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2018 全米オープン 2回戦 錦織 対 モンフィス 第2セットモンフィスの棄権で錦織3回戦進出

 8月31日(金)の早朝に錦織選手の2回戦が開催される予定です。相手はテニスファンにはおなじみのモンフィス選手です。

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過去の対戦成績 3勝1敗

 

 一昨年シーズンはシーズン最高の6位を記録するなど、ツボにはまった時の爆発力と、何をしでかすかわからないプレイで人気の高い選手です。かつピシっと整えるとなかなかのスタイルと容姿です。

 過去の対戦成績は3勝1敗で錦織がリードしていますが、その1敗が昨年のモンテカルロでの大逆転負けとなり、それ程よいイメージはもっていないはずです。

 

 モンフィスはその身体能力で2ndサービスでも220キロのサーブを叩き込む事もあり、かつ相手の意表を突くショット、ロブやドロップも多用してきます。かつ追い込まれてからの鋭いショットを見せるなども持っています。更に厄介なのは試合中によく表情をゆがめたり、あるいは疲れて動けないという表情を見せた次のプレイで何事もなかったかのように振る舞い、相手のペースを乱す事もよくやってきます。勝利に対して非常にどん欲な選手とも言えるでしょう。

 錦織選手の1stサーブ率が上がってこない場合は2ndも積極的に叩きにくるはずです。序盤のサーブの出来で試合が長くなるかが決まると言えるでしょう。

 モンフィスはハードコートシーズンも全米までの全大会をスキップするなど、体調が万全かもわからなく、情報も少ない所も厄介でしょう。

 相手の情報が少ないという事で、錦織は相手を見るよりも自分のテニスをする事に集中すべきでしょうし、おそらくそう挑んでくるはずです。

 

 1stサーブのイン率、相手の動きを見て前に出る回数、この2点を見ればこの試合の錦織の調子が図れるはずです。

 

 コート 2ndコート ルイアームストロングスタジアム 第4試合

 開始時間 日本時間 31日 8時以降開始(not before付き)

 

試合内容

1stセット

 

 第1ゲーム、モンフィスのサービスでスタート。錦織はこの日も動きがよく、特に今シーズン生命線となるバックハンドショットでいきなりのブレークポイントを掴むと、モンフィスのフォアショットがアウトになり先行ブレークに成功する。

 第2ゲーム、錦織のサービス。モンフィスの立ち上がりはバックハンドの精度に欠き、錦織が楽にキープする。

 第7ゲーム、モンフィスのショットミスが連続し3つのブレークポイントを掴むと、フォアストレートであっさりと2ブレークアップする。

 第8ゲーム、錦織のサービンフォーザセット。ここでフォアショットをネットに掛けるなど0-30となるも、モンフィスが連続でネットにかけセットポイント。ここをバックハンドショットで沈めて第1セットを6-2で取ります。

 

2ndセット

 

 第1ゲーム、モンフィスのサーブ。1セットの最終ゲームでややショットの感覚が乱れたように見えた錦織はこのゲームもネットに連続して掛けるなど、やや不安な流れを感じさせるモンフィスのキープとなる。

 第2ゲーム、錦織のサービス。リターンがしっくりこない錦織は、ラリーでもモンフィスの攻勢に押されてポイントを失い2つのブレークポイントを握られる。すると、モンフィスの左右に振ってのフォアショットを決められ、このセットはモンフィスにブレーク先行される。

 第3ゲーム、勢いにのるモンフィスはサービスエースを決めるなどしラブゲームキープで流れを渡さない。しかし、この当たりからモンフィスが手首を気にする仕草を見せる。

 第6ゲーム、錦織のショットがことごとくラインを捉えない状態が続くと、バックハンドショットにもミスが目立つようになり、2つのブレークポイントを与える。ここは何とか凌ぐもデュースになった後に計5度のブレークポイントを握られるも、前に出てのボレーなどでしぶとく食らいつき辛くもキープする。

 第7ゲーム、前ゲームを取れなかったのが効いたのかモンフィスの動きがややぎこちない素振りを見せる。デュース後にダブルフォルトで錦織がこのセット初のブレークポイントを握ると、モンフィスのショットがアウトになり、錦織がブレークバックに成功。

 第9ゲーム、モンフィスが動きが制御されてるのを嫌ってか右手首のテーピングをゲーム中に外す。すると、左右に強烈なストロークで錦織を攻める。しかしそれも長続きせずショットに精度を欠き、錦織が2つのブレークポイントを掴むと、モンフィスが前に出た力ないショットに錦織が逆方向にウイナーを決め、ブレークを先行させる。

 すると、モンフィスはそのままラインを跨ぎ錦織に握手を求める。

 

 試合はモンフィスが第2セットの9ゲーム目ブレークを許した所でウオークオーバーとなり、錦織選手が勝利しました。

 

 錦織「モンフィスは長年自分と戦ってきたライバルでもあり、このような形で試合終了となったのは残念です。自分も同じ箇所で離脱していたのもありそのような気分です。自分のプレイは1stセットは良いプレイが出来ました。前哨戦ではあまりいい感覚ではなかったので不安でしたが、全米オープンに入って1回戦、2回戦といい試合が出来てほっとしています。」

 

 モンフィス選手が試合中に痛がる素振りを見せるのはよくある事で、今回もそれかと思いましたがそのまま棄権となってしまいました。

 試合を通してサーブはまだまだ理想とする出来ではないという印象です。メンタル的に追い込まれると生命線のバックハンドショットにミスが連続したのも課題として挙げられます。とは言え、前に出る積極性もあり、決して焦っているというわけではなかったはずです。

 プレッシャーのかからない場面では本来のテニスはできていましたが、3回戦の相手を考えると粘り粘られの展開が予想されるため、今日以上にしっかりと集中力を高めたいでしょう。錦織選手が言葉にしている程順調という感じではないと捉えます。

 

 3回戦の相手は、スペインの若手ムナルを振り切ったアルゼンチンのシュワルツマンとなります。忍耐力が問われる試合となるでしょう。

 

 

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