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2018 ATP500 シティーオープン QF 錦織 対 Aズべレフ  フルセットの末錦織敗退

 8月4日土曜日早朝に行われているシティーオープンQF準々決勝で、この日注目ナンバー1のカード、錦織対ズべレフが行われています。

 

1stセット

 昨年はSFで対決し、その時はズべレフが全てにおいて錦織を圧倒するストレート勝利でしたがこの試合はどうなるでしょうか。

 第1ゲーム 錦織のサービス。この日もサーブが好調な錦織は楽にキープする。

 第2ゲーム ズべレフのサービス。ズべレフも鋭いサーブで錦織に満足なリターンを許さずラブゲームキープする。

 第6ゲーム ズべレフのサービス。ここまでラブゲームキープが続いたズべレフだが、このゲームは錦織がプレースメントで優位に立ち3つのブレークポイントを握ると、果敢にベースラインより前でのリターンで攻め、クロスリターンをズべレフがサイドアウトし、ラブゲームでブレークに成功する。

 第9ゲーム 錦織のサービンフォーザセット。ここでズべレフのクロスリターンがさく裂するなどし2度のブレークポイントを握られるも、錦織はサーブでこれを切り抜け、このゲーム6-3でセットを奪取する。

 

 この日もサーブが好調な錦織はピンチでもサーブでショートポイントを取れる分心に余裕がある様子があります。更には今シーズン一貫してイマイチだったフォアショットもいい所に決まるなど、今の所隙は見当たらずの展開となっています。

 

2ndセット

 第1ゲーム ズべレフのサービス。危なげなくキープ

 第2ゲーム 錦織のサービス。錦織のミスもありいきなり3つのブレークポイントを握られるも、サーブでこれを切り抜ける。更には4度目のブレークポイントも凌ぎ、辛くもキープする。

 第3ゲーム サーブに勢いが出てきたズべレフが楽にキープする。

 第4ゲーム 質の高いロングラリーをズべレフが制すると、錦織がイージーにネットに掛けるリターンでこのセットもブレークポイントを奪われる。すると、ズべレフの深く厳しいリターンに押されて錦織のリターンが浮き、計7度目のブレークポイントでついにブレークを許す展開に。

 第5ゲーム ズべレフがサーブとストロークで押し容易にキープする。

 第6ゲーム 1stポイントはドロップショットで錦織を翻弄するズべレフ。しかし深いクロスショットの連続で取り返す。更にはズべレフが前に出る所をコーナーに鮮やかなドロップショットを決める錦織。しかしフォアリターンがバックアウトで3ゲーム連続でブレークポイントを握られる展開。ここは凌ぐも2度目のブレークポイントでズべレフの強烈なストレートに錦織が全く動けず2ブレークアップされる。

 第7ゲーム ズべレフのサービンフォーザセット 1stサーブの入りが80%を超えるズべレフが圧倒し、ズべレフがゲームカウント6-1でセットオールとなる。

 

ファイナルセット

 第1ゲーム 錦織のサービス。このサービスゲームでは1stポイントを取りキープする。

 第2ゲーム ズべレフのサービス。サーブの勢いが衰えないズべレフが楽にキープする。

 第4ゲーム 前に出る錦織のショットに押されながらもコードボールでこれを制するズべレフがキープする。

 第5ゲーム 錦織のサーブに完全にタイミングが合ってきたズべレフ。更にはラリーでも押し込まれて0-30となる。ここでフォア逆クロスがサイドアウトになり3つのブレークポイントを握られる。表情にも苦悶が見える錦織は2ndサーブからズべレフにクロスに振られてこのリターンを大きくサイドアウトし、あっさりとブレークを先行される。

 第6ゲーム 1stサーブが決まるズべレフはラリーでも錦織を左右に振る。しかし次のショットで対角の粘り強いリターンで食い下がる錦織。30-30になった所で雨により試合が中断される。

 

 長い2時間30分程の中断の後に試合再開。

 ズべレフはサーブで押しキープする。

 

 第7ゲーム、錦織のサービス。長い休憩明けか体の動きが若干鈍る錦織を尻目にズべレフのリターンが決まりブレークポイントを握られると、フォアショットのリターンの手元が狂い、あっさりズべレフの2ブレークアップとなる。

 第8ゲーム ズべレフのサービンフォーザマッチ。ズべレフのサーブにようやくあってきた錦織が強烈なリターンで押しブレークポイントを握ると、クロスリターンをズべレフがアウトし、錦織が1ブレークを返す。

 第9ゲーム、錦織がサーブやリターンで攻めでキープする。

 第10ゲーム ズべレフの2度目のサービンフォーザマッチ。センターへ錦織の意表を突く緩いサーブでポイントを取ると、左右に錦織を振り3つのマッチポイントを握る。最後は錦織のリターンがアウトになり、ズべレフがフルセットの末勝利を収めました。

 

 サーブが好調だった錦織ですが、それでもズべレフの方が威力や精度で上回っており、ストロークで厳しいコースに振ってもズべレフは下半身の強さからか強烈なバックハンドクロスやストレートで錦織の自由を最後まで与えなかった印象です。互いにストロークに持ち味があるため、非常にレベルの高いラリーも何度かありました。

 あとはフォアの精度も良かったり悪かったと安定せず、サーブの安定に比べるとストロークでのショットのアジャストがまだ十分ではないように見えました。

 1stイン率、ウイナー数、アンフォーストエラーの少なさ、トータルポイント全てズべレフが上回っており、力負けという所でしょうか。

 とは言え相対的に見るとそれ程悲観する負けではなく、まずまず好調なズべレフとやり合えるだけの仕上がりである事は見て取れ、トップ10圏内の実力には既に戻っているという印象です。

 

 錦織は休む間もなく来週トロントで行われるロジャースカップマスターズに出場予定ですが、1回戦にロビン・ハーセとの対戦に勝ち上がると、2回戦でいきなりデルポトロと当たるタフドローが待ち受けています。

 

 

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