週末はスポーツ観戦

テニス中心に、サッカー、野球などの観戦記や思った事を徒然に赴くままに

2018 シンシナティーマスターズ 2回戦 錦織 対 ワウリンカ

 8月16日(木)午前10;00頃から2回戦の錦織対ワウリンカが開始されます。

 錦織はハードコートシーズンに入ってからはサーブの調子が上がっていないのが気がかりです。

 一方のワウリンカは徐々に強度のあるショットを披露できるようになっています。シュワルツマンとの試合でも粘られても根負けしないプレイを披露しました。

 共に去年まではトップ10以内の選手として常に大会の深い所での対決でしたが、共にランキングを落としており、早期の対戦となりました。

 錦織はシンシナティーは最高が3回戦とハードサーフィスの中でも苦手にしているコートです。ワウリンカはSFが最高成績です。

 

過去の対決は互角

 過去の対戦は4勝4敗の五分で、直近の対決は2017年の年初のブリスベンの3回戦で錦織がストレート勝利しています。

 これまでSFとQFでそれぞれ3回ずつの計6回の重要な局面での対戦があり、試合勘も戻ってきているワウリンカ相手に現状のサーブで対応できるかはかなり気掛かりです。

 

1stセット

 第1ゲーム、錦織のサービス。今日も狙ったショットが簡単にアウトになるなどピリっとしない。しかしワウリンカも体が重いのかリターンを簡単にネットに掛けるなどして錦織が労せずキープする。

 第2ゲーム、ワウリンカのサービス。センターのサービスが好調なワウリンカ。更にはバックハンドのクロスで錦織を追い込み簡単にキープする。

 第3ゲーム、前に出た所をワウリンカに抜かれる場面はあったものの、これまでよりも強度の高いサーブでワウリンカの1stリターンをネットに掛けるなどしキープする。

 第4ゲーム、ワウリンカの厳しいサーブにも対応する錦織がブレークポイントを握ると、ワウリンカのセンターへのサーブをボディーへリターンすると、これをネットに掛け錦織が先行ブレークを掴む。

 第5ゲーム、ブレーク後のゲームの安定感に課題がある錦織。しかしここで25本にも及ぶ質の高いラリーでワウリンカが根負けする。更には激しい打ち合いでネットに掛けるワウリンカはラケットを軽く叩きつける場面も。錦織がそのままサーブで押しブレーク完了させゲームカウント4-1とリードする。

 第6ゲーム、錦織がワイドにワウリンカを揺さぶる。しかしワウリンカもワイドに錦織を走らせやり返す場面も。最後はサービスエースでワウリンカがキープする。

 第7ゲーム、チャンスボールでフォアの精度がイマイチな錦織。更にはバックハンドのクロスもサイドラインを割り0-30に。更にはバックハンドストレートをラインに沈められ3つのブレークポイントを握られると、錦織のフォアクロスが大きくサイドを割り、ワウリンカにブレークバックされる。

 第8ゲーム、勢いにのるワウリンカが素晴らしいショットでリードするも、ダブルフォルト、さらにはフォアリターンを大きく打ち上げるなど出入りが激しい。ここで互いの逆を付く打ち合いを制しカモンの声を張り上げるワウリンカ。最後はネットに出て錦織を追い込みブレークバック完了となる。

 第9ゲーム、錦織はリターンで追い詰められ3つのブレークポイントを握られるも、センターへの2連続サービスエースでデュースに。ここでフォアリターンをネットに掛け4度目のブレークポイント。更には錦織のスマッシュをしぶとく拾ったワウリンカが次のクロスリターンをコーナーに放つと錦織は返しきれずワウリンカのガッツポーズと共にブレークを先行される。

 第10ゲーム、ワウリンカのサービンフォーザセット。ワウリンカがあっさり3つのセットポイントを握ると、2つは返すものの、サービスエースを決められワウリンカが逆転で1stセットを取ります。

 

  ゲームを取られたものの、平均サーブスピードも高く、ストロークも特別悪くはないように見え、ハードコートに入ってからの試合としては悪くない出来のように見えます。ただし、ワウリンカの粘りに耐えられない部分でメンタル的な不安を抱えている印象です。ウイナーは僅かに3ですが、ワウリンカの粘りが強く決められないだけで強いショットが打てていないわけではないです。

 ゲームカウント4-1から5ゲーム連取されただけに、気落ちせずに持ち直せるかどうかにかかります。

 

2ndセット

 第1ゲーム、錦織のサービス。1stポイントからワウリンカの粘りでポイントを先行される。更には左右に振られながら前に出た所を得意のバックハンドで抜くワウリンカ。錦織のフォアリターンがサイドを割り3ゲーム連続でブレークポイントを握られると、またもフォアリターンがアウトとなり、これで3連続ブレークで6ゲーム連取される。

 第2ゲーム、ワウリンカに粘られ徐々に攻めが単調になる錦織を尻目にワウリンカはワイドに揺さ振りポイントを重ねる。更にはリターンが浅くなる錦織はネットに連続で掛け、ワウリンカがブレークを完了させる。

 第3ゲーム、ラケットを交換する錦織。このゲームは錦織がキープする。

 第5ゲーム、ワウリンカが強打で押す余裕を見せるもネットに掛けるなどして錦織がキープする。

 第7ゲーム、ここまでワウリンカに簡単にキープされる展開が続く。更にワウリンカの攻勢が決まりブレークポイントを握られるも、クロスリターンでデュースに。ダブルフォルトで2度目のブレークポイント。ここはワウリンカのリターンが僅かにサイドラインを割る。9分にも及ぶこのゲームは、最後センターへのサービスをワウリンカがネットに掛け、錦織が辛くもキープする。

 第8ゲーム、サーブでのポイントが半数を占めるなどショートポイントでペースを津掴むワウリンカ。このゲームも簡単にキープする。

 第9ゲーム、クロスに揺さ振られて30-30となる。更にはフォアリターンをネットに掛けワウリンカにマッチポイントが来る。スマッシュが甘くなるも前に出てボディーに決めデュースに。再びネットに出る錦織のリターンは甘くワウリンカにパッシングで抜かれ2度目のマッチポイント。ここで左右にワウリンカを揺さぶる。更にドロップショットからロブショットと変化を加える錦織。深く守るワウリンカとのラリーでネットに掛けラケットを叩きつけようとする錦織。最後はサーブポイントで苦しみながらもキープし望みをつなぐ。

 第10ゲーム、ワウリンカのサービンフォーザマッチ。浮いた錦織のリターンを叩くワウリンカ。更にはイレギュラーバウンドのボールにも冷静な対応のワウリンカ。前に出てドロップショットも決め3つのマッチポイント。最後は錦織のサーブリターンがアウトになり、錦織から見て4-6,4-6のストレートで敗れてしまいました。

 

スタッツ

f:id:chiyasyas:20180816113611j:plain

 1stセット終了時とは大分印象が違う結果となってしまいました。2ndセットは終始ワウリンカペースで結局1度のブレークポイントも掴む事が出来ず無風状態のまま完敗してしまいました。

 サーブも1st入ってはいましたがスピードも大分落ち、ストロークもリターンは出来るものの決めきるショットがほとんど打てず、打ってもサイドラインを割る場合が多く、このウイナーの少なさが物語っています。

 1試合の中でもサーブやストローク、ショットにムラが大きく安定しない所を見るとフィジカル的な問題ではないのは明らかです。時折よいプレイも見せるもののそれが安定しない事はかなりの懸念材料となるでしょう。

 ワウリンカは序盤は錦織のサーブが強くなったのを感じたのか満足にリターンできていませんでしたが、徐々にアジャストすると、ベースラインでしっかり対応しました。更には錦織のウイナー級のクロスリターンをほぼ読み切った形で拾っていたのも印象的です。自身の読みに体がついていってる所を見てもかなり戻ってきています。

 

 懸念材料の多い錦織ですが、相性的にはよい全米オープン。カギとなるのは1,2回戦の出来となるでしょう。つまりはドロー運に掛ってきます。ランキング下位にいるマレーやワウリンカとの早期対戦するドローは避けたい所でしょうか。

 

 

スポンサーリンク