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2018 グランドスラム 全米オープン ドロー発表

 8月27日(日)から二週間にかけてアメリカ・ニューヨークで今年最後のグランドスラムが開幕します。

  そのメーンドローが8月24日(金)日本時間で深夜に発表されました。

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シード選手

 

 

 シード1 ラファエル・ナダル

 シード2 ロジャー・フェデラー

 シード3 ファン・マルティン・デルポトロ

 シード4 アレクサンダー・ズべレフ

 シード5 ケヴィン・アンダーソン

 シード6 ノバク・ジョコビッチ

 シード7 マリン・チリッチ

 シード8 グリゴール・ディミトロフ

 

 シード9 ドミニク・ティエム

 シード10 ダヴィド・ゴファン

 シード11 ジョン・イズナー

 シード12 パブロ・カレーニョブスタ

 シード13 ディエゴ・シュワルツマン

 シード14 ファビオ・フォニーニ

 シード15 ステファーノ・チチパス

 シード16 カエル・エドマンド

 

 シード17 ルーカス・プイユ

 シード18 ジャック・ソック

 シード19 ロベルト・バウティスタ・アグート

 シード20 ボルナ・チョリッチ

 シード21 錦織 圭

 シード22 マルコ・チェッキナート

 シード23 チョン・ヒョン

 シード24 ダミアン・ジュムホール

 

 シード25 ミロシュ・ラオニッチ

 シード26 リシャール・ガスケ

 シード27 カレン・ハチャノフ

 シード28 デニス・シャポバロフ

 シード29 アドリアン・マナリノ

 シード30 ニック・キリオス

 シード31 フェルナンド・ベルダスコ

 シード32 フィリップ・クライノビッチ

 

 シード選手の恩恵は3回戦までシード選手と当たらない事です。

 また、1~8位と25位~32位が3回戦で当たるため、シード21の錦織選手はナダル等のトップ選手との対戦は4回戦まで避けられる事になります

 

 シード選手外ではプロテクトランキングでマレーとワウリンカがどのドローに入るかが注目されましたが、マレーは早ければ3回転でデルポトロと、ワウリンカは初戦でディミトロフとの対戦となってしまいました。 

 

日本人選手予選

 日本人選手では、ストレートインが既に決まっている錦織、杉田、ダニエル太郎、プロテクトランキングの西岡の他に、予選から伊藤、添田、守屋の3選手が参加しておりましたが、2回戦までに敗退してしまいました。

 日本人選手はストレートインが決まっている4人の参加者となりました。

 


 


 

ドロー表

  24日(金)日本時間の深夜3時過ぎにドローが発表されました。グランドスラムではそれまで好調だった選手でも1回戦敗退があり得るなど、そのプレッシャーはかなりのもので波乱も予想、また上位陣も万全とは言えず、どの選手が来てもおかしくないドローとなっています。

 ウインブルドン大会では多数のラッキールーザーが入り、ドロー表は大きく変化しましたが、今回はどうなるのでしょうか。

 

Aブロック ナダルの挑戦権獲得は誰か

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本命 ナダル

対抗 アンダーソン

 トップシードのナダルに対抗するのは昨年決勝で対決したアンダーソンとなりそうです。

 ナダルは前哨戦のトロントマスターズで優勝し、シンシナティーの週を休養に充てて万全の状態で臨んできます。

 一方のアンダーソンはハードコートに入ってからは可もなく不可もなくの調整的な感じで試合をこなしています。この1年でトップ選手の地位を確立し、32歳となってもまだまだやってくれそうです。

 その他では好不調の波が激しいエドマンドとシャポバロフの若手2選手がどこまで絡んでいけるかにかかります。

 

Bブロック 好選手揃いの激戦区

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本命 デルポトロ

対抗 ワウリンカ

 シンシナティーではゴファンの前に力負けしたデルポトロですが、相性のよいニューヨークではトータルで試合を挑んでくる選手で、2セットを取られても諦めない強靭な精神力を持っています。調子は未知数ながらも、このグループでの本命でしょう。

 対するはノーシードのワウリンカが力強いテニスで復活してきています。シンシナティーでは錦織に完勝し、フェデラーともフルセットの熱戦を演じました。初戦がディミトロフというのも好材料でしょう。ウインブルドンでも両者は1回戦で対決し、ワウリンカが勝利していますが、その時よりも状態が上がっているワウリンカの前にディミトロフが抵抗できる可能性は低いでしょう。

 その他でもジョコビッチ、ズべレフを破りマスターズ決勝進出したチチパスやハードコードを得意とするイズナー、ラオニッチも調子は上がっており、かなりの激戦区となりそうです。

 

 


 


 

Cブロック 錦織のチャンスはあるか?

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本命 チリッチ

対抗 ズべレフ、ゴファン

 今シーズンはどのサーフィスでも安定したテニスを披露するチリッチが、相性の良さもあってこのグループの本命に一番近いでしょう。

 その対抗となるのは、そろそろグランドスラムでの結果が欲しいズべレフがベッカーに従事するなどして対抗意識を強めています。

 また、シンシナティーではデルポトロに完勝し、フェデラー戦は棄権したものの、万全であればSF進出もあるドローです。

 錦織選手は順当に行けば4回戦でズべレフとの対戦が待っていますが、そこまで到達する事に注力すべきでしょう。2回戦D当たりそうなモンフィスには嫌な負け方をしており、3回戦で対戦が濃厚なシュワルツマンはしぶといテニスで食い下がってきます。これら選手をしっかり破る事ができるかどうかにかかっており、その先の事をここで言及する事は難しいです。

 

Dブロック フェデラーとジョコビッチの両雄再び

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本命 ジョコビッチ

対抗 フェデラー

 ジョコビッチとフェデラー、この2人がいるだけでもはや説明は要らないグループと言えるでしょう。彼ら二人が絶対的な本命に君臨します。

 一時期の不調を脱したジョコビッチに、年々長丁場が難しくなるフェデラー。前哨戦のシンシナティーではジョコビッチがストレート勝利を見てもわかる通り、今回ばかりはジョコビッチの方が本命となります。

 とは言え、グランドスラムでのフェデラーの勝負強さもすさまじく、この両者の対決を今から全世界が楽しみにしているはずです。

 これに対抗する選手しては、フェデラーと当たる可能性があるキリオス、奇想天外なテニスでフォームを崩しにかかるフォニーニの動きにも注目したい所です。

 


 


 

日本人選手 

錦織(21) 好選手の壁が複数存在

 錦織選手のドローは可もなく不可もなくという所でしょう。大本命は避けられていますが、十分な実力者と序盤から当たるドローで、今の錦織選手にとってはタフな部類のドローです。

 1回戦の対戦相手のマーテラーは今年急激にランキングを上げており全く油断のならない相手です。ローランギャロスでナダルに必死に抵抗しタイブレークまで持ち込んでいるのを見ても粘りがあります。

 2回戦で対戦が濃厚なモンフィスは、昨年のモントリオールでまさかの大逆転を喫した相手です。自分のペースを見失わない事が重要になるでしょう。

 そして3回戦で対戦が濃厚なシュワルツマンは昨年のクレーコートで勝利を収めていますがフルセットの末の辛勝でした。その時のシュワルツマンはまだ60位前後の選手でしたが今やトップ10を伺うまでの選手になっており、以前の対戦成績は全くアテになりません。粘り腰では今の錦織選手よりも上で、我慢しつつ攻めのテニスでミスを少なくしないと勝てないでしょう。

 4回戦で対戦濃厚なズべレフは一進一退のライバル関係にありますが、サーブ性能は圧倒的に上回られており、ラリーでもバックハンド攻めは全く通用しません。

 上記のように1戦1戦が簡単に試合にはならないのは明らかであり、本人も注意しながら挑む事になるでしょう。

 

ダニエル太郎 好調をグランドスラムに持ち込めるか

 ダニエル太郎は、全米の前週の大会に参加しており、この大会でSF準決勝まで到達しました。ATPツアーレベルで2度目の準決勝であり、本人も今はグランドスラムよりこちらに注力しているはずです。

 よって、グランドスラムまでにその気力を持ち込めるかどうかは難しいと言わざるを得ません。今後の事を考えた場合この大会での勝ち進みの方が重要視されるからです。

 そのダニエル太郎と1回戦で対戦するのは若きオーストラリアの気鋭デミノールです。今年メキメキと頭角を現してあっという間にランキングを上昇させました。位置づけ的には格上の選手です。

 しかし、ダニエル太郎も成長しており、万全の体調であれば非常に興味深い対戦となるでしょう。 

 

杉田 モチベーションを保てるか

 残念ながら当初の悪い予想が的中してしまい、現在ランキングを93位まで落としてしまいました。更には今後も楽天QF、深センSFなどの重い失効が複数あり、ランキング維持できれば御の字の状況になっています。

 その杉田の1回戦の相手はシード選手のガスケとの対戦です。これまでのテニスを見ても勝つのはかなり厳しい試合となりますが、開き直ってモチベーションを保てるか、負けても内容で悔いを残さないように今後に繋げれるかにかかってきます。 

 

西岡 失う物の無い英雄との対戦

 最後のプロテクトランキングを使用する西岡の対戦相手は世界的英雄との対戦となりました。

 これまでチャレンジャーでも満足な成績が出せない西岡はトップ選手との対戦の方がむしろ持ち味を発揮できています。

 とは言え、今回は相手が相手です。フェデラーのプレイの速さ、サーブの強さ、読みの鋭さ、ストロークでの隙の無さ、その1つ1つを肌で体感する試合となるでしょう。

 もちろん初戦のフェデラーはおそらくミスも多くしてくるでしょうが、肝心な所ではポイントを締めてきます。そこを突いてフェデラーを苛立たせる事ができればまずは第一段階クリアとなります。そのようなテニスは西岡も苦手ではありません。

 まずは1ブレークから挑戦となります。

 

 


 


 

テレビ放送

民放

 民放での放送は予定されていません。錦織選手が勝ち上がった場合にNHKで単独試合の放映権を取る可能性はあります。

CS系

WOWOW、WOWOWオンデマンド 

 グランドスラムの試合はWOWOWが放映権を握っており、日本人選手を中心に注目試合を放送する予定です。

 また、パソコンやタブレットなどでの3チャンネルのオンデマンド放送にも対応しています。

 また、WOWOWオンデマンドは、1回戦1日目の試合が無料で視聴が可能となります

   

 


 

試合結果

 

1回戦 

  注目のワウリンカ対ディミトロフは、戦前の予想通りワウリンカが勝利しました。ディミトロフはまだトップ10に居座れますが、終盤、特にファイナルの失効が余りにも大きくトップ10で年を越す事はほぼ絶望的な状況です。

 その他では、あまりの酷暑で試合途中での棄権者が続出しています。第3ゲーム終了時に10分間のクールダウンが取られる対策が設けられましたが、これで十分とはいえないでしょう。

 

2回戦

 中心選手は順当に勝ち上がったものの、中堅シードから脱落者が出始めています。

 キリオス対エウベールの試合で、キリオスが主審と30秒に渡り会話をしてから試合展開がガラリと変わりキリオスが勝利した試合にフォーカスが集まりました。 

 

3回戦

 迷惑ノーシードのワウリンカはラオニッチの前にストレートで敗退しました。

 その他、ズべレフが同国対決でコールシュライバーに敗れます。チリッチは土俵際に追い込まれながら若き才能のデミノールの逆転勝利で生き残りました。

 

4回戦

 ハードで結果を残せなかったティエムがアンダーソンに完勝するなどこれまでと違う所を見せつけています。

 しかし何といってもフェデラーがミルマンに敗れる大波乱がスポットです。センターコートの空調が十分でないとフェデラーが苦言を残し去っていきました。

 

QF準々決勝

 4試合全てが激闘となりました。

 膝が本調子でないナダルがティエムに押し込まれるも、ここぞで踏ん張るナダルがティエムが前がかりになりミスをする僅かなチャンスに付けこみました。

 錦織は序盤チリッチに圧倒されるも、こちらもわずかな隙からチリッチのメンタルの揺れを誘い、シーソーゲームの末取り切りました。

 デルポトロは第1セットをイズナーに完璧な形で奪われながらもミスの少ないテニスで徐々にイズナーが何もできないような試合展開にしていきました。

 ジョコビッチはアップセットを起こしたミルマンに16回もブレークポイントをキープされるという粘りに合い、3時間近くを要しながらのストレート勝ちでした。

 

SF準決勝

 

 

F決勝

 

 

 

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