

 この部分に関しては錦織陣営と本人がどうすり合わせするか、本人の調子がどこまで戻ってくるかにかかるでしょう。

 現状では3月復帰は目標にしても、そこを絶対とすべきではないでしょう。つまりは時間はまだかかると見ています。

 

 いずれにしても復帰戦が初戦敗退になった事により、錦織選手の周りの喧騒が小さくなることはないでしょう。

 あまり情報に振り回されても錦織選手の体は本人にしか制御できないため、ファンにとっては静かに見守る事が必要とされるでしょう。

 

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