2018 全仏 3回戦 錦織 対 シモン 錦織が完勝でティエム戦へ
6月1日(金)、錦織選手の全仏3回戦が行われます。
対戦相手は三度地元選手のシモンとなります。かなりのベテランです。
意外なる初対戦
錦織選手が2007年デビューでプロ12年目に対してシモン選手は2002年がデビューという事でプロ17年の大ベテランの領域の選手で、ランキングも一時期6位まで上がって来た選手です。にもかかわらず、意外や意外の初対戦となります。共に上位でしのぎを削る選手としてこれ程対戦がないのは非常に珍しいと言えるでしょう。
シモン選手の持ち味
シモン選手はボールにしつこく食らいつく事で有名です。無理目なショットでも追いついていく渋とさがあります。
これはショットに対する読みが鋭いのにプラスして、諦めない精神力の強さを持っているとも言えます。
とは言え、近年はその粘りも徐々に失われつつある現状で、ランキングもじわじわと60位台まで下がってきています。
しかしながら地元全仏での3回戦となれば気力は十分という所でしょう。
試合開始予定 コート18 第2試合 推定20:00開始予定
試合時間は、コート18の第2試合となります。第1試合は女子シングルスのカサキナ対サッカリン。この試合が日本時間18時開始予定なため、錦織選手の試合は20;00頃開始予定となるでしょう。
1stセット
第1ゲームは錦織のサービス、1stポイントから8本のラリーとなる。その後は主導権を握り楽にキープする。
第2ゲーム、シモンのサービス、錦織が左右にライジングで振るもシモンもことごとくついていき20本を超えるラリーとなるも錦織が制する。更には逆を付くフォア逆クロスで錦織がブレークポイントを握る、ここは凌がれるも、鋭いクロスで計4度のブレークポイントを掴むと、バックハンドのダウンザラインショットを決め錦織が先行ブレークを掴む。
第3ゲーム、シモンを崩すショットで錦織が楽にキープする。
第4ゲーム、錦織は果敢に攻め鋭いバックハンドショットでシモンのアウトを誘い3つのブレークポイントを掴む。ここはシモンの粘りのリターンで凌がれキープされる。
第5ゲーム、シモンの鋭いサーブリターンで崩されデュースとなる。更には深いショットの応酬で錦織がネットにかけブレークポイントを握られる。ここは凌ぐもシモンのリターンに押され3回のブレークポイントを掴まれるもこれも凌ぎ切りキープする。
第6ゲーム、互いにラリーでもつまらないミスは無く、かなり引き締まった試合となっている。このゲームはシモンのサーブのリターンを錦織がネットにかけシモンがキープする。
第7ゲーム、シモンの粘りのラリーにその30本目を錦織がリターンをネットにかけ、シモンにブレークポイントが来る。しかし2ndサーブをシモンが回り込んでのフォア強打で狙うもネットに掛けてしまう。ここで長いラリーの末シモンがフォアをストレートに決め2度目のブレークポイント。しかしサーブでこれを凌ぐ錦織。更にはセンターへの抜いたサーブでシモンを崩し錦織がキープする。
第8ゲーム、シモンが楽にキープする。
第9ゲーム、錦織のサービンフォーザセット。サーブが好調な錦織はエースで取ると、コードボールにも反応しポイントを取り3つのセットポイントを握る。そして、シモンのフォアストレートがアウトになり、錦織がラブゲームでキープ。ゲームカウント6-3で錦織が取ります。
早く長いラリーが続くも、途中からは今日好調なサーブでショートポイントを重ねて錦織が取り切りました。サーブがこのまま好調であれば一気にいけそうな雰囲気です。
2ndセット
第1ゲーム、シモンのサービス、シモンがリターンをあっさりアウトにし、錦織に2つのブレークポイントが来る。ここで錦織はシモンの1stサーブからラインより前に出てのリターンでシモンを崩し、錦織が先行ブレークを取る。
第2ゲーム、錦織のサービス、錦織がネット際の攻防に勝ち楽にキープする。
第3ゲーム、シモンのリターンがサイドを割り錦織にブレークポイントが来る。更にはネットに出て強打を放ち錦織が2ブレークアップとなる。
第4ゲーム、いきなりのダブルフォルトを喫するも、その後もシモンが前に出てきても冷静に上を抜くショットでキープする。
第5ゲーム、錦織がリターンエースも狙うもネットにかけ、シモンがキープする。
第6ゲーム、錦織がポイントを重ね、最後はシモンのリターンが簡単にラインを割り、ラブゲームキープする。
第7ゲーム、錦織がシモンの角度のあるクロスにストレートでライン際に帰すショットなどで3つのセットポイント来る。するとラリーで前に出る錦織のプレッシャーにシモンがリターンをネットに掛け、錦織がこのセット6-1で取り、2セットアップとなる。
3rdセット
第1ゲーム、錦織のサービス、サーブが引き続き好調な錦織が楽にキープする。
第2ゲーム、シモンのサービス、シモンが前に出てくる錦織の横を態勢を崩しながら抜きラブゲームキープする。
第3ゲーム、錦織も負けじとネットに出るプレイでシモンの足を止めるショットでラブゲームキープする。
第4ゲーム、錦織がシモンのサーブを読み強いボディーのリターンでシモンがリターンをネットに掛け錦織にブレークポイントが来る。ここは威力のあるバックハンドリターンで凌がれキープされる。
第5ゲーム、シモンが錦織の浮いたリターンにネット前まで出てのスマッシュを放つもこれがアウトになり、錦織がラブゲームキープする。
第6ゲーム、30-30となるも、シモンがセンターのサーブで錦織を崩しキープする。
第7ゲーム、錦織のサーブが好調で、このゲームも全く危なげなくラブゲームキープし、これで自身のサービスゲームを3ゲーム連続でラブゲームキープで調子を維持する。
第8ゲーム、錦織の強烈なフォアリターンがコーナーに決まり、2つのブレークポイントが来ると、引き付けてのフォア逆クロスでシモンを振り切り、錦織がこの場面での先行ブレークで一気に勝負を決めに掛る。
第9ゲーム、錦織のサービンフォーザマッチ、錦織がシモンを左右に揺さ振り追い込み、錦織がマッチポイントを掴む。ここで錦織のリターンがネットにかかりデュースに、ここから気の抜けない長いラリーの応酬が続き、錦織の5度目のマッチポイントで錦織がシモンを崩し切り浮いたボールをスマッシュで沈めて錦織がストレート勝利を飾りました。
スタッツ
今日の錦織はストロークが非常に早く安定していて詰まらないミスもほとんどありませんでした。またブレークポイントを握られてもサーブが助けました。6度のブレークポイントを握られても1つもブレークを奪われない集中力は流石の一言です。
また、10本を超す長いラリーを20回近くした割にはエラーよりウイナーが多いという部分でも内容は非常に良かったです。
コールシュライバーとの対戦でもいえますが、ラリーを繋ぐ相手とは相性が良いのかやりやすさを感じているようでした。
シモンも錦織の速い左右振りにもしっかり対応できてましたが、攻めに出るショットでミスが多くそれが試合を左右しました。
錦織「初対戦だったが、想像通り長いラリーとなった。でもしっかり攻めれた。攻めなければ勝てない相手なのでしっかりできたと思う。沢山の日本人客もいたし、フランス人選手との対戦は大変だが対応できた。
4回戦は遂に対戦が実現
4回戦の対戦相手は3回戦でイタリアのベレッティーニに手こずりながらも力で勝利したドミニク・ティエムが順調に上がってきました。
過去の対戦は錦織の2勝0敗でクレイコートでも1勝しているものの、ティエムがまだ頭角を現す前の対戦であり、あまり影響はないでしょう。
ここからが本当の勝負となりそうです。