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2018 ATP1000 上海マスターズ QF準々決勝 錦織 対 フェデラー

 10月12日(金)日本時間午後9時過ぎより上海マスターズの男子シングル準々決勝、錦織対フェデラーが行われます。

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 錦織選手は2回戦、地元のウー・イービン選手に大苦戦しましたがフルセットの末に勝利し、3回戦は今年不調でランキングを大きく落としているクエリーにストレート勝利しています。

 一方のフェデラーは初戦で楽天オープン優勝者のメドべデフに食い下がられながらもストレート勝利を収めると、3回戦もバウティスタを相手に粘られてフルセットに持ち込まれてます。

 

実力差が際立つ両者の成績

 両者の対決は上位同士の選手ながら対戦が少なくまだ7戦しかありませんが、2勝5敗と大きく負け越し。2014年のハレからは4連敗中です。

 フェデラーはサーブの種類が多く、更に攻めも常に早いです。錦織も早いテニスはできるものの、じっくりラリーしたい錦織とは相性が悪いテニスとも感じます。

 

 上海に入ってからはフェデラーはやや出足が鈍いものの、QFにもなるとさすがに最初からギアを上げて挑んでくると思われます。

 これに錦織選手はしっかり対応できるでしょうか。

 

 

試合経過

 

1stセット

 

 第1ゲーム、錦織のサービスでスタート。スロースターターのフェデラーがだが早い攻めや粘りで錦織を追い詰めて6度のブレークポイントを掴むと、ラリーからのコードボールと不運な形で錦織が1stゲームをブレークされる。

 第2ゲーム、フェデラーのサービス。ダブルフォルトやサービスエースを見せるも質の高いラリーで観客を沸かせデュースに。

 第3ゲーム、錦織があきらめないプレイでショートポイントで凌ぎキープする。

 第4ゲーム、フェデラーが難なくキープする。

 第5ゲーム、錦織が40-15とするも、そこからリターンをことごとく決められて逆にブレークポイントを握られると、早いフェデラーのリターンにバックハンドリターンがサイドアウトとなり、苦しい2ブレークアップを許す。

 第6ゲーム、長いラリーでしっかり打ち合い錦織が0-30とリードする。ここでフェデラーのショットがアウトとなり3つのブレークポイントを掴む錦織。ここで錦織のリターンがネットに掛かりながらコートに収まり、ラブゲームで1ブレークバックする。

 第7ゲーム、気を引き締めたい錦織のサービスゲーム、中央での打ち合いでフェデラーに競り勝ち、フォアの逆クロス気味のショットをコーナーに決めてキープを果たす。

 第8ゲーム、錦織もギアを上げ厳しいラリーの応酬でデュースに。ここでフェデラーの強気な攻めで思わずホメアツ!の叫び声。更にネットに出て錦織の自由を奪いキープに成功される。

 第9ゲーム、このゲームから互いにミスが出始める。錦織は何でもないバックハンドショットをネットに掛ける。しかし前に出てフェデラーのネットミスを誘うと、フェデラーが思わず太ももを大きく叩いて悔しがるシーンも。更に互いに読みを外しあうラリーを展開し、ネットに出ての錦織のボレーがネットに掛かってしまう。リターンをアウトした錦織はデュースに持ち込まれてしまう。ここで強打の打ち合いとなり、錦織はボールがバウンドする前にリターンを繰り出しフェデラーに打ち勝つキープを見せる。 

 第10ゲーム、フェデラーのサービンフォーザセット。フェデラーが早い攻めで追い込むと、最後はワイドのサービスエースで締めくくります。

 

 錦織もプレイは悪くないのですが苦しいところでフェデラーのショートポイントでうまくいなされています。ラリーでも早い攻めで序盤からギアをあげてきているため、錦織が勝つにはラリーで更なる我慢が必要となるでしょう。まだまだ試合はわかりません。

 

2ndセット

 

 第1ゲーム、錦織のサービスゲーム。フェデラーが強烈なバックハンドリターンエースで2つのブレークポイントを掴むと錦織がダブルフォルトであっさりとブレークされてしまいます。

 第2ゲーム、錦織もあきらめずに攻めるものの、左右に強く振られオープンコートを作られる。しかし錦織のジャンピングリターンを見せるなどし、ブレークポイントを奪うも、バックハンドリターンを大きくふかしてしまい、フェデラーがキープする。

 第3ゲーム、錦織が前に出るボレーを決め40-30に。そのまま錦織がキープする。

 第4ゲーム、フェデラーのショットが狂い錦織にブレークバックのチャンス。しかし、錦織がサーブリターンを大きく打ち上げるとフェデラーがホメアツ!以上の叫び声。ここでフェデラーのお株を奪う錦織のサーブとともにネットに出るプレイでブレークポイントを掴む。しかし、長いラリーで根負けし悔しがる錦織。更には互いにネットに出るプレイでフェデラーが競り勝ちフェデラーがキープ。会場内に赤いフェデラーのマフラーでのロジャーコールが沸き起こる。

 第5ゲーム、錦織が楽にサービスをキープする。

 第6ゲーム、錦織がネットに出てフェデラーにプレッシャーを掛けると、フェデラーのバックハンドリターンがネット下部に掛かるなど信じられないミスを犯し、錦織が2つのブレークポイントを掴む。すると、フェデラーの左右振りにしっかりついていった錦織に対して、フェデラーの対角を狙ったバックハンドリターンが大きく外れて錦織が待望のブレークバックを果たす。

 第7ゲーム、気合を入れる錦織。40-0からフェデラーに粘られるも、引き付けてのフォアを炸裂させて良い印象のキープを見せる。

 第8ゲーム、互いに攻め合い30-30と譲らない。ここからサーブでポイントを取るフェデラーがキープする。

 第9ゲーム、センターサーブで崩し前に出てのスマッシュボレーで錦織が労せずしてキープする。

 第10ゲーム、フェデラーが楽にキープする。

 第11ゲーム、1stポイントから白熱のラリーでフェデラーが外からのリターンを決め思わずガッツポーズを見せる。すると錦織のフォアが大きくミスショットになり0-30となる。しかし苦しい場面で積極的に前に出てフェデラーのミスを誘う西Kロ位が、バックハンドリターンをダウンザラインに決め必死のキープを見せる。

 第12ゲーム、錦織が鋭い攻めでポイントリードするも、フェデラーの前に出てのスマッシュで30-30に。錦織がライン際にリターンを放つもわずかにアウトとなりデュースに。ここから互いの粘りでデュース合戦に。更には対角のラリーで錦織がネットに掛けフェデラーがキープしタイブレークに。

 会場では盛大なロジャーコールに包まれる。

 

 タイブレーク 左 錦織 右 フェデラー

 1-0 対角のラリーで錦織がフェデラーを抜くショットを見せる

 2-0 錦織がフォアを鋭くコーナーに振りぬき錦織のミニブレーク

 2-1 フェデラーのサーブを錦織がネットに掛ける

 3-1 フェデラーが渾身の力でフォアで振りぬくも大きくサイドアウト

 4-1 フェデラーがサーブリターンをアウト

 4-2 フェデラーがセンターへサービスエース

 4-3 フェデラーがセンターへ2連続のサービスエース

 4-4 フェデラーがフォアストレートを決めミニブレークバック

 4-5 フェデラーがコードボールを強打し逆にミニブレークを奪う

 4-6 フェデラーのワイドサーブに錦織がリターンしきれず2つのマッチポイント

 4-7 フェデラーの対角の攻めに錦織が2バウンドリターンとなり、勝負が決まります。

 

 錦織はストレート負けしてしまいましたが、悪くないテニス内容に見えました。サーブの調子も徐々によくなり、シーズン前半に比べればフォアで強く打てるようになってきました。

 今日のフェデラー戦は早い相手という事もあり守勢に回る時間が多かったですが、しっかり粘り、先行ブレークされてもブレークバックをするなど粘りも見せていました。

 

 今後の錦織選手の出場大会はスイスインドアとパリマスターズとなり、アンダーソンが上海で同じくQF進出したため、この2大会で優勝に準ずる成績が2つ並ばない限りはファイナルは厳しい状況となりました。

 

 そして明日のSF準決勝は、マスターズで好成績を残すズベレフと復調を強く印象付けるジョコビッチの対戦が非常に興味深い戦いとなりそうです。

 

 

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