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2018 ATP1000 パリマスターズ 2回戦 錦織 対 マナリノ  センターコート第1試合19時開始

 10月31日(水)、最終戦出場を掛ける錦織は、パリマスターズの初戦である2回戦でフランスのマナリノと対戦します。

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ファイナル出場状況

 

 ATPツアーランキングでは3210ポイントで現在9位となっている錦織。上位8名までが参加できるファイナルに出場するにはもう1つ順位を上げなければならないと報道されている紙面が目立ちます。

 しかし、実質的には8位にいると言えます。前述している通りデルポトロが膝の骨折により出場が困難なためです。とは言え、デルポトロはまだ出場辞退を発表しておりません。これも前述しましたが、本人自身が現状を未だに信じられない様子で落胆しているという見方、そしてもう一つは必至に出場の方法を探っている見方もあるようです。しかしながら、実際骨折でギブス姿のデルポトロを見る限りでは出場できる状態になる事はまず考えられません。発表はなくても実質8位にいると考えてもよい状態なのです。

 望まざる状況で8位になったとは言え、9位イズナーとの差は145ポイントとそこまで大きくありません。しかし、先週20ポイント下にいた事を考えればかなり状況は好転したと言えるでしょう。

 

 この大会で全てが決まるわけですが、イズナーと錦織は以下のようなドローとなりそうです。

 

 錦織

 2回戦 マナリノ

 3回戦 アンダーソン濃厚

 4回戦 フェデラー濃厚

 

 イズナー

 2回戦 ククシュキン

 3回戦 ハチャノフ

 4回戦 ズべレフ濃厚

 

 錦織は3回戦でフランスのマナリノとの対戦を勝利すると、3回戦はウイーンで決勝で対戦したばかりのアンダーソンとの再戦が濃厚です。更にそこを通過してもインドアで強さを発揮する英雄フェデラーとの対戦が避けられそうにありません。かなりのタフドローです。

 一方のイズナーは、初戦がウイーンで錦織がSFで戦ったククシュキンと、3回戦は既にハチャノフが上がってくる事が決まっています。4回戦はシード的にはズべレフですがそうならない可能性もあります。

 この両者を見ると錦織の方がタフドローと言えるでしょう。イズナー側はズべレフが同格意外はやや格下の相手との対戦でもあり、SFまで到達される可能性がそこそこあるドローとなっています。

 

初戦敗退では出場は絶望的に

 この両者のポイント差は145ポイント差という事で、逆転される可能性だけに追及するならば・・・

 

 錦織 初戦敗退 イズナー 3回戦突破 

  イズナーが25ポイントリードし逆転

 錦織 4回戦敗退 イズナー SF進出 

  イズナーが35ポイントリードし逆転

 錦織 SFで敗退 イズナー F進出 

  イズナーが95ポイントリードし逆転

 

 上記意外となるとティエム、チリッチとのポイント差になって複雑になってきますが、上記3パターンのみを考えてもよい状況と言えます。

 これを見てもわかる通り、錦織が初戦で敗退してしまうと参加10ポイントにとどまります。そうなると、イズナーは2回勝利するだけで180ポイント獲得となり、差は170ポイント縮まる事により逆転されます。

 

マナリノのプレイ

 

 マナリノは30歳ですが、これまで錦織との対戦経験はありません。下部ツアーで屈すぶっていた選手ですが、昨年粘り強いストロークを武器に頭角を現し、ついにデビスカップでは強豪フランスの代表に選ばれるまでの選手となりました。

 特に局面局面で杉田選手とぶつかる事の多い選手で、昨年だけで杉田選手とは5度対戦しています。そのうちアンタルヤオープンの決勝で両者は対決し、形勢不利だった杉田がタイブレークを物にして一気にストレート勝利した以外はマナリノが勝利しています。

 グランドスラムでは比較的安定してよい成績を収めており、ATPツアーに定着する実力を持っている選手です。

 左右のショットは平均的でムラがなく、しかもストロークは粘り強いのも特徴です。しかし集中力を切らすと淡泊なプレイに終始してしまうのはいかにもフランス人らしいとも言えます。

 

 今シーズンは昨シーズン程の活躍は見られませんでしたが、それでも最終的にはトップ50をキープできており、気を抜ける相手ではないでしょう。

 

 

 

 

 

 

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