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2018 ATP1000 2回戦 錦織対メドベデフ モンテカルロマスターズ

 4月のクレーコートシーズンに入り、怪我から復帰したナダルがデビスカップで、ズべレフ相手に圧巻のストレート勝利を収めるなど、今年も怪我無ければナダルの牙城は崩しがたいと思わせるできを見せています。

 そんな中始まったモンテカルロマスターズ。

 日本人では錦織選手と杉田選手が参加しておりますが、杉田選手は1回戦でドイツのストルフに良い所がなくストレート負けとなってしまいました。

 錦織選手の1回戦は上位常連のベルディヒと強敵で、1stセットはフォアショットが悉くコントロールできずにあっさりとセットを落としますが、ベルディヒが調子が上がらない事と、錦織がバックハンドの攻めに活路を見出しての逆転勝利となりました。

 

 2回戦の相手は、ロシアのメドベデフです。今シーズン初タイトルを獲得した若手選手で初対戦となります。サーブ、ストローク共に良いものを持っており、高い打点から叩きつけるリターンには威力があります。また運動量も豊富でかなりの苦戦を強いられるのではないでしょうか。

 

1stセット

 錦織選手はこの日も立ち上がりからフォアショットが安定せず、第2ゲーム目に2つのブレークポイントを握られるものの、自らの良いショットでこれを切り抜けます。

 所が第4ゲーム、サーブが全く入らずダブルフォルトを喫するなどしてブレークを許す展開となります。

 しかし、体も動けている錦織はストロークで一歩も引かず、フォアショットも逆クロスのショットが良く決まり、すぐさまブレークを返します。

 第6ゲーム、メドベデフが強いリターンで錦織がブレークポイントを握られる展開も、錦織が左右に展開しこれを凌ぎます。

 序盤は錦織が自身のサービスゲームでブレークポイントを握られる展開が続いていたが、第7ゲーム当りから錦織の粘りに徐々にメドベデフのミスも増えていく。

 第11ゲーム、錦織が深いクロスショットでブレークポイントを握ると、2ndサーブを深いリターンで返し、メドベデフがこれを返しきれずに錦織が終盤でのブレーク先行となる。

 第12ゲーム、錦織のサービンフォーザセット。錦織のドロップショットにメドベデフが余裕を持って反応したにもかかわらずネットを超えず、錦織がゲームカウント7-5で先制します。

 ゲームが深まるにつれ粘りも出て良いフォアショットも出てきました。このままストレートで勝てそうな勢いではあります。

 

2ndセット

 第1ゲーム、メドベデフのサービス。錦織が前に出てプレッシャーをかけるなどすると、2度のダブルフォルトで2つのブレークポイントを掴む。更には互いのネット際の攻防で深く落とされたボールに錦織がしっかり反応し、幸先よいブレークを奪う。錦織は渾身のガッツポーズを作る。

 第2ゲーム、メドベデフの連続スマッシュに錦織は全て反応すると、メドベデフがリターンをネットにかけ、試合の流れは完全に錦織に傾く。

 第3ゲーム、メドベデフが決めにいったリターンを錦織はそれ以上にリターンで返すなど、メドベデフが参ったという顔をする場面も。このゲームは鋭いリターンを披露する錦織が4度のブレークポイントを掴むも、メドベデフもしつこく食らいつき必死のキープを見せる。

 第5ゲーム、このゲームも錦織がブレークポイントを掴むも、やや打ち気に急いだショットでチャンスを逃す。

 第7ゲーム、メドベデフのサービスゲームでは錦織は攻めを多彩化させる。ドロップショットを決め2つのブレークポイントを握ると、メドベデフがダブルフォルトを喫し、ゲームカウント錦織の5-2となる。

 第8ゲーム、錦織のサービンフォーザマッチ。危なげなく2つのマッチポイントを握る。メドベデフもドロップショットなどで最後の抵抗を見せるも、最後はフォアショットをサイドラインギリギリに決め、錦織が7-5,6-2のストレート勝利を収めます。

 

今後に期待できる出来

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 終わってみれば錦織の完勝でしたが、1stセットだけに限ればメドベデフが5度のブレークポイントを握ったのに対して錦織は2回でした。序盤はフォアの調子が悪く、ミスの少ないメドベデフ相手には苦しいと思わせましたが、自らの強気なショットで流れを引き寄せると、メドベデフが難しいショットを選択するようになりミスが増えました。スタッツ程メドベデフがミスをしたという印象はありません。

 このように相手にプレッシャーを掛けるプレイが出来つつある錦織、更には左右に振られても強いリターンを何度も返せたり、スマッシュに鋭い反応を見せたりと、良い時の片鱗を見せつつあり、視界は良好に見えます。

 また、今日のメドベデフがショートポイントではなく、しっかりリターンする選手という事もあり、それも相まって急速に試合勘が戻ってきたという印象を受けました。

 

 3回戦の相手はイタリアのセッピとなりました。モンテカルロは8日間の日程で行われるため、日本時間で20日0時スタート予定となっており、連戦となります。

 今日のような動きを見せれば間違いなくもっと上に進めるはずです。

 

シード勢が順当な勝ち上がり

 その他の試合では、ナダルが万全の勝利を収め、ジョコビッチも粘るチョリッチを振り切るなど順当な勝ち上がりを見せています。

 

 

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