週末はスポーツ観戦

テニス中心に、サッカー、野球などの観戦記や思った事を徒然に赴くままに

錦織選手の今後の失効ポイント 2018 クレーシーズン

 モンテカルロマスターズはナダルの圧倒的強さと錦織選手の復活を力強く印象付けて幕を閉じました。

f:id:chiyasyas:20180423152306j:plain

錦織選手試合後

 

 錦織選手は「ナダルのプレイぶりを実感し、非常にタフだというのはわかっていたが、決勝ともなるとどんなボールでも追いついてくるので脅威を感じていた。ブレークを奪ったものののナダルの攻めを感じるとこのままではダメだと思っていた。そんな中で自分のプレイレベルを維持するのはとても苦労し、第2セットでは息切れしてしまった。」

 と、試合後述べていますが、試合を見ていて確かに第2セット立て続けに4ゲーム取られた当りはナダルの攻めをまともに受けて錦織のメンタルも落ち込んでいた帰来はありますが、終盤はむしろ盛り返し良い攻めを見せて締めくくれています。昨年のウインブルドンのバウティスタアグート戦やカナダオープンで見せたモンフィス戦でのメンタルの明らかな落ちからの負けというわけではありません。

今後は安定してベスト8進出が鍵

 とは言え、錦織選手の本当の問題はトップ選手との対戦よりも、むしろ中下位の選手との対戦の時のメンタルにあるとも言えます。錦織選手が早くトップ10に戻りたいという言葉から見て取れるように本来はこの位置にいる選手でないと自分自身思ってますし、実際それだけの格の選手ではあります。それだけに、テニスの質では押しているのに捨て身の攻めに若干の弱さをまだ垣間見せています。

 3回戦のセッピ戦は1stセットをベーグルで取ったにもかかわらず、2nd以降開き直ったセッピの強打に苦戦しました。一度攻撃を受け、そのまま何度か相手の捨て身の攻撃が決まり続けると心のどこかでナニクソと思う精神で攻めてしまうのかミスを連発し悪循環となってメンタルが徐々に落ちていきます。セッピ戦ではそのような部分があっただけに、今後はその部分の「試合勘」を慣らす事にも注力すべきでしょう。安定してどの大会でもベスト8当りまで残るようなれればこの部分の問題は自然と克服していけるはずです。

 

錦織選手の失効ポイントクレーシーズン

ATP1000 マドリードマスターズ QF  180

ATP1000 イタリア国際     R16  90

ATP250  ジュネーブ      SF   90

グランドスラム 全仏         QF  360

 昨年は手首の問題でバルセロナを欠場してるとは言え、中々の失効ポイントを控えています。急遽参加したジュネーブオープンを含めて720ポイントもの失効ポイントがあります。

 こう見ますと昨シーズン不調不調と言われながらもクレーシーズンはそれなりの実績を残している事がわかります。怪我明けでコンディションが心配された今年はそういう意味でもモンテカルロで1週間テニスをできたのは大きいはずです。

 錦織選手が言うように疲労が濃く残るのであれば、ナダルとの早期対戦となるトーナメントのドローも考えるとコントロールの必要があるかもしれません。クレーコートはそれ程に「ナダルと当たるドロー」に全てが引っ張られると言っても過言ではありません。

 

錦織と杉田の対戦の実現性

 

 錦織選手は現在はバルセロナを棄権を発表しておらず、かつシード16まで1回戦が免除であり、錦織選手はその恩恵もあり2回戦からの登場となる事から2日間は十分な休養が取れます。

 3回戦でナダルが来るドローではありますが、その前の2回戦の対戦相手が、杉田選手対ガルシアロペスとの勝者となります。杉田が勝てばATPのメジャーツアーでは待望の日本人選手対決の実現です。

 今シーズンはシーズンを通してメジャーツアーに参加するランキングにいる杉田はその洗礼を浴び中々白星がついていませんが、ストロークやメンタルが落ちているわけでなく、研究される立場になり苦戦しているという印象です。このドローは杉田選手のモチベーションを上げているとは思われます。とは言えロペス選手も地元大会であり簡単な相手ではありません。

 もしこの対戦が実現した場合は互いにどのようなテニススタイル、メンタル、表情で挑むのかが非常に注目されます。まずは杉田選手の1回戦のパフォーマンスを見たい所でしょう。

 

 

スポンサーリンク