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2017 ATP500 スイスインドアオープン ドロー表 フェデラー優勝

 今年のツアーも残す所はATP500の本大会(同週にエルステバンクオープン)とパリマスターズ、そして限られた選手によるATPファイナルツアーを残すのみとなりました。完全に最後の局面です。

 


 


スイス・インドア ドロー表

 

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 スイス出身のフェデラーが2019年までの契約を結ぶ大会です。

 フェデラーの他、昨年錦織を破って優勝したチリッチ、ハードコードシーズンに入って好調を維持するデルポトロ、ファイナルを掛けるゴファンに杉田選手も参加します。

 

シード選手

 今大会はATP500の大会ながら32選手参加の大会となり、シード選手の1回戦免除はありません。

 シード1 ロジャー・フェデラー

 シード2 マリン・チリッチ

 シード3 ダヴィド・ゴファン

 シード4 ファン・マルティン・デルポトロ

 シード5 ジャック・ソック

 シード6 ロベルト・バウティスタ・アグート

 シード7 アドリアン・マナリノ

 シード8 ミーシャ・ズべレフ

 

 杉田選手はノーシードでの本選出場となります。

 

放送予定 

民放放送

 民放では現在放送予定はありません。

CS配信

GAORAスポーツ

 ATP500、1000の試合は基本的にGAORAスポーツで注目試合を中心に生放送されます。野球のペナントシーズンが終了し、延長や録画による放送もなくなるはずです。

ネット配信

スポーツナビ

 スポーツナビでは初回と2回戦が無料で放送されるとの事です。杉田選手の活躍や、その他の注目試合以外はチェックする事ができます。

 

試合開始時間

 国籍:スイス

 開催都市:バーゼル

 コート:ハードコート

 試合開始時間:26;00開始予定、日没サスペンデット無し

 日本との時差:-7時間

 

試合トピックス


1日目 1回戦

 初日の最初の試合からいきなり杉田選手が登場します。そしてその相手が若手の注目筆頭格のデニス・シャポバロフ選手との対戦です。間違いなく注目の試合となります。

 

杉田 対 シャポバロフ センターコート 第2試合 26;00開始

 今シーズン躍進した2人が初日のオープニング試合から試合をするという見所満載の大会開始となります。両者はこれが初対戦となります。

 センターコートでは先駆けてダブルスが行われますが、シングルスではこの試合がオープニングマッチとなります。前の試合に左右されず日本時間の26時開始が確定しております。また、インドアの大会なため天候による順延もなく、確実に26時からの視聴となります

 杉田選手はハードコートシーズンに入っても大会を深く勝ち抜くようになり自信を身に着けています。かつ、フェデラー、ラオニッチ(棄権)、デルポトロ、ベルディヒ、ガスケなどのトップ選手との対戦でATPツアーの常連となりつつあり、来年の全豪シードに向けて邁進しています。

 今シーズン残り2試合でよい結果を残せば来年のローランギャロス辺りまでは高いランキングを維持できるため、ここがもうひと踏ん張り所です。

 一方のシャポバロフは、ロジャースカップでナダルを破りSFではアレクサンダー・ズべレフを守勢に回すテニスを展開し、全米オープンでも予選から4回戦まで勝ち進むなど台風の目となりました。NEXTGENミラノランキングでも4位に入るなどほぼその出場権を手中に収めており、今最も注目される若手気鋭です。

 この両者の対決は今シーズンを好調のままで最終パリマスターズを迎える事ができるかどうか、その勢いに弾みをつける上では非常に重要な試合となります。

 

試合開始前

 シード外同士の戦いながら注目の選手シャポバロフが出場という事もあり、開幕戦からかなりの観客の入りを見せる。

  1st 2nd 3rd Result
杉田 6 2  6(4) 
シャポバロフ 4 6 

1STセット

 立ち上がりからシャポバロフの攻撃的なテニスがさく裂するも、杉田もしっかり守備をして隙を与えない。

 すると第3ゲーム、シャポバロフのサービスで、杉田がしっかり受け止めるとシャポバロフのショットが連続でアウトになり、杉田が先行ブレークを果たす。

 更に第7ゲーム、シャポバロフのバックハンドショットが外れブレークポイントを握る。しかしワイドサーブで崩し、強烈フォア逆クロスを決めキープされる。

 第8ゲーム、シャポバロフが連続でネットにかけ、また杉田のセンターサーブが決まり危なげなくキープし、ゲームカウント5-3とする。

 第10ゲーム、杉田のサービンフォーザセット。いきなりセンターへのエースを決める。更にはシャポバロフがバックハンドショットを打ち上げるなどし、杉田が3つのセットポイントを握る。すると、深いワイドサーブからのリターンを深々とコーナーに沈めてこのセットを6-4で先取する

 1STセットを先行したもののシャポバロフの攻め気は衰えないためまだまだ油断はできない展開です。

 

2NDセット

 第1ゲームをシャポバロフがラブゲームキープすると、第2ゲーム、杉田のサービスに強いリターンで対応し、また杉田のリターンが大きくアウトするなど2つのブレークポイントを握られる。するとシャポバロフに強力にサイド際にリターンを決められ先行ブレークを許す。

 更に第8ゲームの杉田のサービスゲームでシャポバロフの強烈なフォアリターンをライン際に決められ3つのセットポイントを握られると、互いのラリーから杉田がネットにかけシャポバロフが大きな雄叫びを上げ、このセット2-6でシャポバロフがセットを取り、1セットオールとなる。

 ひるまず攻めるシャポバロフにやや受け身になる杉田。ファイナルセットはかなり厳しい戦いとなるでしょう。

 

ファイナルセット

 第3ゲーム、シャポバロフのサーブ。互いのクロスの打ち合いからシャポバロフがサイドアウトし2つのブレークポイントを握るも、シャポバロフの強烈な逆クロスや深いストロークでデュースに。更にシャポバロフがネットにかけ3度目のブレークポイント。しかしサービスエースとフォアの強打でこのゲームをキープされる。

 すると第4ゲーム、シャポバロフの深いショットを杉田がリターンアウトし2つのブレークポイントを握られると、杉田がネットに出た所を上を抜かれ、シャポバロフがファイナルセット先行ブレークを奪う展開となる。

 第7ゲーム、シャポバロフのサービス。15-30からシャポバロフがサーブ&ボレーで前に出る所を鋭く抜き杉田が2つのブレークポイントを握る。すると、互いの深いリターンの打ち合いで杉田が粘り勝ち杉田がブレークバックする白熱の展開となる

 第8ゲーム、杉田のサービス。デュースから互いの攻め合いで白熱した攻防となる。杉田はサービスをセンターやワイドに散らし常に優位にたつと、2NDサーブを叩いたシャポバロフのリターンがネットにかかり、ゲームカウント4-4とついに杉田がゲームカウントでも追いつく。

 第10ゲーム、30-30と予断を許さない展開からシャポバロフが大きく打ち上げると、最後は杉田がコーナーに鋭くウイナーを決めこのゲームをキープする。

 第11ゲーム、シャポバロフはリターン精度にミスが多いもののサーブの威力でこれを凌ぎ切りキープする。

 第12ゲーム、後サーブで気持ち的に不利ながらも冷静にセンターを中心としたサーブで40-0とする。ダブルフォルトを喫するもシャポバロフのボディーへのリターンでキープし、ファイナルセットはタイブレークへ。

 タイブレーク 

 左 杉田 右 シャポバロフ

 1-0 シャポ 杉田のリターンでミニブレーク

 1-1 杉田 杉田のリターンがサイドアウトでミニブレークバック。

 2-1 杉田 シャポバロフがリターンをコントロールできず

 2-2 シャポ シャポバロフの2ndを叩くも大きくアウト

 2-3 シャポ 深いリターンの応酬も杉田のリターンがサイドアウト

 2-4 杉田 杉田のリターンがバックアウト。ミニブレークされる。

 3-4 杉田 シャポバロフのリターンがアウト。

 3-5 シャポ 優勢にラリーを進めたシャポバロフがスマッシュを決める

 3-6 シャポ 杉田が打ち上げるとシャポバロフがクロスにウイナーを決め3つのマッチポイントを握る。

 FIN 杉田 ダブルフォルトで試合が終了。

 結果フルセットタイブレークの末、杉田選手は1回戦敗退となりました。

 

 タイブレークではそれまでミスの少ないテニスをしていたのが一転しリターンをアウトする事が多くなるなど、やや攻めの意識を欠いた部分がありました。しかしながら試合は面白かったです。最後のパリマスターズで出来るだけポイントを稼ぎたい所です。

 


 1回戦その他の試合はミーシャ・ズべレフ以外は順当に勝ち上がります。


2回戦

 2回戦も強豪が全て勝ち残るなど、ベスト8のQFにシード選手が7人残るという主催者側の期待通りの勝ち上がりとなりました。

 


3回戦

 シード勢同士が3カード組まれるなど白熱の展開の中、フェデラーがマナリノの1stセットを奪取される苦戦を強いられるも、2ndセットからは早い展開のテニスでマナリノに粘りを許さないテニスで勝ち上がります。

 デルポトロ対バウティスタは1セットずつを取り合う展開となるも最後はデルポトロが差し切りました。手首の状態が万全でない部分をにおわせてはいたものの精神力が強いです。

 チリッチは予選勝ち上がりのフチョビッチに大苦戦。ファイナルセットも互いにブレークをしあう展開でどちらも主導権を握れないままタイブレークに。タイブレークではチリッチが一気にリードを奪い押し切りました。


SF準決勝

 

 デルポトロ 対 チリッチ

 セミファイナルは共に最近対戦していないビックカードが実現。この試合は前の試合に激闘を繰り広げたチリッチのサーブの精度が良くない。デルポトロも手首の状態が思わしくなく、共に精細を欠く中、デルポトロが1ブレーク差を物にしストレート勝利となりました。


 フェデラー 対 ゴファン

 SF第二試合の両者の対決は序盤は互角の立ち上がりからフェデラーの速い攻めににゴファンがミスを連発し、あっさりとフェデラーが1stセットを取ると、フェデラーは勢いそのまま2ndセットも先行ブレークしゴファンが反撃するチャンスはほどんどなく、圧巻の勝利でした。


SF決勝

 フェデラー 対 デルポトロ

 全米オープンではデルポトロに逆転負けをしたフェデラー。

 この日は幸先よくブレークスタートするも、リターンゲームでショットがアウトとなりブレークバックを許す。

 その後もブレークをするとブレークバックされるという展開でタイブレークに。

 タイブレークは一進一退の攻防となるもデルポトロのクロスフォアが連続で決まるなどしデルポトロが1stセットを先取する展開となる。

 

 2ndセットも息詰まる攻防を見せるも最後の最後でフェデラーがブレークし、6-4で辛うじてフェデラーがセットを取る。

 

 ファイナルセットはフェデラーが早い段階でブレークを奪いそのまま地元スイスバーゼルで歓喜のウイナーとなりました。

 

 36歳にして強靭なテニスを披露したフェデラーが2大会連続の優勝となり、ファイナル優勝及びランキング1位奪還の視界が開けてきました。


 

 

 

 

 

 

 

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