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2018 ATP500 エルステバンクオープン SF 錦織 対 ククシュキン

 10月27日(土)日本時間21;00より、エルステバンクオープンSFの第一試合、錦織対ククシュキンが行われます。

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ファイナル争いは半歩リード

 昨日のティエム戦の勝利により、この大会で180ポイント獲得が確定した錦織は、ノーアドポイントの90ポイントを上回る90ポイントの獲得が確定。

 同大会で2回戦でモンフィスに敗退しているイズナーが45ポイント獲得で3020から45ポイントを加えた3065ポイントが確定。

 錦織は3000からすでに90ポイント以上の獲得が確定していますので、この時点でイズナーを上回っています。

 錦織にとっては、F進出で更に+120、優勝で+320と大きなポイント獲得も期待できる状況です。

 

予選から勝ち上がるククシュキン、過去の対決は錦織の7戦全勝

 ククシュキンは予選から勝ち上がり、連続でアップセットしシーズン終盤にかけて勢いが増しています。

 過去の対戦は錦織の7戦全勝で、現在12セット連続でセットを取っており、何もなければ優位に進めれる試合となりそうですが、どうなるでしょうか。

 

試合展開

 

1st

 第1ゲームは錦織のサービス。プレースメントで今日も隙は見られず、最後はセンターへのサービスエースでいとも簡単にキープする。

 第2ゲーム、ククシュキンのサービス。ククシュキンも勢いそのままにサーブで押すと、ワイドサーブを決めるなどし、最後は逆に錦織を振りキープする。

 第3ゲーム、フォアの調子もよい錦織があっさりキープする。

 第4ゲーム、錦織が上下にククシュキンを揺さぶるもククシュキンの体も鋭く反応しキープする。

 第5ゲーム、粘り強いプレイでククシュキンの攻勢を防ぎ、更にサーブも好調でラブゲームキープする。

 第9ゲーム、互いにキープが続く中、40-0とリードするも、深いリターンで40-30まで食い下がる。しかし、深いクロスでククシュキンを走らせ、ククシュキンのリターンがバックアウトとなり、錦織がキープする。

 第10ゲーム、初めてのダブルフォルトを喫するククシュキン。しかしクロスで振ってからのストレートのフォアを決めてカモンの声。ここでベースライン前に構えた錦織がフォアの逆クロスを決め15-30に。ククシュキンがフォアを思い切り振りぬくも、錦織が果敢に攻めデュースへ。ここでククシュキンのフォアがネットにかかり、この試合初めてのブレークポイントかつ錦織にセットポイント。しかしバックハンドスライスは力なくネットに掛かりガックリ肩を落とす錦織。しかし集中力を維持する錦織は深いショットでククシュキンのミスを誘い2度目のセットポイント。ここで深いショットでククシュキンのリターンを制限してからの強烈なフォアショットをコーナーに決めてガッツポーズと共に、最後の最後で差し切るゲームカウント6-4でこのセットを取ります。

 

 ククシュキンのプレイ精度も強度もかなりのもので苦戦が予想される内容でしたが、錦織も高いレベルを維持し、更に深いショットを連発すると、最後はククシュキンが粘り切れずにセットを取り切りました。

 この強度を考えると2ndセットは一気に畳みかけたい所でしょう。

 

2nd

 第1ゲーム、錦織のサービス。簡単に40-0とするも、ここからミスショットを連発しデュースに。更には生命線のバックハンドリターンがサイドラインを割り、この試合初めてのブレークポイントをククシュキンに握られる。ここでククシュキンのリターンが僅かにバックアウト。この場面で意表を突くバックハンドスライスでククシュキンを崩す錦織。更にはククシュキンのクロスリターンがサイドラインを割り、やや落ち着いた息を吹く錦織が何とかキープする。

 第2ゲーム、錦織の強烈なリターンエースがライン上に吸い込まれ、錦織が3つのブレークポイントを掴む。更には錦織の深いリターンにククシュキンのバックハンドリターンが僅かにサイドアウトし、ラブゲームで錦織がブレークする。

 第3ゲーム、ククシュキンに粘られデュースまで持ち込まれる。ここでサーブの立ち位置を工夫し、勾配のあるワイドサーブでククシュキンのリターンアウトを誘いキープする。

 第4ゲーム、ククシュキンが配しながらのバックスピンを決めるなど、よいポイントを連続し、ガッツポーズと共にキープする。

 第5ゲーム、大きな弧を描くロブショットを決めるククシュキン。しかし激しいラリーで錦織がしっかり粘り勝つ。ここでサーブリターンをリターンミスする錦織が15-30とされる。この苦しい場面でバックストレートがライン外側に際どく決まる。更には厳しい逆を突くショットでククシュキンのリターンを崩し、錦織は思わずHEY!の大声を上げるキープを果たす。

 第6ゲーム、錦織の攻めでポイントを先行するも、ククシュキンもバックハンドストレートを決めるなど一進一退。錦織がフォアリターンをネットに掛けると、最後はワイドのサービスエースを決めキープする。

 第7ゲーム、2ndサーブを狙われ15-30とリードされる。ここでワイドサーブでショートポイントを奪う錦織。更には強烈なフォアショットで錦織が叫ぶ。このセットは1ポイント毎に拳を力強く握りしめた錦織がキープする。

 第8ゲーム、錦織のボレーが炸裂し15-30とリード。ククシュキンも左右に錦織を振り拳を握りしめる。更にはセンターのサーブで錦織を崩し、ククシュキンがキープする。

 第9ゲーム、錦織のサービンフォーザマッチ。ラリーからククシュキンの強烈なフォアが決まり、1stポイントはククシュキン。しかし錦織がワイドサーブですぐさまイーブンに。錦織のリターンがネットにかかり15-30。ここでセンターサーブですぐさま取り返す。更にはセンターのサーブで錦織にマッチポイント。最後はサーブリターンをバックハンドダウンザラインショットで華麗に沈め、ガッツポーズと共に錦織がこのゲーム6-3で取り、ストレート勝利を収めました。

 

 予選から勝ち上がったのもありククシュキンのプレイ精度もかなり高く、ストレート勝利ながらも88分と前2試合よりは時間を要しましたが、それでも短い時間で試合を終え、理想的な形で決勝に進みます。

 

 これで錦織は更にポイントを重ね、ツアーファイナルポイントは3210ポイントまで伸ばし、イズナーに145ポイントの差を付けました。

 この時点でイズナーはパリでQF以上進出が必須な状況となります。

 錦織選手のこの調子を持って決勝も戦っていきたい所です。

 

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