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2018 錦織選手のファイナルツアー出場条件3 状況が一変するデルポトロの今シーズン終了

 いよいよ男子テニスツアーも佳境に入り、その大詰めを迎えています。

 10月の上海マスターズを終えましたが、先週まではハードコートシーズンに入る前の7月の予想の範疇でランキングが変動していましたが、昨日出場選手に大きな動きがありました。

 

2018 後半 錦織のポイント推移、ファイナル進出の現実性の鍵はアンダーソン - 週末はスポーツ観戦

 

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デルポトロのファイナル欠場が決定

 それは、非常に残念な事ですが、デルポトロがファイナルを棄権するというニュースでした。

 デルポトロは10月のアジアシリーズに入り慢性的な風邪に似た症状に悩まされており、健康状態が不安視されていましたが、上海マスターズのチョリッチ戦の1stセットにライン際で転倒し、1stセットを終了した所で棄権しましたが、検査の結果この時のプレイで右膝蓋骨を骨折してしまい、今シーズンを終了するという事になりました。

 今年はシーズンを通して安定した試合を見せ、ビック4に敢然と立ち向かう迫力のあるテニスで自己最高の3位に辿り着き、更には常に不安にさらされていたバックハンドで見事なウイナーを決めるレベルまで回復し、今後の活躍がより楽しみにされていた選手でした。

 

 デルポトロ「何と言葉に表していいのか、、、とても厳しいよ。これは大きなダメージで今は怪我の回復の事なんて考えられない・・。打ちひしがれてるよ。。体調不良であれば試合はできる。しかし、、こんな事が起こるなんて。。」

 

 骨折の箇所やメンタル面も含めると今年が終了したというだけではなく、来年のプレイにも影響を与える可能性が大きく、非常に残念なニュースとなりました。

 

 

レースランキング9位に浮上の錦織が実質圏内に

 

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 ファイナルツアーの出場が決定していたデルポトロの欠場により、現在のレースランキング9位までの出場が可能となりました。

 現在、上海オープン終了でランキングに変動が見られ、錦織選手はイズナーを僅かにかわして9位にランクアップしました。つまり、実質はファイナルツアーの圏内に突入した事になります。

 望まざる事象が起きたとは言え、錦織選手にとってのファイナル出場の意欲の強さは、本来参加予定でなかったアジアシーズンの前にATP250に出場した事でも明らかであり、その出場権を手繰り寄せるに値します。

 

実質的にはイズナーがリードしている状況

 現状はランキング圏内に突入した錦織ですが、実質的にはどうでしょうか。

 イズナーは個人の事情でアジアシリーズを欠場し、この1か月をほぼノーポイントで終了しましたが、その間に錦織がモーゼルオープン90、楽天オープン300、上海マスターズ180と計570ポイントを稼ぎ逆転しました。

 錦織選手は今週行われる250の大会に出場しない反面、イズナーは今週のストックホルムから復帰します。

 参加大会はイズナーが1試合多い事になり、この大会でのポイント次第では再び状況が変化します。イズナーは過去のパリマスターズでは決勝に進出しており、かつ昨年はファイナル出場へあと1勝だったデルポトロの夢を打ち砕いた事でもわかる通り、インドアハードとの相性は抜群であり、状況的にはポイントで上回る錦織よりも若干イズナーが有利な状況のように捉える事ができます。

 

 その下には上海オープンで素晴らしい粘りを見せてマスターズ初の準優勝を飾ったチリッチが一気に浮上してきました。

 この勢いをもってすればファイナル出場に近づく可能性はありますが、錦織、イズナーの両選手が落ちるのが条件という事と、そのイズナーまで600以上のポイント差を考慮すると、パリマスターズの優勝が絶対条件と言え、現実的には届かないでしょう。

 

 実質は錦織とイズナーとの一騎打ちで、コートの相性と残り試合から55対45程の差でイズナーに部がある状況と言えます。

 

 

直接対決が実現すれば事実上の決定戦

 

 この僅かなポイント差、そして互いにシード8~10当たりでパリマスターズを迎えるという事もあり、この両者の直接対決が行われる場合はQF以降の深いラウンドになる事が確定しており、そこが事実上のファイナル最後の椅子の決定戦となる可能性が高いです。

 

過去のイズナーとの対決は

 

 共に近い世代なため、対戦回数も多いと思いきや意外にもこれまで対戦した回数は3回と少なく、成績は錦織が2勝1敗でリードしているとは言え、どの試合も際どい試合やタイブレークの末の勝利となっています。その対決は全て北米シリーズで記録されており、インドアハードコートでの対戦はまだありません。

 

 

 今回のデルポトロ選手に見られるように、この両者の戦いが怪我による終戦を迎えない事を切に祈ります。

 

 

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