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2018 ATP1000 3回戦 錦織 対 コールシュライバー イタリア国際

 5月18(金)、イタリア国際マスターズ、3回戦、錦織選手はドイツのベテランでクレイコーターのコールシュライバーと対戦しています。

 試合時間は当初の深夜2時予定を遅れて2時55分頃に開始されました。

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1stセット

 第1ゲーム、錦織のサービス。コールシュライバーのリターンが良くデュースに。ここからデュースが長く続いたものの、錦織が粘りのリターンで何とかキープに成功する。

 第2ゲーム、コールシュライバーのサービス、錦織は2ndサーブになるとベースラインよりも内側に構えて早期ポイントを狙い30-30に、更に互いの深いラリーでコーリー(コールシュライバーの愛称)がリターンをバックアウトに、錦織にブレークポイントが来る。しかし、リターンを打ち上げデュースに。こちらもややデュースがもつれたもののクロスのリターンを錦織がサイドアウトし、コールシュライバーがキープする。

 第3ゲーム、錦織はダブルフォルトがあったものの、危なげなくキープする。

 第4ゲーム、錦織は回り込んでのショットをクロスで捉え、更にオープンコートを作りフォアで決める。更には2ndサーブを叩き、リターンをスライスで返すなどし、錦織に3つのブレークポイントが来る。ここでコールシュライバーのスライスリターンが大きくアウトし、錦織がラブゲームブレークを果たす

 第5ゲーム、コールシュライバーの雑なリターンが連続し、錦織が楽にキープする。

 第6ゲーム、コールシュライバーの早い攻めにも対応する錦織がポイントを先行する。更にはダブルフォルトで錦織に2つのブレークポイントが来る。更にはバックハンドリターンがコーナーに決まりコールシュライバーは見送るしかなく、錦織が4ゲーム連取の2ブレークとリードを広げる

 第7ゲーム、錦織のサービンフォーザセット。錦織が引き付けてからのネット際のアングルショットでコールシュライバーを崩す。更にはフォア側に振り回す。更には逆コースにリターンすると同時にネットに出てプレッシャーを掛け、最後はサーブでポイントを奪取。このセットは錦織がゲームカウント6-1でわずか27分でセットを取る。

 

 この時点で錦織はバスルームブレークを取る。

 コールシュライバーは序盤早い攻めで試合を支配しようとするも、錦織が全くひるまず対応し、更にはラリーでも主導権を常に握った完璧な内容を見せる錦織は再び気を引き締めていきたい所です。

 今日は課題の1stサーブの入りも70%を超え、2ndでも78%のポイント率と高く充実が伺えます。

 

2ndセット

  第1ゲーム、コールシュライバーのサービス。通算8ゲーム目でニューボールなる所を主審が忘れて取り換えるというハプニングがある。コールシュライバーは気分を切り替え、錦織の逆を突くフォアショットを決めコールシュライバーがキープする。

 第2ゲーム、コールシュライバーのクロス攻めに劣勢を強いられる。深いショットやダウンザラインショットを決められ、コールシュライバーに2つのブレークポイントが来る。ここでサーブのリターンを2本ミスしデュースに。更にはその後2本もサーブのリターンが返らず、錦織がキープする。錦織は1stサーブのイン率の良さに助けられる。

 第3ゲーム、ブレークを逃したコールシュライバーはしかしプレイレベルが落ちず、ネットに出てのボレーや深いショットなどで錦織を翻弄し、ラブゲームキープする。

 第4ゲーム、錦織は横の動きや逆を付くショットで対応。最後はコールシュライバーのライジングのリターンがわずかにアウトになり錦織がキープする。

 第5ゲーム、錦織が0-30とリードする。更に、コールシュライバーが攻め、錦織が耐えるラリーに見の中、コールシュライバーがチャンスボールをネットに掛け錦織に3つのブレークポイントが来る。その後激しい打ち合いで2本返されるも、2ndサーブを鋭くクロスで返し、さらにそのリターンをバックハンドストレートで力強く打ち抜き、このセットも錦織が先行ブレークを取る

 第6ゲーム、錦織は勢い付き、バックハンドのリターンがネットスレスレに絶妙に繰り出され、かつバックハンド、フォア両方に強いショットを連発し、最後はバックハンドクロスのアングルショットが決まり、万全のラブゲームキープを果たす。

 第7ゲーム、錦織の攻めは更に強まる。苦しい態勢から強いリターンがクロスに決まるなどコールシュライバーを追い込みブレークポイントを握ると、プレッシャーに推されたコールシュライバーのリターンがネットにかかり、錦織が2ブレークアップと勝利に近づく

 第8ゲーム、錦織のサービンフォーザマッチ。コールシュライバーも良いプレイを見せ互いに早い攻めでウイナー級のボールを拾いまくり30-30に。更には2ndのワイドサーブを決め、錦織にマッチポイントが来る。更にはワイドサーブでオープンコートを作り、最後はストレートリターンで沈め、錦織が万全のストレート勝利を収めました

 

スタッツ

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 試合時間も1時間3分と短くまとめた錦織。コールシュライバーは序盤からライジングで攻め立てるものの、錦織がそれ以上のリターンで返すと徐々にコールシュライバーはミスを増やしました。

 2ndセットもほぼ同じような流れで、左右に振っても錦織は強いショットで最後はややコールシュライバーの心を折るような完璧な出来でした。試合が終わった後もコールシュライバーは納得したような笑顔の表情で錦織と握手していたのを見ても、いかに錦織が良いプレイをしたのかがわかります。

 また課題の1stサーブの入りも最終的には60%に落ち着いたものの、要所ではほぼ決まっており改善が見られました。平均1stサーブも183キロと近年の錦織のサーブの中でも最高級の威力を見せました。

 

錦織コメント

 錦織「今日は終始よかったです。最後まで自分のやりたい事ができた印象です。コールシュライバーはタイプ的にディミトロフに似ているので早い攻め、特にバックハンドショットの威力を強くして挑んだのがよかったです。明日も今日のように1stサーブを入れて有利な展開にしたいです。」

 

QF準々決勝の相手はまたも・・・

 QFの対戦相手はマドリードで対戦して初戦敗退に追い込まれたジョコビッチがまたも立ちはだかる事となりました。ジョコビッチは得意としているラモスビノラス選手に2ndセットサービンフォーザマッチを落とすなどしたものの、ストレート勝利を収めましたが、フィジカルやテニスの質が劇的に改善している感じではありませんでした。

 3回戦で見せたパフォーマンスを継続できれば間違いなく勝利に近づけるはずですが、相性もあり、非常に注目される試合となるでしょう。

 

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