ネイマール移籍問題 - 週末はスポーツ観戦

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バルセロナ対パリ・サンジェルマン戦　６－１の逆転勝利を飾り、ファンと共に喜びの時間を共有するネイマール

　シーズンインを２週間前に控え、どのクラブも移籍状況が見えてくる中、今最もスポットライトを浴びているネイマール選手の移籍問題。

　バルセロナでのプレイぶりは特出しており、チームにもなじみ、またファンにも大変に愛されている選手です。その選手が報道では移籍確実と言われています。

代理人のパリとの交渉から一気に話が進展

　ネイマールの移籍に関してはパリにネイマールの代理人でもある父が向かい、そこでパリの首脳との会談を持ったという所から一気に話が進み、報道では双方が移籍に合意し、後は移籍金を詰めるのみとの報道が態勢を占めています。その額は実質最高額金でレアルマドリードに移籍したガレス・ベイルの移籍金を優に凌ぐ金額になるとの事です。

ネイマール及びチームメイトの発言も移籍を促進させる

　この報道に対してまずはネイマールはほとんど言及を避けてきた後に「家族を優先する」という意味深な発言を残したきりです。

　家族となると、バルセロナよりもお金を選んだとも判断できる内容です。ネイマールの代理人は父親であり、ネイマールの移籍によって家族に莫大な移籍金の一部が転がり込みます。「家族を優先」という言葉には、その移籍を後押しする要素を多分に含んでおり、これが「移籍確実」と報道される理由となるでしょう。

　また、ジェラール・ピケなどが、「彼は残ると約束してくれた」と真顔での回答をした事もことの真実を表しています。

　本来なネイマールクラスの選手の移籍報道など嘲笑して往なしてもいい部類のゴシップともとれる話題なはずなのに、上記のような発言がジョークとはとても取れないニュアンスで発言された事で、ネイマールが移籍を真剣に考えているという事を露呈したとも取れるニュアンスになってしまいました。

プレシーズンでは全く意に介さぬプレイぶり

　そのネイマールはバルセロナのプレシーズンに参加しており、試合にも出ています。そしてどの試合でも体が良く動けておりゴールを量産しております。そのプレイぶりを見ると、本当に移籍を考えている精神状態の選手かと疑いたくなる程のできです。チームメイトとギクシャクした感じもなく、プレイを楽しんでるかのようです。

　しかし、上記移籍報道は続いており、ネイマールが活躍すればする程、バルセロナファンはネイマールに早く残留を確約させて欲しいという思いが募るばかりの状態です。

ファンは痺れを切らしだす

　ここ最近は、上記のように移籍金を決めるために、パリ側がＦＦＰを考慮して金額を減額して選手との譲渡案が出てくるなど、報道は更に加熱して移籍前提での報道が立て続けに出ています。

　これだけ好き勝手に報道が出るのもネイマールがそれを否定する発言をしないためです。更には「家族を優先する」という発言からも移籍を促進する報道が後を絶えません。

　このネイマールの態度に一部ファンはしびれを切らし「去るのなら早く去ってくれ！」と叫びだす人が出る程です。

ネイマールが移籍をした場合の各方面の影響

　ネイマールが発言を選んでる状況から事が混迷を極める中、ネイマールが移籍した場合の影響はどのようになるでしょうか。

①バルセロナの補強戦術に多大な影響

　バルセロナはスター選手を失うのですからそれに近似なる選手を補強しようとするでしょう。現在その最右翼はリバプールのコウチーニョとされています。リバプールでは独力での理不尽なゴールを決めるなど個としての力は証明済みです。インテルにいた頃のコウチーニョから何倍もスケールアップしています。

　とは言え、それにはユルゲン・クロップとコウチーニョの関係も見逃せず、簡単に事は運ばないでしょう。

②選手としての格が保たれるか

　バルセロナからパリの移籍は現時点では格落ちの移籍です。ネイマールは個人の給与での収入があるだけではなく、事業やＰＲ活動で個別の収入も多く持っている選手です。しかしそれは「バルセロナ在籍」という格が後押ししての収入とも言えます。

　ネイマールが金銭のための移籍という報道もありますが、この部分に関して格が落ちるクラブへの移籍が果たして将来的な金銭アップにつながるかと言われるとかなり微妙な所と思わざるをえません。

③スター選手としてチームの格を押し上げる野望

　ネイマールが移籍を決断したとすればチームを押し上げる野望によってふたたび自分の格を上げ、更にはバルセロナ時代での自身を上回る名声を得たいという気持ちがあるかどうかが全てと考えます。パリにうつる事により自身の名声はやや陰る事でしょうがパリをチャンピオンリーグ優勝に導く活躍ができようものならばその名声はバルセロナにいた時を遥かに凌ぐ物となるでしょう。フランスリーグは決して競争力が高いリーグでないだけに、そこからチャンピオンズリーグ優勝に導くことは偉業中の偉業となるからです。